北八ヶ岳(白駒池〜天狗岳) 2015年(平成27年)10月8日 |
有料駐車場は平日の早朝のためか良く空いていた。 今年の紅葉は先週がピークだったらしく、その分車も少ないのかも知れない。 それでも写真撮影が目的の人が多く、皆さん白駒池に向かって行った。私も支度をして5時45分に出発した。 |
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駐車場の前にある白駒池への入り口。 今日は北海道付近にある台風の影響で冬型の気圧配置となっており、空には雲が盛んに流れてゆく。 少なくとも午前中は天気は期待できないかも知れない。 |
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未だ薄暗い林を抜けて青苔荘の前の湖畔に出る。 曇り空で少々さえないが、紅葉はまだ見応えはある。 |
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対岸の白駒荘方面。雲の流れは速く、時折青空も覗くものの、 日が差さないことには少し物足りない眺めです。 |
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人気の少ないキャンプ場の中を通って行く。 ここは岩が多く平坦なところが少ない地形のためベンチのような台が設けられており、 その上にテントを張ることもできるようになっている。 |
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キャンプ場を過ぎ池周遊路を進んで、道標に”もののけの森”と書かれた苔に覆われた原生林の中を行く。 |
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”にゅう”への道の分岐点に着く頃、ようやく青空が広がり、日も差すようになってきて名残の紅葉が輝きだした。 相変わらず雲の流れが速く、日が差したり、日影になったりで景色がころころと変わる。 シャッターチャンスを待つためここで20分ほどを費やした。 |
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望遠で対岸の紅葉を狙う。やはり少し盛りを過ぎているようです。 |
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ドウダンツツジだろうか、まだまだ色鮮やかなものもあります。 |
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まずまずの紅葉を見てから”にゅう”に向かう。 |
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6時45分に白駒湿原を通過。 |
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白駒湿原 |
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7時20分、”にゅうの森”を行く。 |
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にゅうの森。北八ヶ岳の特徴的な景観。 |
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にゅうへの本格的な登りが始まる。 |
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にゅうへの急登。岩と根っこの歩きにくい道が続く。 |
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にゅうの森から緩急あわせた40分ほどの登りのあと山頂が見えてきました。 |
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8時ににゅうに到着。予定よりも30分以上オーバー。 |
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にゅうの頂上は岩に覆われた見晴らしのよいところだった。 ただし、冷たい風が吹き抜けてまだ寒さに慣れない体には堪えました。 |
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本日最初の展望。 北には明日歩く予定の茶臼山から縞枯山、三ツ岳、北横岳方面の眺め。 左の小高い丸山の彼方に槍・穂高が見える。丸山の麓には白駒池も。 |
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槍・穂高連峰遠望。 幸先よいスタートと思ったが、今回の山行では残念ながら以後これ以上の展望は得られなかった。 |
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今朝出発した白駒池。 コバルト色の水面が印象的。 |
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振り返ると、南の彼方に富士山。 (画像の上にマウスポインターを置くと拡大されます) |
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その右には硫黄岳と天狗岳。手前は稲子岳。 |
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天狗岳から中山にかけての眺め。 今朝はかなり冷え込んだようで、風当たりの強い木々には霧氷が張り付いているものもあった。 |
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展望を兼ねた10分ほどの休憩の後、天狗岳に向かう。 まずは途中の中山峠へ。 |
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左側が切れ落ちた尾根道を行く。 |
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胞子嚢を伸ばしている苔。そろそろ繁殖の季節なのだろうか。 |
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9時5分に主稜線に合流。 |
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中山峠に向かって緩く下って行く。 |
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中山峠に向かう途中の見晴台からの天狗岳。 なかなか迫力があります。 |
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中山峠に向かう。 前方の高台はスリバチ池や天狗の奥庭がある台地。 |
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9時20分に中山峠着。 ここで天狗岳の登りに備えて小休止して腹拵えをする。 |
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中山峠から天狗岳への登り始めは岩が積み重なった歩きにくいところだった。 風も強く体勢が不安定だと煽られる危険もあったので慎重に登って行く。 |
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登り始めて30分ほどで樹林帯を出る。風はますます強くなる。 振り返ると中山から北横岳にかけての北八ヶ岳が一望でした。蓼科山の頂上付近には雲がかかっている。 |
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張り出した台地のような稲子岳とその向こうにちょこっと頭を出している”にゅう”。 |
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頂上も近くなってきたが、相変わらず風は強い。 |
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10時15分に天狗の奥庭との分岐点に到着。 |
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さらに急登を続けてようやく頂上の標識が見えてきた。 それにしてもすごい形相の稜線です。 |
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10時30分に東天狗岳に到着。 標準コースタイムより1時間ほどオーバーです。 |
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東天狗岳から見た南八ヶ岳。右後方には南アルプスの青い影も。 |
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振り返れば、北八ヶ岳から蓼科山までの眺めが・・・。 天狗岳は八ヶ岳・蓼科連峰のちょうど真ん中にあることがよく分かる。 |
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稲子岳とにゅうを見下ろす。 |
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西には双耳峰の一つ西天狗岳。折角だから行ってみることに。 |
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西天狗岳の登りは岩の急登。 |
