南岳・天狗原
2008年(平成20年)10月

メ モ
槍ノ肩からご来光と北アルプスの山々を眺めたあと、南岳目指して3000mの稜線を辿って行く。南岳までの間には大喰岳、中岳、2986m峰の3つのピークがあるが、いづれも大した登り下りはなく、快適な稜線漫歩を楽しむことができた。途中であとからやってきたオランダの登山隊に追い抜かれたが、中岳で彼らが休憩している間に追い抜き、その後南岳小屋まで無人の稜線を行く。この山行の目的の一つである南岳小屋近くの獅子鼻からの穂高連峰の眺めは期待通りのもので、そのスケールの大きさには圧倒された。
横尾尾根の下りもなかなかのものであった。朝上高地を発った場合これを登りに使うのは槍沢を登る以上に厳しいことになるかも知れない。などと考えながら天狗原に着く。天狗池に映る槍ヶ岳を見るのもこの山行の目的の一つだったが、それは完璧に達成された。あまりにも完璧すぎるのは逆に何か物足りなさを覚える。それは空の雲だったり、山肌を立体的に見せる光の当たり具合だったりする。欲を言えばきりがない。
天狗池で十分な休息をとったあと上高地に向かって帰途に着いた。ババ平の水場で顔を洗ってさっぱりしたが、槍沢を下り横尾から上高地に向かううちにさすがに疲れが出てきた。往路では休憩しなかった徳沢や明神で休憩を繰り返して上高地に着いたのは日が暮れる前の4時半ごろだった。5時過ぎの最終バスに乗って沢渡に戻り、閉店ギリギリの温泉に浸かってさっぱりしたところで2日間の山歩きを終え、すっかり暗くなった中を帰途についた。

行 程  
17日:上高地−横尾−槍沢−槍ヶ岳-肩の小屋(泊)
18日:槍ヶ岳肩の小屋−大喰岳−中岳−南岳−天狗原−槍沢−横尾−上高地

天 候 17日:晴れ 18日:快晴


槍ヶ岳から続く
槍ノ肩でご来光と北アルプス中北部の山々を眺めてから南岳目指して3000mの稜線の縦走にかかる。
6時15分。まずは大喰岳を目指す

飛騨乗越への下降点から大喰岳を見る。数日前に降った雪が残っている

一下りで飛騨乗越に降り立つ
100m足らずの高度差を登って辿り着いた大喰岳の山頂一帯にはいくつもの小さなピークがあり、
どれが本当の山頂かは分からず終いだった。
穂高の全容を見るために一番南のピークまで来て撮ったものが上の写真。穂高の前の山は中岳

大喰岳の山頂から見た笠ヶ岳。その山腹には槍・穂高の影が映っている
焼岳、乗鞍岳、御嶽遠望
大喰岳を下って次は中岳を登る 中岳の頂上直下には梯子がかけられている。登っているのはオランダ登山隊の一人

中岳から大喰岳と槍ヶ岳を振り返る 中岳の下りから見た穂高連峰。天気が良すぎて逆光気味のアングルでは空が白く飛んでしまう

穂高連峰をズームアップ。白飛びについては望遠の方が少しましだ
中岳からの笠ヶ岳。独立峰のような立派な山容をしている
大きな岩がゴロゴロした道を下って鞍部に着き中岳を仰ぎ見る 鞍部から緩く登って着いたところは2986mピーク。中岳と南岳の中間地点だそうだ

2986mピークから中岳、大喰岳、槍ヶ岳を振り返る 南岳(中央)を目指して3000mの稜線を行く
このあたりは全体的には起伏の少ないたおやかな稜線だが、一箇所だけちょっとした岩場がある

この岩の壁面を横切るのだが、あまり高度感もなく、難なく通過
ほどなく天狗原への分岐点に着いたが、大キレットや穂高を間近に見るためにそのまま南岳に向かう。右のピークが南岳

分岐点から15分ほどで南岳の山頂に到着。時刻は8時5分 
南岳から見た穂高連峰。直下の小屋は南岳小屋だが既に営業は終了していた
南岳から槍ヶ岳方面を振り返る
南岳からの笠ヶ岳。左遠くには白山も見える
月齢18の月を見上げる 南岳小屋に向かう途中でライブカメラの位置から撮影する
南岳小屋の近くの獅子鼻から穂高連峰を見る。身震いするような圧倒的なスケールです
(画像をクリックすると拡大されます)

大キレットカールを見下ろす。その先には屏風ノ頭が見える
獅子鼻・天狗岩からの穂高連峰。使い古した言葉ですがまさに岩の殿堂です
穂高の眺めを堪能して天狗原への分岐に戻る。9時に下降開始

分岐から白山をズームアップ
分岐から氷河公園や天狗原を見下ろす。右端はこれから下る横尾尾根。
大天井から常念にかけての山並みもよく見える

横尾尾根の下り始めはクサリが連続した険しい道が続く

そのあとには梯子が続く
何とか尾根の最低点に辿り着く 大きな岩がゴロゴロした歩きにくい道を辿って天狗原を目指す。写真は振り返り見た横尾尾根

ようやく天狗池が見えてきた。分岐点から1時間弱で天狗池に到着
槍ヶ岳と天狗池
(画像をクリックすると拡大されます)

天狗池に映った逆さ槍。ところで天狗池の水源だが、どうやら湧水のようで、時々池の底からボコボコと湧き出ていた

休憩を兼ねて30分ほど景色を楽しんだあと帰途に着く。写真は振り返り見た天狗池。遠くには常念岳も見える

天狗池からの下りの途中で槍沢上部の全容を見る。
グリーンバンドまでの苦しかった道やさらにその上の槍ノ肩までの急斜面の登りの辛かったことが思い出される

レッドバンドを通過。しかし既にナナカマドの葉は散っていて、赤い実だけが僅かに残っていた

10時45分に槍ヶ岳からの道と合流する。あとは上高地目指してひたすら下るだけだ

帰途、再び槍見河原から槍の穂先を眺める 西に傾いた日の光が差し込む道を行く日の光が
輝く紅葉
4時半ごろ河童橋に到着。さらに夕暮れの穂高を振り返りながらBTまで行き、
5時過ぎの最終バスで沢渡に戻って今回の山歩きは無事終了した



コースタイム
槍ノ肩(6:15)−大喰岳(6:40)−中岳(7:10)−2986m峰(7:35)−天狗原分岐(7:50)
−南岳(8:05)−南岳小屋(8:15-8:35)−天狗原分岐(8:50-9:00)−天狗池(9:55-10:20)
−槍沢(10:45)−大曲り(11:20)−ババ平(11:40-11:50)−槍沢ロッジ(12:15-12:25)
−横尾(13:35-13:50)−徳沢(14:45-15:10)−明神(15:50-16:05)−上高地(16:40)


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