岩木山 2018年(平成30年)6月25日 |
24日、弘前から白神山地の津軽峠(訪問記録はここをクリック)に向かう途中で眺めた岩木山。 残雪がかなり少なくなっているようだがミチノクコザクラはまだ咲いているのか気になります。 |
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25日の早朝5時半に岩木山神社を出発。 残念ながら岩木山は雲に覆われていて見えません。 |
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楼門から社殿を拝んで安全祈願をします。 |
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楼門の左側にある門から登山道に入ります。登山口には中門の左手からも行けます。 |
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登山口です。右に中門からの階段があります |
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この百沢登山道について説明されています。 ここの標高は200mほどなので、山頂まで1400mを超す登りとなる。標高差としてはかなりのものです。 |
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薄暗い杉木立の中の道を進んでゆくとパッとまわりが開けて桜の木が立ち並ぶ公園に出ました。 ”神苑桜ヶ丘”と書かれている。 |
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公園を緩く登って通り抜けるとスキー場の建物がありました。 登山道はその建物の中を通って行く。 |
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建物の先にはスキー場が広がる。 前方に岩木山が見えるところだが、今日は雲に覆われてしまっている。 |
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午前6時5分。スキー場を登り詰めたところから本格的な登山道になります。 |
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樹林の中に入るとすぐに七曲りとなるが、距離も短くそれほどの急登でもなかった。 |
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登山道の様子。 日も差さず薄暗い樹林の中の道を黙々と登って行きます。 |
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午前6時45分に”カラスの休場”に到着。5分ほど休憩します。 |
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登山道の様子。標高は600mほどで緩い登りが続く。 |
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午前7時に”鼻コクリ”。少し急な登りになる。 |
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”鼻コクリ”付近の登り。それほど長い距離ではありません。 |
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午前7時10分に”姥石に到着。標高は700mほど。 昔は女性はここまでしか登ることができなかったらしい。 |
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溝のようなところを登って行く。変化の少ない登り道が続きます。 |
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標高900mほどのところで少し視界が開けました。正面はゴルフ場のようです。 下の方は晴れているのかな。 |
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変化も花も少ない道ですが、それでも登山道の脇にはところどころに写真のような花が咲いていました。 |
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霧に包まれ始めた道を登って、午前8時15分に”焼止りヒュッテ”に到着。標高は1000mを超えました。 ここで今日始めて登山者に出会った。長野県から来られた方で雨が降ってきたのでここでしばらく待機していたとのことだった。 このあたりでは雨が降っていたようです。 |
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長野の方が出発して行ったあとヒュッテで少し休み、これからの急登に備えて腹ごしらえをした。 ブロック積みのヒュッテは非常時には泊まることができそうだった。 |
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天候が回復する様子はなかったが体も冷えてきたため午前8時45分にヒュッテを出発した。 少し行くといよいよ雪渓登りが始まる。安全のためアイゼンを装着した。 |
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始めのうち雪渓は途切れ途切れでアイゼンの装着はちょっと早かったようだった。 我慢してそのまま登ってゆくと右岸側に迂回するところがあり、そこは踏み抜いたら一巻の終わりという雪の状態だった。 このあと本格的な雪渓の登りとなる。 |
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霧に包まれた雪渓を登ってゆくうちにまわりがなんとなく明るくなってきた。 ふと振り返ると雲が切れて津軽平野の眺めが広がってきました。 |
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ようやく天候が回復してきたようだった。重かった気分も幾分か軽やかになる。 しかし結構急な雪の斜面はまだまだ続く。一歩一歩慎重に登って行きます。 |
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雪渓の上部の方は幅もかなり広い。 左手後方を振り返ってみるとこのような状態です。 |
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やがて雪渓の幅も徐々に狭くなり、傾斜も緩くなって先が見えて来ました。 このあたりまで来れば一安心です。 |
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午前9時55分に雪渓を登り終える。 標高差300mを超える登りで約1時間かかりました。 |
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アイゼンをはずして少し行くと左手の高みにピンク色(正確には紅紫色?)の小さな花が沢山咲いていた。 半ば諦めていたミチノクコザクラとの嬉しい出会いでした。 |
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群生するミチノクコザクラ。 |
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霧に濡れたミチノクコザクラ。 |
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岩木山でしか見られないミチノクコザクラはハクサンコザクラの変種らしい。 |
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蕾も沢山あります。雪解けとともにまだしばらくは咲き続けていくようです。 |
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近くには咲きかけのミヤマキンバイや |
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6月に登った大笠山でも見たアカモノも。 |
