住塚山・国見山
2025年(令和7年)9月30日


メ モ
2週間ほど前に俱留尊山に登った帰り道で、遠くに五つの鋭い頂きを連ねる山を見て興味が引かれた。帰って調べてみると屏風岩と呼ばれる山嶺で、その先には住塚山や国見山が続いている。そこで、今回はこれらの山々を繋いで歩くことにした。
まずまずの天気が予想される9月30日の早朝5時に曽爾村を目指して自宅を出発。前回の俱留尊山行と同じ道を行く。1時間ほど走って針ICに午前6時ごろに到着。朝食を取って少し休憩してから国道369号を進んで掛から曽爾村に入って行った。
屏風岩を眺めながら二車線の道を快適に進んで行ったが、上出の集落あたりからすれ違いに注意が必要な細い道となった。曲がりくねった道を高度を上げながら慎重に運転して屏風岩公苑の駐車場には午前6時55分に到着した。
三段に分かれた駐車場には人や車は見られなかった。最下段の広い駐車場に車を止めると目の前高くに屏風岩の一部が見えました。迫力ある岩壁を眺めながら支度をして7時15分にまずは住塚山目指して出発しました。

行 程

屏風岩公苑

住塚山

国見山

クマタワ峠

一ノ峰

屏風岩公苑

距離     : 11.0km
最大標高差:  336m
累積標高  :  710m
 




天 候

晴れ時々曇り
 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前6時55分に屏風岩公苑の駐車場に到着。車から出るとヒンヤリと涼しくすっかり秋の気配でした。
支度をして午前7時15分に出発。


駐車場を出て舗装された坂道を登って行くと屏風岩公苑に出た。
公苑には桜の木が多いようだが、紅葉には少し早いようです。


右手を見上げると屏風岩。


二つのピークが見えます。左が一ノ峰で最後に寄ります。


 
公苑を抜けて登山口に向かう。
遠くに見える山なみは、右手前が高見山北尾根、左遠くに高見山(雲の中)から三峰山に続く稜線。


 
住塚山の登山口。登山口と書かれた標識などは見当たりませんでした。


 
 登山口から即急登が始まる。稜線までの標高差130m。
しばらく直登したあとはつづら折りの登りが続く。


急登すること20分ほどで一ノ峰から住塚山に続く稜線に出ました。まず左の住塚山に向かいます。


住塚山の手前の小ピークに登って行きます。


小ピークを越えて下った鞍部付近の道標。道標は随所に立てられてあり安心です。


鞍部から住塚山までは約110mの登りです。


午前8時15分に住塚山に到着。


先ほどまでの好天気も何処へやら。生憎雲が低く垂れこめていて視界はなし。
しかし雲の動きがあるのでしばらく様子を見ます。


待つこと30分。何とか山々の姿が現れて来ました。


2週間前に登った俱留尊山。右に二本ボソや亀山も見えています。


左手前に古光山。その右後ろに学能堂山。さらに後ろに局ヶ岳から栗ノ木岳。
これだけ見えればまずまずと言うことで国見山に向かいます。


ゼニヤタワへ下って行きます。ときおり日も差すようになってきた。


 鞍部近くになって前方の視界が開けてきました。


どうやら伐採地のようです。前方に国見山が見えます。


天気が回復してすっかり雲の取れた俱留尊山。曽爾高原も見えています。


さらに下って鞍部のゼニヤタワに到着。約130mの下りでした。


 
 ゼニヤタワの右側は伐採地帯で明るく開けている。
ここから国見山へは約140mの登りです。


苔むした岩の中を登って行く。


振り返れば先ほどまでいた住塚山。天気が回復して青空も広がってきました。


滑り台のような急坂をロープを使って急登。


登る途中からの栗ノ木岳から三峰山にかけての眺め。


痩せ尾根や岩の道を登って行く。


急登が終わると山頂はもうすぐです。


午前9時35分に国見山に到着しました。


山頂の中央に石碑か石仏のようなものがあったが詳細は不明。


国見山山頂は南側が開けている。天候が回復したこともあって、俱留尊山から高見山までの展望がありました。
倶留尊山から時計回りに眺めます。
写真は左から倶留尊山と古光山。その背後に学能堂山や局ヶ岳から三峰山にかけての山々。


