奥茶臼山 2025年(令和7年)6月5日 |
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鳥倉林道からの前茶臼山(中央)と奥茶臼山(左) (2018年5月11日) |
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午前5時前にしらびそ峠に到着。期せずしてご来光を迎える。 |
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荒川岳方面からのご来光。 右に大沢岳、中盛丸山、兎岳が続く。兎岳の後ろに聖岳。右のピークは上河内岳。 |
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左に兎岳と聖岳。その右後ろに上河内岳から光岳までの稜線が続く。 |
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早々に南アルプス南部の大展望を得て気分良く登山口に向かう。 午前5時40分に出発。 |
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尾高山まで2.9km、1.5時間。奥茶臼山まで8km、4.5時間。 時間はこの2割増し位を覚悟しておこう。ちなみに登山口(峠)の標高は1833m。 |
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少し登ると早速展望が開けた。光岳、加加森山、池口岳などが見える。 |
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冷たい風が吹き抜けて少し寒さを感じる中を登って行きます。 |
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朝日を受けて輝く木々の緑 |
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快適な道が続きます。 |
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尾高山まで2.5km地点を通過。標高は1900mほどのところ。 |
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標高2000mまで登ったところにビューポイントの案内があったので寄ってみます。 |
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しばらく急登を続けてビューポイントに着きました。しかし木々の背丈が伸びたためか、あまり展望はなかった。 見えているのは大沢岳から聖岳方面なので峠からの方が眺めが良い。 |
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ビューポイントから10分ほど登って行くと傾斜も緩くなる。前尾高山に近づいてきたようです。 |
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午前6時25分に前尾高山に到着。ここで少し休憩。 |
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前尾高山の山名板 |
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前尾高山の山頂は苔に覆われた広い台地だった。 |
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10分ほど休んでから次のピークの尾高山に向かう。 まずは50mほどの急降下。帰りの登り返しがきつそう。 |
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下ったあとは起伏の少ない道がしばらく続く。 |
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午前6時50分ごろに鞍部を通過。標高は約2030m。 |
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鞍部付近の道標。尾高山まで1km。 |
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鞍部から緩く登って尾高山まで0.5km地点。標高は2100mほど。 |
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P2121付近を通過。 |
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P2121を越えて少し下ったあとは尾高山まで100mほどの登りとなる。 静かな針葉樹森の中を登って行きます。 |
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日が差し始めて山頂が近くになった気配がしてきます。 |
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苔むした岩の道を登って行くと・・・ |
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午前7時30分に尾高山に着きました。ここには三角点もあり少し山頂らしい感じがします。 |
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尾高山で小休止してから先に進むとビューポイントがありました。 ここからは赤石岳から聖岳、上河内岳を経て・・・ |
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光岳、加加森山、池口岳、中ノ尾根山などの南アルプス最南部の眺めがあった。 |
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ビューポイントから先に進み、短い急降下のあと緩く登り返してP2198を通過。 尾高山を越えたあとは少し深山的な雰囲気がしてくる。 |
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さらに70mほど登り続けて・・・ |
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午前8時35分に奥尾高山に着きました。 登山口からここまでは針葉樹林の中を黙々と歩く変化の少ない道でした。 |
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奥尾高山の山名板 |
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奥尾高山から50mほど急降下したところ。 奥尾高山から先はさらに奥深い山の中という雰囲気がしてくる。 |
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下り着いた鞍部からP2202へ緩く登って行く。 倒木が多くなるが歩くのには支障がないように整備されている。ありがたいことです。 |
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P2202を通過。一通過点でピークというものではなかった。 |
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P2202から少し行くとこのルートでは珍しく大きな岩が立ち並んでいた。 |
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大岩の上に引っ掛かっている木が落ちてこないか気にしながら傍らを通り過ぎて行きます。 |
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さらに少し行くとそこそこ大きな池があった。 今は水量が少ないが、雨の後など水嵩が増えたときはいい感じになる気がする。 さきほどの大岩とこの池の組み合わせで一つの伝説ができそうな気もします。 |
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岩本山に向かって緩く登って行くと、立ち枯れの木々の間から残雪の中央アルプスが見えた。 もう少し開けた眺めが得られないかまわりを探ってみると・・・。 |
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登山道から少し外れたところにスッキリと全貌が見えるところがありました。 |
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岩本山には午前9時45分に着く。あまり山頂と言う感じがしないところでした。 ここでエネルギーを補給して小休止。 |
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山名板 |
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岩本山から進んで行くと落葉樹や立ち枯れの木が多い明るく開けたところがありました。 ここは岩本山よりも少し高い無名の穏やかなピークです。 |
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仰ぎ見れば快晴の青空。頭上が解放された気分です。 |
