平治岳・大船山
2016年(平成28年)6月3日


メ モ
昨日は扇ヶ鼻で初めてミヤマキリシマの群落を見て感激したが、山頂付近ではまだ蕾のものが多く、見頃はもう少ししてからのようだった。しかしそのあと登った星生山から見た平治岳の山頂部はピンク色に染まっており、扇ヶ鼻よりも開花が進んでいるようで大いに期待が持てそうだった。
明日の山歩きを楽しみにして下山後宿の”久住高原荘”まで行き、温泉に浸かってさっぱりしたところで夕食を戴いてから8時過ぎに横になった。牧ノ戸峠の駐車場が満車だったことから長者原もその恐れがあることや歩行距離が長いことから、早朝の4時に出発するために早く寝ることにしたのだった。
久しぶりの山歩きの疲れからすぐ寝入ったが、夜中の1時頃に目を醒ましてからは時間が気になってうとうと状態。未明の3時半ごろに起きだしてフロントでお弁当を受け取り予定どおり4時に出発した。未だ暗い中を昨日来た道を戻って牧ノ戸峠を過ぎ、長者原に着いたのは4時半ごろだった。予想どおり駐車場はほぼ満車状態だったが何とか空きスペースを見つけて一息つく。
簡単な朝食を取ってから支度を始める。今のところ天気は良さそうだが午後から曇ってくるとの予報だった。昨日以上の景色を期待して午前5時に平治岳目指して出発した。

行 程
(国土地理院地図)

 
長者原−雨ヶ池越−坊がつる−大戸越−平治岳(往復)−北大船山−段原−大船山(往復)
−坊がつる−雨ヶ池越−長者原

天 候 晴れ


今日は長丁場なので駐車場に着いてからすぐに支度を始めた。登山口のワンちゃんに挨拶して午前5時に長者原を出発。

白水川に沿って少し歩き、橋を渡って坊がつるまで続く九州自然歩道を行く。

早朝のタデ原湿原。中央の三俣山が大きい。
雨ヶ池越は三俣山の北側(写真では左)の山麓を辿って行く。

湿原を通り抜けて登山道に入って行く。

雨ヶ池越への道。早朝でもありまだ日が差さず薄暗い状態。

1時間弱で指山への分岐点を通過。あまり変化のない道が続く。

1輪だけ咲いていたオオヤマレンゲ。初めて見ます。

 ”土石流に注意”と書かれた涸れ沢を横切って行くと三俣山が頭上に覆いかぶさるように迫ってきた。

 
階段もあるやや急になってきた道を一登りしたあとは起伏も少なくなり、やがてミヤマキリシマが咲く雨ヶ池の湿原に出る。
涸れ沢から20分ほどで午前6時20分着。

 
雨ヶ池の湿原。木道を辿って行く。右に平治岳が見える。
この雨ヶ池越の道は17年前に法華院温泉から長者原まで下った道です。
細かな記憶は薄れてきているものの懐かしい思いがします。

 
雨ヶ池から20分ほど坦々と歩いて行くと不意に視界が開けて坊がつるが一望できた。
17年前の時は褐色の平原だったが、今は緑の草原で、山々に囲まれて別天地のように見える。

 
坊がつる全景。左は大船山。
水量豊かな鳴子川の源流を渡り、朝露で濡れた草を踏みながら進んで行く。

 
草原の左手には北大船から大船にかけての山並み。

 
右手には中岳など久住核心部の山々。

 
振り向けばピラミダルな三俣山。

周囲の山々を眺めながら7時10分にテントサイトに到着。左に折れて登山口に向かう。

平治岳と大船山の登山口。
今日はまず左に行き平治岳に登ったあと大船山まで縦走してここに戻ってきます。


 
平治岳への道ははじめのうちは平坦で、途中でピンク色に染まった山頂部を仰ぐことも出来たが、
やがて標高差150mほどの樹林帯の登りになる。
道の途中には随所に泥濘があり、一人一石運動で改善が図られていた。

坊がつるから1時間ほどで8時10分に大戸越に着く。
(大戸越を”うとんごし”と読める人はどれほどいるのだろうか?)
ここは休憩適地で、長者原を出発してから初めて本格的な休みを取った。

大戸越から平治岳までの標高差は約200mある。
私の足なら40分くらいかなと思ったが、ミヤマキリシマを眺めながら登るのと人の多さで
結局1時間以上を要したのだった。

ミヤマキリシマは登りはじめはまばらな状態だったか、徐々にその密度を増してくる。

ミヤマキリシマと中岳方面。

 
大戸越を見下ろす。

 ミヤマキリシマと三俣山。

 ミヤマキリシマと三俣山,と坊がつる。

 振り返れば大船山が姿を現してきた。
道はこの付近で登りと下りに分かれる。
大戸越もはるかに下になった。

ミヤマキリシマと久住連山と坊がつる。
写真を撮りながら登り続けて40分。思いの外早く頂上らしきところに着いた。
ここまでのミヤマキリシマはなかなか綺麗だったが、名高い平治岳にしては少し物足りない気がした。

