徳舜瞥山・ホロホロ山
2020年(令和2年)7月6日


黒岳・北鎮岳から

メ モ
昨日、北鎮岳から下山して層雲峡を出発したのは午後3時半。そして千歳に着いたのは午後6時半ごろだった。ホテルにチェックインしてから食事をしたあとは山歩きと長距離の車の運転の疲れと睡眠不足で何もする気がしなかった。
翌日は夕張岳に登る予定で、そのためには遅くとも早朝の5時までには出発しなければならないが、この調子では朝早く起き、車を2時間運転して夕張岳に登る自信がなかった。夕張の近くに適当な宿がなかったために安易に千歳のホテルを選んだのだが少し遠すぎたようだった。遠隔の地ではどうも距離感が狂ってしまう。夕張岳は来年以降、シラネアオイが咲く時期に行くことにして今回は諦めることにしたが、明日の予定をどうするかが問題だった。飛行機は7日を予約しているので丸1日空いてしまうことになる。
そこで、この近くで半日ほどで登ることができる山を探すことにした。ネットで調べると樽前山や恵庭岳、無意根山、余市岳などいろいろあるようだったが、登山口までの所要時間と登り下りに要する時間などを考えて、支笏湖と洞爺湖との間にあるホロホロ山に注目した。ホロホロ山には隣の徳舜瞥山経由で5時間ほどあれば登れそうで、しかも一度に二つの山頂に立つことができる。休憩を入れても6時間あれば大丈夫そうなので明日はゆっくり寝ることができ疲れも少しは取れるだろう。結論が出たので詳細は翌朝起きてから考えることにして早々に横になった。
朝目が覚めて外を見ると曇り空。天気予報では午前中には晴れてくるとのことだった。7時前に起きて食事をしてからホロホロ山の登山口までの道や登山道の様子などを調べた。登山口は伊達市大滝区本町というところにあり、簡単に言えば千歳から西に真直ぐ行けばよいようだった。カーナビにセットして午前8時に出発。
千歳市街を出るとすぐに深い樹林の中に延々と続く道路を進むようになる。その後国道276号で支笏湖湖畔を走り、美笛峠を越えて国道453号に入ってしばらくして大滝に着いた。走行距離は60kmほど、走行時間は1時間強だった。食料や飲み物の用意をしてこなかったのでこのあたりの唯一のコンビニで買い出しして登山口に着いたのは午前10時前だった。小広い駐車場には平日にもかかわらず10台程の車が止めてあった。地元では人気の山なのかもしれない。急いで支度をして午前10時15分に駐車場を出発した。

行 程

日鉄鉱山跡登山口
↓↑
七合目
↓↑
九合目見晴台
↓↑
徳舜瞥山
↓↑
ホロホロ山

距離     : 8.8km
最大標高差: 635m
累積標高  : 813m
 




 
天 候

晴れ
 
 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

食料などを買い出ししたセイコーマートから徳舜瞥山を眺める。
円錐型の均整の取れた山容だった。
天気はここまで来る途中で晴れてきたが、10時近くになり雲が湧いてきている。