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東天狗から15分ほどで10時55分に西天狗岳に到着。 標高は2646mで東天狗岳よりも高く、天狗岳と言えばこちらのことを言うようだ。 |
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西天狗岳からの南八ヶ岳。東天狗岳からと若干違い、横岳のごつごつした稜線が見えるようになった。 根石岳直下の山小屋も見える。 |
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西天狗岳から天狗の奥庭を見下ろす。 その背後には中山や稲子岳、にゅう。 |
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西天狗から東天狗を見る。 山容はあちらの方が険しく絵になります。 |
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鞍部からの東天狗岳。 |
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こちらも崩れやすい岩の登り。 |
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11時15分に東天狗岳に戻る。 |
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雲に遮られて分かりにくいが、南アルプスの鳳凰山と北岳です。 |
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その右に甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳。 |
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黄葉の樹林の中にしらびそ小屋とミドリ池。 |
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天狗岳で1時間ほど過ごして11時30分に下山を開始。 帰路は黒百合平から中山を越えて高見石に寄り、白駒池に下る。 蓼科山の雲も取れて天気は安定してきたようだった。 |
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岩混じりの急坂を下って天狗の奥庭の道に近づいてきた。 この道を登る人は少なく、途中で5、6人の団体とすれ違っただけだった。 |
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天狗の奥庭に登る。 |
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一登りで天狗の奥庭。12時5分に到着。 |
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振り返ると東天狗岳から下ってきた道がよく見えた。 |
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天狗の奥庭から黒百合平に向かう。前方には中山と蓼科山が見える。 天狗の奥庭からスリバチ池を経て黒百合平までは、巨石がゴロゴロしたところで歩きにくく、結構時間がかかった。 45年前にここを登っているが、記憶に残っているのはやはり岩が多かったということだけだ。 |
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スリバチ池越しに天狗岳を振り返る。 時節柄、池の水は少ない。 |
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黒百合平へ下る。 |
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12時35分に黒百合平に下りつく。 45年ぶりのことで懐かしいが当時の記憶は殆どない。 |
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黒百合平から中山峠に向かう。 5分ほどのところで12時40分着。ここで少し休憩する。 |
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中山峠から天狗岳を振り返る。とりあえずここでお別れです。 |
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中山峠からは往路に歩いた道を分岐まで登り返して行く。写真は見晴台。 |
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午後1時5分ににゅうへの分岐を通過。 右に行けばにゅう。帰りは真っ直ぐ中山に向かう。 |
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分岐から中山までは15分ほどの登り。 頂上に近づくにつれて立ち枯れの木が目立つようになる。 |
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振り返ると空は完全に晴れ渡って遠く奥秩父の金峰山や甲武信岳などが見えた。 |
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中山山頂には午後1時20分に着く。 樹林の中の何の変哲もないところで、うっかりすると見過ごしそうなところだった。 |
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山頂から5分ほども行くと前方が明るくなって展望が開けたところに出た。 中山展望台と書かれている。 |
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岩がゴロゴロした眺めの良いところで、振り返ると先程までいた天狗岳がよく見えた。 |
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これは中山山頂方面。 |
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中山の頂上付近は広大な台地状の地形となっている。 |
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中山の向こうに北横岳や蓼科山。 中山を覆う樹林にも縞枯れ現象が現れています。 |
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蓼科山の左には霧ヶ峰や美ヶ原が・・・。 北アルプスは残念ながら雲の中でした。 |
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中山から高見石までの下りは岩に覆われた歩きにくい道で、結構長く感じた。 |
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中山から1時間ほどかかって午後2時30分に高見石に到着。 |
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早速岩の上によじ登って展望開始。 |
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まずは眼下の白駒池。コバルトブルーの水面が印象的。 (画像の上にマウスポインターを置くと拡大されます) |
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下ってきた中山。 標高は2500m近くもあるが全山樹林に覆われている。北八ヶ岳の特徴を持つ大きな山だ。 |
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北には明日行く予定の茶臼山や縞枯山、三ツ岳。 一とおりの展望を終えて14時40分に高見石を出発、白駒池に下る。 高見石から丸山を経て麦草峠までの主稜線は以前歩いているので今日は省略です。 |
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午後3時に白駒池に下り立つ。 日が傾いてきたので日影になってしまうのではないかと気になったが、何とか明るいうちに来ることができた。 |
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青苔荘方面の景色。 |
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紅葉はまだ見応えはあったが、風のため池面にさざ波が立っていたのが少し残念だった。 欲を言えばきりがないが。 |
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白駒荘。 観光客以外はあまり人の気配はしなかった。週末の連休はきっと賑わうのだろう。 |
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午後3時25分に白駒池駐車場に戻る。 出発して9時間40分、約15kmの道程だった。 まずまずの好天気の下、綺麗な紅葉や景色を眺め、予定のルートを歩きとおすことができた山行でした。 |
コースタイム |
白駒池駐車場(5:45)−にゅう分岐(6:15-6:35)−白駒湿原(6:45)−にゅう(8:00-8:10)−中山峠(9:20-9:30) −天狗岳(10:30-11:30)−黒百合平(12:35)−中山峠(12:40-12:50)−中山(13:20-13:30)−高見石(14:30-14:40) −白駒池(13:05-15:15)−白駒池駐車場(15:25) |