涸沢岳
2012年(平成24年)10月13日

前穂高岳・奥穂高岳から続く
メ モ
薄明るくなってきた早朝5時に起床。昨夜は隣の人の騒音であまり寝た感じはしなかったが、それでも11時間ほどは横になっていたので少しは疲れもとれたようだった。窓からは赤みを帯びた空が見えた。今日も天気は良さそうだ。しかし風の音が大きく外はかなりの寒さが予想された。
5時45分から朝食を戴く。その間にご来光を迎えたので食事を中断して小屋の外へ出て写真を撮り、戻ってきて再び朝食を戴くという慌ただしさだった。そのあと貴重品とカメラのみを持って今回の山歩きの最終目的地である涸沢岳に向かった。


行 程

穂高岳山荘

涸沢岳

穂高岳山荘

涸沢

横尾

徳沢

明神

上高地

距離(2日間) : 27.3km
最大標高差  :1,688m
累積標高    :1,988m
  





天 候

晴れ
(気象庁 : 過去の天気図)  

山行記録

朝焼けの八ヶ岳。今日は朝から非の打ち所のない空模様です。


朝食を戴いている間にご来光を迎えたので、食べるのを中断して写真を撮りに急いで外に出る。
5時50分ごろ浅間山と八ヶ岳の間から朝日が昇ってきた。


食事を終えてから貴重品とカメラのみを持って涸沢岳に向かう。風が強くとても寒い。


20分ほどで標高3110mの山頂に到着。穂高連峰では奥穂高に次いで高い山だ。
これで三千メートル峰21座を踏破しました。



山頂からの第一の展望は何といっても槍ヶ岳だ。
涸沢槍と北穂高岳との間に天を突く槍ヶ岳の穂先を認めることができた。


槍ヶ岳の左手には鷲羽岳、水晶岳、三俣蓮華岳、薬師岳などの山々が連なる。


槍ヶ岳の鋭峰。立山や後立山方面は雲の中。


槍ヶ岳の右手前には北穂高岳。涸沢岳とはわずか4mの差。


常念岳の彼方には四阿山と浅間山が・・・。


振り返ればジャンダルムを従えた巨大な奥穂高の岩峰が目の前に。
左後ろには昨日登った前穂高岳が控えている。


前穂高岳の彼方には甲斐駒や北岳などの南アルプスの山々と霊峰富士山が眺められた。。


西には飛騨の名峰笠ヶ岳。いつかは再挑戦したい山です。
遥か後方の白山も雲の中。


涸沢岳からの眺めを満喫してから小屋に戻り、支度をして下山の途につく。
午前7時15分、左に北穂高岳を眺めながらザイテングラートを下り始めた。



ザイテングラートの右には白出のコルから崩れ落ちるガレ場が見える。
残雪期はこの斜面を登り下りする。


ザイテングラート上部から涸沢を見る。小屋はまだ日影の中。
途中で涸沢から登ってくる大勢の登山者とすれ違う。落石に気をつけなければ・・・。


ザイテングラートと前穂高岳。


ザイテングラートの紅葉。
紅葉はそのピークからすでに1週間ほど過ぎているが、
今年は日持ちがよいようでまだ十分綺麗な状態が続いている。


ザイテングラートから離れて涸沢岳の斜面をトラバースして行く。


紅葉を前景にした屏風ノ頭と耳。日に映える紅葉は一段と色鮮やか。


紅葉と北穂東稜。


色とりどりの紅葉と北穂南稜。


涸沢小屋から奥穂高岳を見る。


涸沢小屋から涸沢ヒュッテに向かう。今のところテントはそう多くはないが、
今日・明日は今年最後の人出となり、テントの数も大幅に増えることだろう。


涸沢小屋からカールの底に行き、眺めの良さそうなところで大休止する。
紅葉は多少色あせてはいるがまだまだ一見の価値はある。


涸沢岳と涸沢の紅葉。


奥穂高岳と涸沢岳。ナナカマドの紅葉が鮮やかです。


上とほぼ同じ所からの写真。ナナカマドの紅葉の色も様々です。


涸沢岳と北穂高岳。


前穂高岳と吊り尾根、奥穂高岳を見る。昨日歩いた稜線だ。


振り返れば屏風ノ頭と耳。


涸沢ヒュッテのテラスから涸沢岳と北穂高岳を見る。
雲の動きが速く、日が差したり曇ったりして頻繁に景色が変わる。


1時間以上も涸沢の景色を楽しんでから10時に上高地に向かって下山を開始する。
下から続々と登山者がやってくる。


涸沢下部から涸沢岳を振り返る。


涸沢岳をズームアップ。


覆い被さってくるような屏風ノ耳を見上げる。


前穂高と吊り尾根を振り返る。また来る機会があればいいけど・・・。


山を下る人と登る人で混雑する道。


登山道の正面に横尾本谷が見えると本谷橋までもう一頑張りだ。


本谷橋付近は登山者がいっぱい。今日は山小屋も超満員となりそうだ。


北穂高岳を振り返る。


横尾に着いたのは12時25分。
さらに徳沢を経て明神まで来たが、明神からは人が少ないと思って梓川の右岸を行くこととした。
こちらの道は木道が敷かれたりして左岸の道よりは遊歩道的だったが、人は思ったよりも多かったし時間も少し余計にかかった。



明神から1時間ほどもかかってようやく岳沢登山道の入口に着いた。
これで出発点に戻ったことになる。計画通りに歩き通すことができて、よくやったと自分に言い聞かせるのだった。



登山道入口近くの紅葉。なかなか綺麗です。大勢の方が写真を撮っていました。


河童橋への途中で六百山を見る。なかなか険しそうな山だ。


河童橋の近くから穂高を眺める。時刻は3時半で昨日ちょうど奥穂高に着いた頃だった。
その稜線付近は昨日と同じように雲に覆われていた。



コースタイム
穂高岳山荘(6:05)−涸沢岳(6:25-6:35)−穂高岳山荘(7:15)−涸沢(8:45-10:00)−本谷橋(11:15-11:30)
−横尾(12:25-12:35)−徳沢(13:25-13:30)−明神(14:15−14:20)−岳沢登山口(15:15)−上高地(15:30)   

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