舗装された道を進んで登山口にある駐車場に到着。ここからも徳舜瞥山がよく見える。
支度をして午前10時15分に出発。


 
車道の終点から奥に入って行く。


 
ほどなくして登山口に着きました。


 
 ここは5合目で、入口に鐘があります。一振りして鐘を鳴らして登山開始です。


 
 徳舜瞥山頂まで100分のようだが、私の場合2割増しで2時間はかかるだろう。


このような遅い時間に山歩きを始めることは殆どないので、明るい樹林の中を登って行くのは新鮮な感じです。


早速ゴゼンタチバナが咲いていました。


 
 つづいてズダヤクシュ。
この先が楽しみと思ったが、山頂までの間にはあまり花は見られなかった。


小さな沢を渡って午前10時40分に6合目に着く。
水場がありベンチもあって休憩適地です。



6合目からは少し急な登りになる。
木の根が犇めくところや,


岩が露出したところがあります。


午前11時5分に7合目。小さな広場になっていてここも休憩適地。10分ほど休みます。
爽やかな風が吹いていて気持ちが良い。

旧道がここで合流していたらしく立ち入り禁止のロープが張ってあった。


7合目からはしばらく平坦な道が続く。


徐々に樹相が変わって行くのを感じながら午前11時35分に8合目。


午前11時50分に9合目。大きなつづら折りで登って行くので傾斜はきつくなく登りやすい。
見晴台と書かれてあるので樹林の間から眺めてみると・・・。



残念ながら遠くは見えません。
見通しが良ければ羊蹄山が見えるのかも。


つづら折りの道を登って行くうちに灌木帯になり眺めが開けてきた。
うっすらと見える山は有珠山と思われます。


標高が1200mを越えるとハイマツが現れてくる。
一面のハイマツに覆われた斜面の彼方に広がる大地。


山頂直下は樹林の中を行きます。


つづら折りの道を登って山頂の一角に出ました。


右に行くと徳舜瞥山の山頂です。
午前12時25分に到着。


途中で何組かの下山者とすれ違ったが、山頂には誰もいなくて貸し切り状態。
山頂からは最終目的地のホロホロ山が見えました。右は無名峰(P1260)。


昼食を取りしばらく休憩してから山頂をうろうろして花々を観賞します。
これはチシマギキョウ。


 
 チシマギキョウ


 
 チシマフウロ


 
 分かりません


ミヤマアズマギクは終わりかけです。


斜面に咲くミヤマアズマギク。


午前12時55分にホロホロ山に向かいます。
下りかけのところで登ってくる数人とすれ違う。ホロホロ山から帰ってきた人たちでした。


一気に下って振り返り見た徳舜瞥山。
なかなかいい山容です。1300m程度の山には見えません。


鞍部付近からのホロホロ山。
標高差は100mほど。


鞍部付近を行く。
6月にはシラネアオイも咲くようです。


鞍部から登り返して徳舜瞥山を振り返る。


ホロホロ山


ホロホロ山への急登が始まる。


ヨツバシオガマやチシマフウロ、ミヤマダイコンソウなどが咲く登山道。
以下途中で見かけた花々。


 
 アカモノ


 
 ミヤマオダマキ


 
 ミヤマアズマギク


 
ヨツバシオガマ


ミヤマダイコンソウ


ホロホロ山の頂上直下は岩の急登。
ここは結構しんどかった。


午後1時30分にホロホロ山に到着しました。
頂上直下の岩場の急登で疲れたのでしばらく休憩です。


休憩している間に雲も切れてきました。
P1260の背後の太平洋上には雲海が広がる。


雲海が陸に流れ込んでいる。


流れ込む雲の彼方に樽前山や風不死岳がうっすらと見えます。


P1260の右手遠くには丸山や加車山(と思います)。


オロフレ山(右端の雲の中)へと続く山並み。


ホロホロ山で30分ほど過ごしてから徳舜瞥山に戻ります。
均整の取れたいい姿です。


ひとしきり下ってホロホロ山を振り返る。


この山も小粒ながらいい山だった。


鞍部を過ぎて徳舜瞥山に登り返す。
急登なのは分かっているので、一歩一歩着実に登って行きます。


帰り着いた徳舜瞥山からのホロホロ山とP1260。
空はすっかり晴れ上がりました。



ホロホロ山の左に恵庭岳と支笏湖が見えるようになりました。
右には風不死岳も。


太平洋上の雲海も消え去ったようです。


姿を現したオロフレ山(右端)。


オロフレ山です。


その右手遠くに有珠山と洞爺湖。


目を凝らすと羊蹄山の裾野がうっすらと見えました。


青空の下の山頂でゆったりとした時を過ごす。
徳舜瞥山の山頂は本当に居心地の良いところです。


ホロホロ山から戻って来た時にいた男女の二人連れが下って行ったあとは再び山頂を独り占め。
しかしあまりゆっくりもしておれないので、午後3時10分に去りがたい山頂にお別れをして下山開始。


爽やかな風が吹く道を下って行きます。


7合目で少し休憩。


 
7合目からは木々の間に徳舜瞥山が見えました。


 
 6合目の水場を通過。冷たい水で手を洗いました。


 
 午後4時40分に登山口に戻ってきました。


 
もちろん車は1台だけ。
着替えをして午後5時に駐車場を出発しました。


駐車場からの徳舜瞥山。
千歳に戻ったのは午後6時過ぎ。ホテルに荷物を置いてシャワーを浴びてからレンタカーを返しに行った。
今年はやはり客は少ないようで、例年ならごった返す夕方の営業所の客は私一人だった。
翌日は午前11時の飛行機で関空に向かった。
夕張岳に登ることはできなかったが、その代わりに短時間で予想以上の素晴らしい山に登ることができた今年の北海道行だった。




コースタイム
往  日鉄鉱山跡登山口(10:15)−七合目(11:10-11:20)−徳舜瞥山(12:25-12:55)−ホロホロ山(13:30)
復  ホロホロ山(14:05)−徳舜瞥山(14:40-15:10)−七合目(15:50-16:00)−日鉄鉱山跡登山口(16:40)


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