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ウコンウツギ越しに津軽平野を眺めます。天候も本格的に回復して来ました。 |
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写真撮影に手間取ってようやく午前10時30分に種蒔苗代に到着。 |
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種蒔苗代から鳥海山(左)と御倉岩(右)を見上げる。真っ青な空が綺麗です。 火口湖である鳥ノ海はその間の鞍部にある。 |
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鳳鳴ヒュッテに向かいます。 |
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ヒュッテへ登る途中にもミチノクコザクラが咲いていました。 日差しを受けて一段と色鮮やかです。 |
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はるばると北東北までやってきて会うことができて本当によかった とつくづく思うのでした。 |
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鳳鳴ヒュッテには午前10時50分着。超スローペースです。 ここから頂上まではあと一登り。 |
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津軽平野を見下ろす。登ってきた雪渓も少し見えます。 |
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ヒュッテからは岩がゴロゴロした急登が続く。 |
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あれが頂上かな。 |
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右側通行で登って行きます。 |
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午前11時15分に岩木山の頂上に着きました。 流れ行く雲は多いものの、その切れ間から束の間に見える青い空や山や海が一段と美しく感じます。 |
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まずは岩木山神社の奥宮に参拝。 無事に山頂を極めることができた御礼をします。 |
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奥宮は東の津軽平野の方向を向いています。 |
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津軽平野を一望。弘前市街もよく見えます。 遠くの白い雲が湧いているところは八甲田山方面です。 |
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南には秋田の田代岳方面の山々。 その向こうには明日登る予定の森吉山があるはずです。 |
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田代岳を拡大。右に雷岳、烏帽子岳も見えています。 森吉山は雲に遮られて見えていません。 |
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西には眼下に八合目の駐車場。 (画像の上にマウスポインターを置くと拡大されます) |
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北西の方向には日本海と千畳敷方面。 |
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そして北には遠く北海道の山々が見えます。 まずまずの眺めを得て午前12時15分に山頂にお別れをして八合目に向かいます。 |
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弘前市街や津軽平野、そのまわりの山々を眺めながら下って行きます。 |
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下りながら秋田の山々を眺めます。 手前に田代岳、雷岳、烏帽子岳。烏帽子岳の背後遠くに森吉山も見えてきました。 |
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二ツ森の左遠くに見えるのは男鹿半島の山々かな? |
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雪を残した向白神岳。白神岳はこの山の向うです。 機会があれば登山道のある白神岳に行ってみたい。 |
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鳳鳴ヒュッテを過ぎ、御倉岩を回り込んで行きます。 |
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七里長浜と日本海が見えます。 |
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リフト乗り場へ行く道と別れて八合目に下って行く。 |
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午後1時ちょうどに八合目に降りて来ました。 今日の山歩きはここまで。午後1時50分のバスまで休憩です。 |
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山頂方面はかなり晴れて来ました。 |
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八合目から見た向白神岳と白神山地。 |
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日本海の彼方に北海道の山々。 |
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北海道の山々を望遠で。 中央は大千軒岳のようですが他は分かりません。 |
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嶽温泉でバスを乗り継いで岩木山神社に戻ってきたのは午後2時40分ごろだった。 朝とは違ってカラッと晴れた青空の下で、鳥居の中に山の形をした岩木山を見ることができました。 (画像の上にマウスポインターを置くと拡大されます) |
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午後3時過ぎに駐車場を発ち明日登る予定の森吉山に向かいます。 途中で岩木山を振り返る。ミチノクコザクラと山頂からの展望に感謝です。 |
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正面に八甲田山がくっきりと。 |
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大鰐弘前から高速に乗り、秋田道経由で大館から森吉山荘へ向かう途中で森吉山を眺める。 明日の予報は曇りだが、何とかこのまま晴天が続いてほしいと願うのでした。 |
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森吉山荘に着いたのは午後6時半過ぎだった。 案内されたのはツインのベッドと10畳ほどの和室がある広い部屋で一人には超贅沢なものでした。 温泉に浸かってから途中で買ってきた夕食を戴き、明日の支度をして午後9時過ぎに就寝。 今日の予定は無事終了しました。 |
コースタイム |
岩木山神社(5:30)−登山口(6:10)−姥石(7:10)−焼止りヒュッテ(8:15-8:45)−雪渓終端(9:55)−種蒔苗代(10:30) −鳳鳴ヒュッテ(10:50)−岩木山(11:15-12:10)−鳳鳴ヒュッテ(12:35)−八合目(13:00) |