局ヶ岳
2021年(令和3年)10月15日

メ モ
10月になっても30度近くの夏日が続く中、日頃の運動不足を補うために高見山から東に連なる山脈の先端に位置する局ヶ岳に登ることにした。何故局ヶ岳かと言うと、今年の4月に高見峠から伊勢辻山まで縦走した時にハンシ山の手前から見たピラミダルな山容に魅かれたためです。
局ヶ岳は標高千メートルそこそこの山で、一般的な登山道によると往復3時間ほどで登って来れるようです。しかし往復5時間近くもかけて行く割りには少しあっけない感じがしないでもなかったので、他に適当なルートはないかとネットでいろいろ調べたところ、荒滝不動というところから庄司峠に登りそこから幾つかのピークを越えて縦走して行けば片道4、5時間で頂上に達することができるようでした。
しかしこのルートの問題は局ヶ岳まで到達したあと復路をどうするかだった。考えられるのは、往路を戻るかあるいは局ヶ岳の新道登山口まで下って三峰局ヶ岳林道を歩いて荒滝不動まで戻るかの二つだが、これはその時の状況で判断することにしました。
好天気が予想される15日の早朝3時50分に家を出発し、高見山や明神平方面へ行く時のいつもの道を進んで、高見峠を越えて荒滝不動の登山口に着いたのは午前6時20分だった。駐車場には他に車は見られなかった。平日でしかもマイナーなルートなので今日ここからの入山者は多分私一人だろう。早速簡単な食事をしてから支度をして午前6時50分に出発しました。

行 程

荒滝不動登山口

庄司峠

P821

P942

局ヶ岳

新道登山口

荒滝不動登山口

距離     : 15.1km
最大標高差:  760m
累積標高  : 1,025m
    




天 候

晴れ

 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

【ハンシ山手前からの局ヶ岳(2021年4月)】
右端が局ヶ岳。左に栗ノ木岳、修験業山など険しそうな山々が続く。


午前6時50分に荒滝不動登山口の駐車場を出発。


振り返れば名も知らぬ山が朝日を浴びている。
早朝の清々しい景色です。


車道を緩く登って小さな洗い越しを通過。


堰堤を巻いて行きます。


随所に道標があるので迷うことはない。


前方に林道が見えてきました。


林道に出て左に少し行き再び登山道へ。


涸沢を渡って左岸へ移ります。


 
あとは迷うことのない道が峠まで続きます。


 
午前8時ちょうどに庄司峠に着きました。少し休憩します。


峠の標高は710mで、270mの登山口から440m登ってきたことになります。
登山口と局ヶ岳との標高差は760mほどなので、すでに半分以上の標高差を稼いだことになりますが、
ここから先はそのような単純な話しではないことがこの後徐々に分かってきます。


峠のお地蔵さんです。
安全祈願をして午前8時10分に出発します。


最初の目標はP821です。


10分ほど緩く登って小さなピークに着きました。


さらに10分ほど行くと次の平坦なピークに出ます。


少し秋を感じる木です。


一旦鞍部に下ったあとP821への登りが始まりますが標高差は70mほどです。


午前8時55分にP821に到着。ここも平坦なところでした。


P821から少し下るとP942との鞍部になります。
鞍部付近からは目指す局ヶ岳が初めて見えたがまだまだ遠いです。
それよりも左手前間近かに見える急なピークが気になるが、あれを登るのだろうか。


局ヶ岳の右遠くに連なる山々。


振り返ればこちらにも山脈が続く。
伊勢方面になるのかも知れないがよく分からない。


鞍部付近の痩せ尾根上の木々。秋を感じます。


綺麗な樹林の中を登って行きます。結構な急登でした。


 
 暫しの急登を終えると再び局ヶ岳の雄姿。


振り返れば遠くに迷岳。その右には台高山脈北部の山々。


 
午前9時30分に名もなき小ピークを通過。


小ピークから見たP942の前衛峰。


前衛峰に向かって登って行きます。


 
登りついたところには道標があった。ここで道は右に折れて登って行く。
下りの場合はうっかりしていると直進してしまいそうなところです。
(写真は振り返って撮ったもので、左から登ってきました)


P942へは途中にある小さなピークを小刻みに越えながら行きます。
これはそのうちの一つのピークです。


最後の小ピークとP942との鞍部は痩せ尾根。


午前10時10分にP942に到着。(実際のP942はこの少し先の樹林の中)
ピークは数人がやっとの狭いところですが、今は一人なのでここでエネルギーの補給を兼ねて休憩します。


