高見山
2014年(平成26年)2月11日


メ モ
今年は正月以来厳しい寒波もなく、近場の山に積もった雪も徐々に薄くなってきていたが、2月になってから超弩級の寒気団と低気圧とによって太平洋岸でも雪が降り、多量の積雪となったところもあった。その後低温傾向は続いていたが、11日の建国記念日は天気は回復するとの予報だったので今年はまだ見ていない霧氷を求めて高見山に行くことにした。
天気予報では昼前から晴れてくるということだったので、今日はいつもより少し遅めの午前6時45分に家を出発した。桜井を過ぎて大宇陀、菟田野あたりまで来ても雪は見られず、気になっていた凍結もなさそうでまずは一安心する。佐倉峠を過ぎて大又への道を右に分け、新木津トンネルを抜けると正面に真っ白な高見山を見ることができた。その上の空にはまだ雲が残っていたが徐々に青空も覗いて日も差してきており、予報よりも早く天気が回復してきているようだった。
杉谷の登山口に着いたのは9時ごろだったが、バス停付近の道の脇にはすでに多くの車が止めてあり、まわりには大勢の登山者が屯していた。バス停から少し先のところの道端に何とか車を止めて支度をして出発したのは9時20分だった。

行 程

杉谷登山口

小峠

大峠

高見山

平野分岐

小峠

杉谷登山口


距離     : 7.5km
最大標高差: 781m
累積標高  : 781m
   
天 候

曇りのち晴れ
(気象庁 : 日々の天気図)
 

山行記録

高見山の登山口。今日は祭日でもあり、バスがひっきりなしにやってきては折り返してゆく。かなりの人出となりそうだ。

登山口からすぐのところにある祠。安全祈願をして先に進む。

小峠に向かう旧伊勢街道は大勢の団体さんで数珠つなぎ状態。道は少し凍り付いており、ほとんどの人が早々とアイゼンを装着していた。気になる天気は順調に回復してきている。

途中で1ヶ所道が崩落しているところがあったが、迂回路があり特に問題なく通過して小峠には10時10分に着いた。

 
 小峠から先も数珠つなぎ状態は解消されそうになかったので林道を歩いて大峠から登ることにした。
林道には踏み跡があり先行者がいるようだったが人の気配は全くなかった。

 
 杉谷道とは打って変わって嘘のような静かな道を大峠の手前まで来たところで大規模な崩壊地に出た。
自己責任で迂回路(?)を慎重に行く。

 
 南に続く台高山地の方にはまだ少し雲が残っているが天気はすっかり回復している。

雪の林道を歩くこと30分ほどで10時40分に大峠に着く。意外にも峠には車が数台止まっていた。スノータイヤであればここまで来ることができるようだ。

少し休憩して10時45分に大峠を出発。静まり返った道を登る。こちらの道にして正解だった。

大峠から20分ほど登ってベンチのある休憩地につく
目の前に霧氷に覆われた真っ白な高見山が見える。


このあたりから上は霧氷もボリューム感満点になってくる。
すっかり晴れ上がった青空に映えて綺麗です。

振り返れば桧塚方面の山々が・・・。

こちらは大峰山の方向だが、ここからはまだ見えていないだろう。

東の方には三峰山。

休憩地から上は霧氷満開の樹林帯を行く。

 
 途中一ヶ所開けたところがあり、そこからは真っ白な高見山を見上げることができた。

 
 霧氷の樹林帯を登る。
斜面の傾斜はきついが道は大きなつづら折りとなっていて歩きやすい。
素晴らしい景色を一人占めして贅沢三昧。

 
 右を見ても左を見ても霧氷だらけ。背景の青い空も綺麗です。

 
きらきら輝く霧氷を見上げながら行く。

 
 頭上にも霧氷

青い空と霧氷

山頂まで300mの道標。霧氷の中の登りもあと少し。

そのうち木々の背丈も低くなり視界もかなり良くなってきた。
写真は三峰山方面。

頂上直下を登る。
大峠からここまでの登りの途中で出会ったの数人の下山者だけだった。


静かな道を登り詰めた狭い山頂は人で溢れ返っていた。
山頂の記念写真も人が写らないように撮るのが精一杯。

記念写真の後は恒例の山岳展望を開始。
北尾根の彼方に曽爾高原の山々が見えている。

その右には三峰山などの山々。
この写真では分からないが、遠くには中部山岳の山々が連なっている。

 
以下は望遠で狙った中部山岳の山々。左から乗鞍、御嶽。乗鞍の左に見えるのはおそらく穂高だろう。

  中央アルプス。その下には青い伊勢湾も。

 
恵那山と南アルプス北部の山々。多分仙丈ヶ岳や甲斐駒方面と思われるが山名同定はちょっと無理です。

  さらに右には南アルプス南部の山々が幽かに見える。塩見、悪沢、赤石方面と思われます。その右には富士山も見えるはずだが今日は駄目でした。

 
振り返って大阪、神戸方面の眺め。
左の高層ビルは南港のWTC(?)。右遠くには東神戸大橋の二つの塔が見える。

南には台高山地の桧塚、国見山、薊岳などの山々。

その右には大普賢岳など大峰北部の山々。

西には音羽山の彼方に金剛山や葛城山。

中央に金剛山をズームアップ。

 
山岳展望を終えた後は山頂付近の霧氷モンスターを撮影。
上の写真は祠の避雷針と霧氷。今日の霧氷はこれまでの中でも最高の状態でした。

 
霧氷(1)

 
 霧氷(2)

 
 霧氷(3)

 
 霧氷(4)

 
 霧氷(5)

 
 霧氷(6)

 
 霧氷(7)

 
 霧氷(8)

人で溢れた山頂で写真を撮るのは非常に難しかった。中身は別として一応数だけは撮ったので30分ほどいた山頂を辞して下山することにした。

12時を過ぎて下る人は多いが登ってくる人もまだまだ多く、あちらこちらで渋滞となる。大峠からの静かな道が懐かしい。それでも国見岩あたりまで来ると混み具合も少しましになる。

 こちらの道も霧氷は綺麗。

 
高度が下がってくると霧氷も繊細な感じになってくる。

 
12時50分に平野分岐を通過。

小峠には13時着。
天気が良いのと大勢の人が歩いたため道の凍て付いた状態は解消されており、結局今日はアイゼンは使わず仕舞いだった。

 
杉谷近くの杉林を行く。

   13時40分に登山口に戻る。

帰途、新木津トンネルから高見山を見る。

 
 旧道トンネル付近からの高見山。
山頂や小峠への下りでは人の多さに参ったが、大峠からの登りは人も少なくて綺麗な霧氷を静かに満喫することができた。
また山頂からの展望や様々な霧氷モンスターを見ることができ、慌ただしくも中身の濃い山行だった。


これまでの高見山霧氷山行
(画像をクリックすると山行のページへ)
2009年 2011年 2013年


コースタイム
 杉谷登山口(9:20)−小峠(10:10)−大峠(10:40-10:45)−高見山(11:45)
 高見山(12:15)−平野分岐(12:50)−小峠(13:00)−杉谷登山口(13:40)

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