白屋岳
2023年(令和5年)2月27日

メ モ
白屋岳は、台高主稜線北部の三ッ塚から分岐し、前山や薊岳、木ノ実矢塚、両仏山などの頂きを起こしながら西進する支脈の末端に位置します。その麓にあった白屋集落は義経伝説もあるほどに歴史のあるところでしたが、大滝ダムの建設に伴って地すべりの危険が生じたために廃村となったそうです。
2月27日は全国的に好天気が予想されていたのでどこか近場の山に出かけることにしたが、前回の焼尾山の時と同様に午前中という時間の制約があった。そこで思いついたのが白屋岳でした。白屋岳はその位置からして南の白鬚岳と同様に大峰山脈の絶好の展望台と思っていたので、その眺めを期待してこの機会に登ることにしました。
当日午前5時前に家を出発し、高速経由で国道169号を進んで川上村の道の駅で朝食を取って少し休憩した。道の駅の先の二つのトンネルを抜け、アーチ橋を渡ると吉野川の対岸の白屋集落跡へ通じる道が左に分岐する。白屋橋と書かれた立派な斜張橋を渡って右折し、坂道を登って行くと展望台の駐車場に着きました。時刻は午前6時半過ぎで一番乗りでした。
今日は天気は良さそうだが、平日でもあり、またどちらかと言うとマイナーな山なので、多分私以外には登る人はいないと思いました。早速支度をし、冬季の道具としてはチェーンスパイクのみをリュックに入れて午前6時55分に出発しました。

行 程

白屋展望台公園

白屋辻分岐

大平

白屋岳

大平

白屋辻分岐

白屋辻

白屋林道登山口

白屋展望台公園

距離     :  8.4km
最大標高差:  796m
累積標高  :  796m
    
 
天 候

快晴
 
 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前6時半過ぎに白屋集落跡の展望台駐車場に到着。
綺麗なトイレもあり、なかなか良く整備されています。

駐車場の奥から取り付きます。

集落跡の階段を上って行きます。

振り返ると大峰前衛の山々。
百合ヶ岳方面と思われます。

10分ほどで獣除け柵。
扉を置けて入って行きます。入ったあとはちゃんと締めます。

水恩と刻まれた石碑。
昭和11年のことのようですから、今から90年ほど前のもの。

石碑から先は登山道らしくなる。
植林の中の道が続きます。

 
午前7時半ごろに川上中学校コースの道標を初めて見ました。
(ここまでにあったかもしれないが気がつかず)

 
白屋辻分岐まで標高差450mのなかなか急な登りが続きます。
変化の少ない道なのでただ黙々と・・・。

午前8時25分に白屋辻からの道と合流。

10分ほど登ると雪が見られるようになってきました。

大平まであと少し。
空が見えてきてようやく植林の道から開放されました。

午前8時40分に大平に到着。
大平は伐採地のようで展望が開けます。

振り返ると大峰北部の大観が・・・。
左から山上ヶ岳、大天井ヶ岳、四寸岩山。昨年の夏に歩いた山々です。

中央に山上ヶ岳。
左に竜ヶ岳、右に百合ヶ岳が見えます。百合ヶ岳は鋭くいい姿です。

大天井ヶ岳。
いい山容をしていますが、山頂からの眺めがなかったのが残念でした。

四寸岩山。
こうして見るとなかなか重量感のある大きな山です。


右手遠くには金剛、葛城、二上山。
二上山の彼方には大阪市街が見えると思うが、今日は霞んでいてダメです。

大平上部から大滝ダムが見えました。
地元の反対で建設に50年掛かったそうです。

 
 山頂に向かって緩く登って行きます。
雪の中に足跡が残っています。昨日のものだろうか。

道標がありました。
この先、小さなピークを幾つか越えて行きます。

雪景色
景色と言うほどの写真ではないが・・・。

 
ピークを一つ越えた鞍部。
ここは前面の斜面を登るのが正解のようでした。
間違って左の斜面を巻いて行ったが、少し危険でした。

小ピークを越えて進んで行きます。

 
だいぶ冬景色らしくなってきました。

・・・のようです。
もう少しだ、頑張ろう。

雪の稜線を進んで行きます。

気がつけば山頂でした。午前9時35分着。

義経伝説の一つかも。

山頂全景。
あまり広くありません。展望も南面だけでした。

山頂からの眺めです。
左から奥駈道上の大普賢岳(山頂部のみ)、竜ヶ岳、山上ヶ岳、稲村ヶ岳、大天井ヶ岳が見えます。
手前には勝負塚山や百合ヶ岳など。

山上ヶ岳と稲村ヶ岳。
写真では分かりませんが、山頂付近の宿坊や鐘掛岩、陀羅尼助茶屋らしきものが見えます。

大天井ヶ岳

大峰の左には大台ヶ原。

日出ヶ岳(左)と三津河落山方面。

その左手前に白鬚岳と小白鬚。

 
白鬚岳

 
最後に木々の間になんとか赤ゾレ山と伊勢辻山(と思います)。
池木屋山方面が見えなかったのは残念でした。

二等三角点。
山頂で45分ほど過ごしてから午前10時20分にチェーンスパイクをつけて下山開始です。

”あと80秒”付近の溶け残った霧氷。

 
今年最初で、多分最後です。

 
大平へ戻って行きます。

 
午前10時50分に大平に戻る。

 
大平全景

 本日最後の大展望です。
昨年の夏に歩いた四寸岩山から山上ヶ岳までの稜線を間近かに見ることが出来て来た甲斐がありました。

途中でチェーンスパイクをはずして白屋辻分岐まで下ってきました。
帰りは白屋辻経由で下ります。

 
始めは少し荒れた道だったが、すぐに明瞭になり道標もありました。

 
しばらく巻き道です。

 
尾根に乗ってからはドンドン下って行きます。

 
途中で伐採地がありました。
展望が期待できそうです。

 
ダム湖と白屋橋が見えます。

 
大台ヶ原も・・・。

 
百合ヶ岳と大天井ヶ岳。

 
最後の展望に気を良くして白屋辻に向かいます。

 
午前11時40分に白屋辻。
ここで左に折れて行きます。

 
古い巻き上げ機が置いてある道を下って行きます。

 
林道が見えてきました。

 
午前11時55分に林道に合流。

 
林道登山口。
ピンクのヘルメットが目印のようです。

 
林道を下る途中で、ダム湖と百合ヶ岳方面の山。

 
林道をのんびりと下って行きます。
今日は朝は冷えたが、この時間は日差しも暖かいです。

 
春を感じます。

 
ゲートを通過。

 
林道行き止まり。
このあと枯れすすきの中を進んで行きました。

 
午前12時25分に駐車場に到着。
冬と春を感じた静かな大展望の山歩きでした。
今日も無事に戻って来ることができたことに感謝です。

コースタイム
往 白屋展望台公園(6:55)−川上中学校コース道標(7:35)−白屋辻分岐(8:25)−大平(8:40-8:45)
  −白屋岳(9:35)
復 白屋岳(10:20)−大平(10:50-10:55)−白屋辻分岐(11:10)−白屋辻(11:40)−白屋林道登山口(11:55)
  −白屋展望台公園(12:25)    


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