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無名のピークから下り立った鞍部付近も開けた明るいところでした。標高は2300m弱。 ここから奥茶臼山への標高差180mほどの登りが始まります。 |
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標高2400m付近の登り。山頂まであと70mほど。 |
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胸突八丁とでも言える急登が終わって、あとは山頂まで緩い登りが残るのみ。 |
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山頂が見えてきました。 |
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午前11時5分にようやく奥茶臼山山頂に着きました。 休む間もなく北側の飯場跡地に向かいます。 |
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5分ほど下ると眼下に飯場の跡地が見えてきました。 跡地まで下りずに、まずここで山岳展望開始。正面は前茶臼山です。 |
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左遠くに伊那谷を隔てて百越山から茶臼山にかけての中央アルプス。まだかなり雪が残っています。 以下望遠で。 |
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南部の南駒ヶ岳(左)と空木岳(右) |
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北部の宝剣岳や木曽駒ヶ岳 |
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中央アルプスの遥か北には穂高・槍が見えました。 |
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次は仙丈ヶ岳から塩見岳までの南アルプスの山々。以下望遠で。 |
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仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳。その右に2年半前に登った栗沢山とアサヨ峰。 手前の尾根の山腹に鳥倉林道が見えています。中央のガレ場の右あたりが登山口かな。 |
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白峰三山 |
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塩見岳と烏帽子岳、小河内岳 |
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ひととおり眺め終わってから飯場跡まで下って荒川三山と赤石岳を見る。 |
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奥に悪沢岳、手前に荒川岳 |
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小赤石岳と赤石岳 |
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最後に飯場跡の名物のテレビくん。 ゼネラルのソリッドステートテレビのようです。昭和の時代のものだろうか。 |
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飯場跡で休憩してから奥茶臼山に戻ってきました。 木々に遮られてここからの展望はありませんが、一応周りを見ておきます。 |
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東側には南アルプス南部の山々。 |
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西には木曽山脈南部の山々。 |
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と言うことで、奥茶臼山にお別れをして午前11時55分に下山を開始します。 |
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下る途中で赤石岳から聖岳にかけての山が見えました。 登る時は気がつかなかった。 |
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P2354付近を下る。 このあたりは踏み跡は薄いので赤テープを見落とさないように。 |
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標高2300m付近を下る。変わった形の木が並ぶ。 |
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鞍部付近に咲く花。この花は登山道脇によく見られた。 |
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上の写真とは別の花 |
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鞍部を過ぎて岩本山への苔に覆われた道を行く。 |
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午前12時50分に岩本山を通過。 |
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池を過ぎて大岩を振り返る。 |
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奥尾高山へ登り返す。標高差は80mほどだが疲れた体には厳しい。 |
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午後1時50分に奥尾高山に戻ってきました。休まずに行きます。 |
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奥尾高山から100mほど下ったあとは尾高山への50mほどの登り。 短いが急登で疲れは募る。 |
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午後2時30分に尾高山手前のビューポイント。ここで一休みします。 |
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赤石岳と大沢岳 |
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大沢岳、中盛丸山、兎岳と聖岳 |
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兎岳、聖岳と上河内岳。右端は茶臼岳と思います。 |
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最後の大展望を満喫して尾高山に到着。すぐに出発します。 |
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尾高山からの長い下りのあと前尾高山への50mほどの登り。これが最後の登りです。 |
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山頂直下の急登を終えて午後3時30分に前尾高山着。あとは下るだけなので気分的に楽になりました。 |
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下る途中から見た光岳以南の山々。登りでは気がつかなかった眺め。 |
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登山口も近くになり気分的に少し余裕が出てきて頭上の新緑を眺めます。 |
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登山道脇の新緑 |
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午後4時5分に登山口に戻ってきました。 |
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相変わらず車は1台のみ。 |
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長かった山歩きもしらびそ峠からの展望でお仕舞となります。 梅雨入り前の好天気の下、久しぶりの南アルプスで長時間、長距離の静かな山歩きをし、 思った以上の山岳展望を満喫できて遥々とやって来た甲斐がありました。 このあと300kmの道を運転して帰宅は9時半ごろ。全行程を無事に終えることができて有難く思います。 |
コースタイム |
往 しらびそ峠(5:40)-前尾高山(6:25-6:35)-尾高山(7:30-7:50)-奥尾高山(8:35)-岩本山(9:45-9:55) -奥茶臼山(11:05)-北側飯場跡地(11:10) 復 北側飯場跡地(11:40)-奥茶臼山(11:45-11:55)-岩本山(12:50)-奥尾高山(13:50)-尾高山(14:30-14:50) -前尾高山(15:30)-しらびそ峠(16:05) |