大川入山
2019年(令和1年)11月2日


メ モ


前日は観音平に下山したあと小淵沢から高速で伊那まで来て、IC近くのホテルにチェックインした。まわりには適当な店がなかったのでホテル内で食事を済ませて風呂に入ってから昨日と同じように午後9時過ぎに寝ました。
今朝も4時ごろに起きてアサヨ峰に登るために4時半過ぎに仙流荘のバス停を目指して出発しました。仙流荘には9年前に仙丈と甲斐駒に登るために行ったことがあるので、まだ暗いが何となく道中の様子は分かります。5時過ぎに仙流荘の前を通り過ぎてバス停まで来たが、まわりは暗くひっそりとしており人も車も見られない。登山者用の広い駐車場に行っても車は1台も止まっていない。おかしいなあと思ってバス停に戻り、よく見てみると”営業終了”という案内があった。10月の台風で林道が損傷したため運行を終了したようだった。
今年は台風の被害が多くて十分予想されたことなので事前によく調べておくべきでした。しかしいまさら何を言っても始まらない。問題はこれからどうするかだが、まだ時間も早いので近くの山をあれこれ考えたところ、思いついたのは中央アルプスで未登の経ヶ岳と少し南の大川入山だった。乏しい記憶では経ヶ岳に登るのは少し時間がかかる上に山頂からの展望は良くないはずだったので、比較的短時間で登ることができて山頂からの展望も良さそうな大川入山に行ってみることにしました。
大川入山は木曽山脈の最南部にある標高1900mほどの山で、山頂部の笹原が綺麗で南アルプスの眺めも良いところという程度の知識があり、少しばかり気になっていた山だったのでちょうど都合が良かったかもしれない。早速伊那まで戻って高速に乗り、飯田を目指します。走っているうちに明るくなってきたが、どうも南の方は雲が多くてあまりいい天気ではなさそうだった。
座光寺PAで簡単な朝食を取ってから飯田山本で高速を出て国道153号で治部坂峠に向かいます。雲が多かった空も峠付近まで来ると青空が広がりいい天気でした。峠付近で少し迷ったが、なんとか登山口近くのデンソーリゾートの駐車場に車を止めることができた。少し遅くなったのですぐに支度を始めて午前7時25分に出発しました。

行 程

治部坂峠登山口
↓↑
横岳
↓↑
P1616
↓↑
P1684
↓↑
鞍部
↓↑
大川入山

距離     : 12.8km
最大標高差: 736m
累積標高  : 831m
 

天 候

晴れ時々曇り
  (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

 
仙流荘の近くのバス停に貼られていた営業終了の案内。
事前の情報収集が大切です。

午前7時25分にデンソーリゾートの駐車場を出発する。ここは私有地のようなので利用をためらったが、登山姿の方もいたのでいいのかなと思って止めさせていただきました。

駐車場の横から舗装された車道を緩く登って行きます。この付近の標高は1180mほどで、山頂まで700m余りの登りです。

5分ほど行くと登山口に着く。車道の名残りがある道を進んで行きます。

小さな沢を渡る橋に出ました。ここから本格的な登山道になります。

 
橋を渡ってからつづら折りに登って行きます。

 
つづら折りを続けて木の根が露出した尾根に乗りました。
横岳までの標高差
300mの登りが始まります。

急登のところもありますが、概ね歩きやすい道です。

標高1400mを超えるとまわりの木々が色づいて来ました。

なかなか色鮮やかな紅葉です。

朝の日差しに映える紅葉

天気は良いし紅葉もきれいで気分良く登って行きます。

しかし標高を上げて横岳に近づくにつれていつの間にか曇り空になってきました。
今日も天気はいいはずなのにどうしたのかなと思いながら登って行きますが、
だんだん気分が重くなってきます。

 
とりあえず横岳まで行って様子を見ようということにして登り続けて、午前8時40分に横岳に到着しました。ベンチで休憩します。

携帯の電波が通じているようなのでGPVを見てみると、やはり9時ごろはこの付近は上空に雲がかかっている。しかし昼前には晴れてくるようだったので、これからゆっくりと登ってゆけば頂上に着くころには青空も見えてくるだろうと考えて先に進むことにしました。

