三国岳・烏帽子岳
2023年(令和5年)3月28日


メ モ
今回も鈴鹿の山へ。
2週間前に鞍掛橋から三国岳に登った結果、鈴鹿主稜線で未踏の区間は五僧峠と三国岳の間のみとなりました。鈴鹿最後の未踏区間をどのようなルートで歩こうかといろいろ考えたが、結論として時山を出発点にして五僧峠まで行き、そこから主稜線を南下して三国岳で折り返して烏帽子岳に登ったあと時山に戻る周回ルートとすることにしました。
五僧峠までの林道が開通するまで待ってから五僧峠から三国岳をピストンすることも考えたが、今一つ気が進まなかったのと、前回三国岳から見た烏帽子岳の姿がなかなかよかったので烏帽子岳を通るルートとすることにしたのでした。
28日の午前4時に家を出発し、名神の関ヶ原ICを出て国道365号経由で時山のバンガロー村に着いたのは午前6時10分だった。平日なので付近に車などは見られなかった。入口の赤い橋の手前の路肩に車を止めて支度をして午前6時30分に出発しました。

行 程

時山バンガロー村

五僧峠

東ヨコネ

ダイラの頭

三国岳

烏帽子岳

時山バンガロー村

距離     : 17.4km
最大標高差: 654m
累積標高  :1,185m
天 候

晴れ

 
 
(日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前6時10分にバンガロー村入口の赤い橋の手前に車を止め、
支度をして午前6時30分に出発。

ひっそりとした時山の集落を通り抜けて行く。
今日は天気は良く絶好の山歩き日和です。

歩き始めて20分ほどでゲートに到着。
間もなく開通すると思いますが・・・。

ひと冬を過ごした林道は所々に落石がある程度でそれほど荒れた感じではなかった。
正面の山は主稜線上のP700あたりと思われます。

正面の送電塔の背後が五僧峠。

午前7時40分に五僧峠に着く。
昨年の11月に来て以来約5ヶ月ぶりです。

三国岳方面への登山口。
五僧峠の案内板があります。

今回計画通りに行けば油日岳までを含めて完結です。

午前7時50分に五僧峠を出発。
三国岳まで3時間と書かれているが、昨年の霊仙山までの経験から私の足では少なくとも4時間でしょう。
12時に着けば上々というところです。

すぐに急登となります。

70mほど登ると小さなピークに着く。

そこから少し下る。
このルート上には東ヨコネやダイラの頭のような大きなピーク以外にも
名もなき小さなピークが数多くあり、その一つひとつを乗り越えて行く必要があります。

峠から200mほど高度を稼ぐと標高690mほどのピークに着く。午前8時半ごろ。
(P690:地理院地図には表記なし)

この無名のピークからは展望が開ける。
霊仙山やソノドが立派です。
手前に昨年の秋に歩いた谷山へと続く主稜線やコザトの稜線が見えています。

東には烏帽子岳がチョコっと。
なかなか遠いです。

P690付近の稜線。

 
P690とP700の中間点付近から遠くに双耳峰の三国岳。
左手前はダイラの頭と思われます。遠いです。

 
多分、イワウチワ。
奥美濃の山でよく見かけたが鈴鹿では初めてのような気がする。

小さなピークを一つひとつコツコツと乗り越えて行きます。

 
午前8時55分にP700。
林道から見上げたピークですが、まわりの展望はなしです。

P700の次の無名ピークを下ったあたりからの東ヨコネ。
標高差は90mほど。

東ヨコネの登り口。
巻き道もあるようだが、折角なので寄って行きます。

 
取り付きは少し荒れた感じの急斜面の登りだったが、
ピーク近くになると勾配も緩くなり歩きやすくなる。

午前9時25分に東ヨコネ。標高は757m。
三国岳とダイラの頭がよく見えます。

三国岳とダイラの頭。
東ヨコネから一旦下ってダイラの頭へ登り返す様子がよく分かります。
まだまだ先は長い。

東ヨコネから西にはヨコネへと稜線が続くが時間の制約上割愛します。

 
東ヨコネからの下り斜面も急で滑りやすいです。

 
巻き道との合流点。ここまで来ると急な下りも終わってホッとします。
しかしここから三国岳までまだ2時間以上もかかるようです。

 
ダイラの頭との鞍部付近から東ヨコネを振り返る。

鞍部付近は標高630mほどのところ。
そこからダイラの頭まで約170mの登りとなる。

 
標高720mほどの小ピークでダイラの頭が見えました。

 
ダイラの頭へ急登を続けます。

午前10時50分にダイラの頭に到着。
標高はようやく800mを越えました。

山頂の様子。
ここでエネルギーの補給を兼ねて少し休憩します。

15分ほど休んでから先に進む。
木々を透かして三国岳が見えます。


約100m下って三国岳三角点との鞍部に下り立つ。
案内図によるとここから時山へ下ることが出来るようです。
(マウスポインターを画像に重ねると案内図)