 と思いながらふと北の方向を見ると全山ピンク色に燃え上がる大きな山が見えた。
その時ようやく今いるこのピークは実は南峰で、平治岳本峰はあの燃え立つ高まりであることに気づいたのだった。
思いもしなかった素晴らしい光景に衝撃を受けた感動的な瞬間でした。
(画像をクリックすると拡大されます)

南峰のミヤマキリシマとミヤマキリシマ咲く平治岳。

ミヤマキリシマずくしです。

南峰でしばらく平治岳に見とれてから本峰に向かう。
まわりはミヤマキリシマで溢れかえり、私を含めた登山者はあちらこちらで写真撮影に勤しむ。

 
 なかなか足が進まず、同じような写真を何枚も撮る。

 
 見上げる本峰はもうすぐ。

 
 大船山と歩いてきた稜線を振り返る。

 
 南峰から15分かけて平治岳に9時25分に到着。
この時点で既に予定よりも1時間以上の遅れでした。

 
 ミヤマキリシマで疲れた目を癒すため暫し由布岳方面の緑と青の景色を眺める。
(画像の上にマウスポインターを置くと拡大されます)

 
 山頂のミヤマキリシマと大船山。

 
 三俣山と中岳。その間に昨日登った星生山。
頂上から先にも遊歩道のような道があるので行ってみることにした。

 
 ミヤマキリシマに覆われた斜面。

 
 ミヤマキリシマと坊がつる。

 
 ミヤマキリシマの大群落越しに久住連山と坊がつるを眺める。

 
 尾根の先端あたりから本峰を振り返る。

 
 満開のミヤマキリシマに酔いしれて大戸越に戻ってきたのは10時25分。
少し休憩してから次の目的地の大船山に向かう。

大戸越から標高1700mほどの米窪の稜線までの250mが今回の山歩きの山場と考えて、ゆっくりと着実に登ってゆくことにした。写真は振り返り見た平治岳。

登り続けること40分ほどしてようやく稜線に近づく。

 
 たどり着いた米窪の稜線から平治岳を振り返る。

 
 ミヤマキリシマと平治岳。

 
 ミヤマキリシマと大船山。

 
 ミヤマキリシマと三俣山。
このあたりは蕾が多い。

 
 稜線を行く。

 
 大船山もだいぶ近づいてきました。

 
 中岳方面。

 
 北大船山への道。

 
 午前11時40分に北大船山に到着。

 
 北大船山から歩いてきた米窪の稜線と平治岳を振り返る。

 
 北大船山からの久住連山と坊がつる。

 
 北大船山からの大船山。

 
 段原から北大船山を振り返る。
ミヤマキリシマの群落はここまでのようです。

段原には午前11時45分に着く。大船山には17年前に登っているのでここで切りあげることもチラッと考えたが、あと一登りで計画を達成できるので頑張ることにした。

大船山への稜線上には昨日見たドウダンツツジが咲いていた。花に励まされて最後の急登に取り掛かる。

標高差100mほどの登りは短時間であったが苦しくもあった。
12時15分に17年ぶりの山頂に立つ。この時点で予定よりも2時間の遅れ。歳も歳なので致し方ないか。ただ、昨日と同じく天気は安定していて雲が沸き立つ様子もなかったのが幸いだった。

大船山からの久住連山と坊がつる。

平治岳と歩いてきた米窪の稜線を振り返る。

昨日から常に背景にあった由布岳。

祖母山。

そして阿蘇の山々。
最後まで好天に恵まれて感謝です。

12時35分に大船山から下山を開始。
まずは坊がつるまでが一区切りとなる。

午後1時に段原を通過。坊がつるに向かう。

あまり変化のない道を途中で間違えたりして坊がつるには午後2時過ぎに到着。少し休憩して腹ごしらえをする。

午後2時15分に坊がつるを出発。
平治岳を眺めながら草原を行く。

 
北大船山と大船山を振り返る。

 
樹林の中の緩い登りを続けて雨ヶ池には午後3時10分着。
平治岳を見納める。

九州自然歩道をひたす歩き続けてタデ原湿原に到着。ここまでくれば長者原まであと少し。

午後4時5分に長者原に戻る。無事戻ってくることが出来ましたとワンちゃんに挨拶。
このあと着替えもそこそこにして長者原を出発し、途中で温泉に入ってさっぱりしたところで福岡空港に向かった。帰宅は日付が変わって間もない時刻だった。
2日間とも予想以上の好天気と見ごろのミヤマキリシマの群落やまわりの山々の展望に恵まれた山歩きでした。


コースタイム
長者原(5:00)−雨ヶ池越(6:20)−坊がつる(7:10)−大戸越(8:10−8:20)−南峰(9:00-9:10)
−平治岳(9:25-9:50)−南峰(10:00)−大戸越(10:25-10:35)−北大船山(11:40)−段原(11:45)
−大船山(12:15-12:35)−段原(13:00)−坊がつる(14:05-14:15)−雨ヶ池越(15:10)−長者原(16:05)

扇ヶ鼻・星生山にもどる

 |ホーム地域別山行一覧年別山行一覧