倶留尊山と曽爾高原


古光山。背後に学能堂山。その奥に局ヶ岳(山頂部のみ)、栗ノ木岳、修験業山。


 
次は三峰山、迷岳方面


栗ノ木岳、修験業山、三峰山を拡大。


迷岳方面を拡大。右に白倉山や江股ノ頭。
その手前の稜線の鞍部は三峰山~高見山間の請取峠。


 先ほどの写真と被るが、中央遠くに迷岳。
その手前の左端に三峰山、右端に高見山。その間の長大な稜線上に請取峠やトクマ山が見えます。
眼下には屏風岩のある山嶺。右端が一ノ峰。


 
最後に高見山から大峰方面(雲の中)にかけて。右端は住塚山。


 
 高見山(中央右)を拡大。背後は桧塚から明神岳方面の台高山脈北部の山々。


 
 まわりの景色を堪能したあと、40分ほど過ごした国見山にお別れをして先に進みます。


 
 クマタワ峠に向かって下って行きます。


 
しかし下り一方ではなく、途中に松ノ山と言うピークがありました。
50mほどですが、なかなかきつい登りでした。


 
 松ノ山のピーク。特に何もないようです。


 クマタワ峠に向かいます。


午前10時55分にクマタワ峠。ここからしばらく林道歩きです。 


 
坦々と進んで行きます。基本下りなので楽です。


 
 秋を感じる木


 
30分ほどで国見山分岐。右の林道に入ります。


 
 この林道は基本登りで疲れます。30分ほどで一ノ峰分岐に到着。


 
直進すればゼニヤタワです。


 
左に折れて緩く登って行きます。


 
 ほどなく平坦な巻き道となり若宮峠が見えてきました。


 
 若宮峠。ここで右に折れて屏風岩の稜線に取り付きます。


 
 始めは急登が続く。


 
 途中で眼下に屏風岩公苑の駐車場が見えました。
車は相変わらず一台だけ。どうやら今日は全行程貸し切りのようです。


 
 左側は絶壁なので出来るだけ右側に寄って登って行きます。


 
 一ノ峰の手前のピークに到着。二ノ峰かな。


 
一旦下って鞍部に到着。あと一登りです。


 
午前12時30分に一ノ峰に着きました。


 
まわりを見回すと古い山名板がありました。ここが一ノ峰に間違いなし。


 
 一ノ峰からの展望。迷岳から高見山方面。


 
 迷岳を拡大


 
 高見山。背後に明神岳や国見山。手前は北尾根。


 
 最後の展望は雲が取れた大峰方面。


 
 大普賢岳と竜ヶ岳


 
 山上ヶ岳と稲村ヶ岳


 
 奥駈道最北部の大天井ヶ岳と四寸岩山


 
 眼下には屏風岩公苑


 
 最後の展望を満喫して一ノ峰を出発。


 
 稜線出会に戻ってきました。あとはひたすら下るだけ。


 
つづら折りの道を下って行きます。


 
 午後1時過ぎに登山口に下り立つ。


 
屏風岩公苑に向かう途中で高見山が見えました。


 
 屏風岩公苑を戻って行きます。


 一ノ峰を見上げる。ほんの少し前にあの稜線を歩いたなんてウソのようです。


 
 午後1時15分に無事駐車場に戻ってきました。


 
 帰途、屏風岩を眺める。
今日は始めはあまり良い空模様ではなかったが、国見山に着くころには天気は回復して、
最後の一ノ峰からは遥かに大峰山脈も見ることができたのは幸運だった。
ルートも自然林の中の急登や痩せ尾根、長い林道歩きのあとの屏風岩の絶壁沿いの道など変化に富んでいた。
予想以上に充実した静かな山行でした。




コースタイム
屏風岩公苑駐車場(7:15)-稜線出会(7:45)-住塚山(8:15-8:45)-ゼニヤタワ(9:10-9:15)-国見山(9:35-10:15)
-松ノ山(10:35)-クマタワ峠(10:55)-国見山分岐(11:25)-一ノ峰分岐(11:55)-一ノ峰(12:30-12:45)
-稜線出会(12:55)-屏風岩公苑駐車場(13:15)

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