横岳から先は緩やかな起伏が続く尾根歩きとなる。展望もないまま坦々と歩いて午前9時45分にP1684を通過。天気がよければ気持ちのよい道だが・・・。帰り道に期待することにしよう。

P1684から少し行くと山頂まで2kmの標識があった。横岳と大川入山のほぼ中間点といったところかな。

P1684から小さな登り下りを繰り返して、午前10時10分ごろに鞍部に下り立った。
ちょうど日も差し始めて紅葉が映えるいい天気になってきました。
ここから大川入山まで
250mほどの最後の登りとなります。

ここの登り道も根っこが犇いています。

午前10時20分に山頂まで1km地点。
まだまだあと
200mの登りです。

1km地点から少し登ると不意に視界が開けて紅葉した山が見えてきました。
大川入山から派生する尾根です。

さらに登って行くと、やがて笹原の中の道となり行く手に青空が広がります。
坂の上の雲を目指して行きます。

ついに大川入山の山頂部が見えてきました。
あと標高差
100m足らずを残すだけですが、なかなかしんどい登りなので綺麗な景色を見ながら休み休み行きます。

右手にも木々が紅葉したいい感じの景色が広がります。

 
 振り返ればこちらも秋本番といった眺めです。

 なかなか近づかない頂上。

 頂上は目前ですが、気が焦ってこのあたりが気分的に一番苦しいところです。
ゆっくりと行こう。

午前10時55分に大川入山の山頂に着きました。
早い人なら2時間ほどで登るようですが、約倍の3時間半かかりました。
だからどうってことはありませんが・・・。

山頂は木々に囲まれて見通しが悪い。
しかし奥に行くと眺めのよいところがあるとの情報を覚えていたので行ってみることにした。
緩く下りながら次のピークが見えるところまで来ると、遠くに恵那山が見えてきました。

9月に登った恵那山。頂上付近に雲がかかっています。

その右には御嶽山の山頂部が見えました。

目の前のピークとの鞍部付近まで下って行くと・・・。

雲間に中央アルプスや、

仙丈ヶ岳から白峰三山、塩見岳にかけての南アルプスの山々が見えました。

望遠で北岳と間ノ岳

そして塩見岳と烏帽子岳や小河内岳

 
 さらに南には雲に隠れた荒川・悪沢と右に赤石、聖、上河内。
以上、まずまずの展望でした。

山頂に戻って少し休憩します。
これは西側の景色ですがよく分かりません。

山頂で30分ほど過ごしてから帰途につきます。
山頂にお別れです。

鞍部まで30分足らずで戻ったあとはP1684に登り返して行きます。

P1684を越えたあとは大きな起伏もなく、まわりの景色を見ながらのんびりと歩いて行きます。
行く手には登る時には見られなかった秋色の山肌。

遊歩道のようなP1616付近の道。

今年の紅葉は色付きが悪いと思っていたが、この付近は例外かも。

横岳手前の紅葉。
横岳着は午後1時すぎだった。10分ほど休んでから峠目指して下って行きます。

紅葉(1

紅葉(2

 
 紅葉(3
この木は登る時にも撮ったかもしれない。

登山口まで戻ってきました。

午後2時10分に駐車場に戻る。事前の情報収集を怠った結果の大川入山行だったが、紅葉や展望などまずまずのところだった。
帰りは園原
ICから高速に入って枚方を目指した。途中、恵那峡SAから多賀SAまで、沖縄まで行くという学生二人を乗せてよもやま話をしながらの運転だった。幸い渋滞もなく家に戻ったのは午後7時過ぎだった。
以上、好天気に恵まれた秋山を楽しんだ2日間は無事終わりました。


コースタイム
往  治部坂峠登山口(7:25)-横岳(8:40-8:50)-P1684(9:45)-鞍部(10:10)-大川入山(10:55)
復  大川入山(11:30)-鞍部(11:55)-P1684(12:25)-横岳(13:05-13:15)-治部坂峠登山口(14:10)

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