ピークからの眺めの第一は何といっても局ヶ岳です。山頂の電波反射板もよく分かります。
(画像をクリックすると拡大されます)


振り返れば栗ノ木岳や修験業山から三峰山へと続く山並み。


その右には学能堂山、倶留尊山、大洞山、尼ヶ岳などの山々。
こちらの方面はまだ未知の山域です。


 
15分ほど休んでから先に進みます。すぐにP942を通過。


局ヶ岳との鞍部へは小さなピークを幾つも越えながら徐々に高度を落として行く。
小刻みな登り下りが体に堪えます。局ヶ岳が近づいてくるのだけが救いです。


30分以上もかかってようやく鞍部に到着。
ここで仁柿からの健脚コースが合流する。


 
鞍部からは標高差180mの登りが始まる。
最初は短時間ではあるが激登です。


 
そのあとはボチボチと登って行きます。
P942からの下りで体力を消耗した感じで、帰路は林道が無難かなと考えるようになりました。


午前11時25分に仁柿からの登山道(本コース)と合流。


途中にあった小屋のような建物。詳細は不明です。


 
山頂直下はまたまた急登です。

 
午前11時50分にようやく山頂に到着。


少し休んでから山岳展望の開始です。
まずは南伊勢方面から迷岳にかけての展望です。


その右に迷岳から三峰山にかけての眺めです。
(画像をクリックすると拡大されます)


 
上の写真の左端の迷岳方面。
中央遠くにうっすらと見えるのは大台ヶ原。左端は仙千代ヶ峰かな。


迷岳の右には台高山脈北部の池木屋山から明神岳方面。
4年前に大又から縦走した池木屋山までの稜線が一望できます。


 
千里峰、赤倉山、千石山などの台高山脈北部の背後には大峰山脈も見えます。
中央左に一際高い山は大普賢岳と思われます。左端は八経ヶ岳?


 
最後に今日辿ってきた稜線。右手前のP942から三峰山へと山並みが続く。
P942から左へ下って山頂部分が黒く影になっているところがP821と思われます。
右遠くには学能堂山や大洞山など。


 
三峰山方面を拡大。
一とおりの展望を終えてから腹ごしらえをして一休みしました。
その後、帰路は林道を辿ることに決めて午前12時25分に下山を開始。


 
はじめは結構急な下りだった。


 
そのあとは坂道を坦々と下って行く。


随所に道標があります。


 
途中からつづら折りの道が延々と続きます。


 
展望も何もない樹林の中の道だったが、
登山口近くになってから遠くの眺めが得られました。


 
午後1時25分に登山口。山頂からちょうど1時間だった。


登山口を振り返ります。
これで今日の山歩きはお終いですが、このあと長い林道歩きが待っている。


 
少し行くとまた登山口があったが、
入り口には草が茂っていてあまり使われていないようだった。


 
のんびりと林道を歩いて行きます。車も全く通らない。


 
迷岳方面が見えます。


 
P821方面ですが、ピークが見えているのかどうかは分かりません。


これはP942方面です。


 
林道行程の中ほどにある橋。


 
途中で休憩して炭水化物を補給したあと、なおも歩き続けて登山口まで最短距離と思われるところに着きました。
カーブミラーのところから入って下って行きます。


 
斜面には踏み跡らしきものがあったがはっきりせず、
適当に右に左にと下っていくと荒れた道らしきものがあったので、それを辿って沢沿いに下って行った。


 
朽ちた階段なども断続的に続く道を辿って行くと、思惑どおり林道に出ることができました。
これで通常のルートを行くより30分以上は短縮できたと思います。


 
林道に出てから登山口の駐車場までは指呼の距離でした。午後3時ちょうどに到着。
かくしてマイナールートによる局ヶ岳登山は無事終了したのでした。
駐車場を午後3時半に出発し、途中から高速を走って帰宅は午後6時過ぎだった。



コースタイム
荒滝不動登山口(6:50)−庄司峠(8:00-8:10)−P821(8:55)−P942(10:10-10:25)−局ヶ岳(11:50-12:25)
−新道登山口(13:25)−三峰局ヶ岳林道(途中休憩0:15)−ショートカット点(14:45)−荒滝不動登山口(15:00)

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