 
鞍部から少し登ると眺めが開けて烏帽子岳が見えました。

 
一登りで送電塔が建つ広場に到着。
ここからも眺めが広がる。

 
茶野方面。

 
送電塔から巻き道を進んで三角点と三国岳との鞍部に出る。
三角点に寄って行きます。

 
痩せ尾根もある短い急登のあと三角点が見えてきました。

 
午前11時40分に三国岳三等三角点。点名は阿惣。

 
三角点からの眺め。
霊仙山や谷山、ソノドが見えます。ソノドの後ろには伊吹山が幽かに見えています。

 
最終目的地の烏帽子岳。

鞍部に戻ってから三国岳に向かいます。
約100mの登りです。

なかなかの急登です。

急登を振り返る。

途中で展望の良い岩がありました。

岩の上から歩いてきた主稜線を振り返る。
左手前に三角点。右に下って送電塔とその後ろにダイラの頭。左後ろに東ヨコネ。
東ヨコネの後ろには鍋尻山。右遠くに霊仙山。

ダイラの頭と東ヨコネを拡大。
左遠くに鍋尻山。

三国岳への登りはなおも続く。

ようやく頂上が見えてきました。

 
 午前12時10分に三国岳山頂。2週間ぶりです。
これで霊仙山から油日岳までの主稜線が繋がりました。
起点は柏原駅、終点は柘植駅になります。
ここをクリックすると鈴鹿全軌跡図が表示されます。少々重いですが・・・)

山頂からは御池岳や鈴北岳、鈴ヶ岳が見えます。
左は三国岳最高点。

 
三国岳山頂の様子。
名残り惜しいが、まだ烏帽子岳まで行かなければならないのでお別れします。

 
 少し戻って烏帽子岳への下降点。
(マウスポインターを画像に重ねると標識が拡大されます)

 
 下り始めは踏み跡も分かりにくく、危険な岩場もあったが、
次のピークとの鞍部付近からは明瞭な尾根道となってきました。

 
広い尾根道を行く。
のんびりと歩けるのはこのあたりだけで、あとは痩せ尾根が続いて油断できない道でした。

 
三国岳を振り返る。左後ろには最高点も。

 
烏帽子岳を目指して進んで行きます。

 
送電塔までの間には幾つもの痩せ尾根や

 
 ピークがあります。なかなか疲れます。

 
午後1時20分にやっと送電塔に着きました。
ここでまわりを眺めながら少し休みます。

 
歩いてきた稜線です。
中央のピークがダイラの頭。左に送電塔も見えています。
右は東ヨコネ方面。右奥には鍋尻山。

鍋尻山と霊仙山。

これから向かう烏帽子岳。

15分ほど休んでから先に進む。
巡視路でよく見かける階段が続きます。

時山バンガロー村への分岐点を通過。

烏帽子岳。あと50mほどの登り。

途中の岩場からの展望。
左にダイラの頭。中央付近にヨコネのピーク群が見えます。
後ろには高室山やザラノ、鍋尻山が続いています。
鍋尻山の手前が五僧峠付近と思われます。

鍋尻山の右には霊仙山、谷山、ソノド。
右遠くにはうっすらと伊吹山。
霊仙山の手前に鈴鹿主稜線(県界尾根)が谷山まで続く。

 
烏帽子岳への最後の登り。

 
辿り着いたピークは最高点で、烏帽子岳三角点はもうすこし先です。

最高点からはクルソンへの道が分岐する。

午後2時20分に烏帽子岳に到着。15分ほど休憩。
人気の山のようですが今日は平日のためか先着の方が1人だけでした。

山頂からは南東方面の眺めが広がります。
藤原岳方面と頭陀ヶ平、御池岳、鈴北岳などが見えます。

こちらは伊勢湾方面。
残念ながら春霞です。

山頂で一服してから下山を開始。
午後2時55分に時山バンガロー村への分岐点まで戻ってきました。

歩きやすい道が続きます。

午後3時25分に五合目を通過。

 
春本番を感じます。

 
送電塔から高塚山とソノド。

 
時山の集落も見えます。
遠くの山は鍋尻山。その手前が五僧峠方面。

 
植林の斜面を折り返しながら下って行きます。

 
バンガロー村まで下ってきました。
赤い橋を渡って右に折れると・・・。

 
駐車地です。午後4時ちょうどに戻ってきました。
今日も計画通りに歩いて無事戻って来ることが出来たことに感謝です。
帰りは名神高速で事故渋滞が発生。蒲生ICから国道307号で戻って来たため
帰宅は午後8時ごろになってしまいました。


コースタイム
時山バンガロー村(6:30)−五僧峠(7:40-7:50)−P700(8:55)−東ヨコネ(9:25-9:30)−ダイラの頭(10:50-11:05)
−三国岳(12:10-12:15)−烏帽子岳(14:20-14:35)−時山バンガロー村(16:00)

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