マブシ嶺(コブシ嶺) 2020年(令和2年)6月16日 |
午前5時50分に駐車場を出発。平日のことでもあり駐車場はよく空いていた。 |
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登山口(遊歩道入り口)からすぐのところの分岐。右の尾鷲辻への道を行く。 |
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少し下り気味に歩いてシオカラ谷の源流を渡る。 この橋の下の小さな流れがやがて東ノ川になり、北山川や十津川と合流して熊野川となって太平洋に流れ込む。 |
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シオカラ谷からは少し登り道。 駐車場から30分ほど歩いて尾鷲辻に到着。ここで正木嶺や大蛇ーからの道と交差する。 |
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尾鷲道は東屋の奥から始まります。 |
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笹原の中の道を行くと早速案内標識がありました。 この後も随所に道標があり、また道も明瞭で、間違えることがあっても迷うようなことはありませんでした。 |
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尾鷲辻からは緩やかな下り道。帰りの登り返しが少し嫌な感じがします。 午前7時に堂倉山との鞍部に着く。倒木が多い。 |
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堂倉山を巻きながら緩く下って午前7時15分にシラサコに着く。 駐車場から4kmほどで距離的にはここあたりが中間点かな。 |
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このあたりの尾鷲道は起伏を少なくするためか、稜線上ではなく直下の西側の斜面を巻くようにつけられている。 途中で弥山から釈迦ヶ岳にかけての大峰の山々が見えました。 |
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午前7時40分にP1414とP1362との間の小さな鞍部に着く。 そこからは南東方面に尾鷲湾が見えました。海に近いということを実感。中央の山は便石山? 鞍部は標高1310mほどで全行程の中での鞍部(最低点)でもあり、以降は道は登り調子になってきます。 |
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途中で斜面が崩壊したところがあり、道はP1362付近まで迂回して行きます。 |
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P1362から少し下った鞍部で一休み。 行く手に見えるのが地倉山のようです。 |
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雷峠手前からの大台ヶ原。台地の上は牛石ヶ原あたり。左の絶壁に大蛇ーがある。 |
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雷峠直下の道標。方向が確認できるので有り難いです。 |
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午前8時35分に雷峠。(本当の峠はもう少しP1402方面に下ったところです) ここにきてようやく南方面の眺めが広がる。 |
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正面の谷底を流れるのは東ノ川。あの小さなシオカラ谷の流れが成長したものです。 中央右遠くに大峰山脈南部の笠捨山が一際高く見えます。 |
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その笠捨山から長々と北上する大峰山脈。 中央付近は釈迦ヶ岳や孔雀岳。右に八経ヶ岳と弥山。 |
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大観に感激したあと地倉山に向かいます。 時刻は午前9時前だが相変わらずの曇り空。本当に晴れてくるのだろうか。 |
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午前8時50分に地倉山に到着。堂倉山以南では最も高いところです。 |
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標高は1452m。しかしここからの展望はありません。 |
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地倉山から少し下ると開けた稜線になります。 東ノ川を見下ろすとすごい高度感。 |
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マブシ嶺までには小さなピークを越えてゆきます。 |
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展望のないピークを越えてから緩く下って午前9時5分にマブシ嶺に到着しました。 |
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マブシ嶺からの大峰山脈。 北部の大普賢岳方面に細く青空のようなものが見えるが、あれがこちらに広がってくるのだろうか。 いずれにしてもまだ時間がありそうなのでエネルギーを補給しながら少し休憩します。 |
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休憩した後はまわりの景色を眺めます。 これは尾鷲方面。右に中部電力の白い煙突が見えます。 後で分かったことだが、中央右手前の山は橡山。稜線を左に下った鞍部は水無峠。 |
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左には小さな島々が点々と浮かぶ紀伊長島方面。 本当に海が近いです。 |
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左端の笠捨山から右の大普賢岳や山上ヶ岳まで延々と連なる大峰山脈。 マブシ嶺は大峰山脈を真横から展望できる絶好の場所です。 ところで現在午前9時40分を過ぎたところだが、先ほどよりも少し青空が広がってきた。もう少しの我慢。 |
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上の写真より30分経過。午前10時10分。 青空がかなり近づいてきました。GPVの予想どおりです。 |
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午前10時25分ごろ。 頭上で雲が千切れ、渦巻き、消えてゆきます。めったに見ることができないドラマティックな眺めです。 |
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午前10時35分ごろ。 大自然のドラマの終焉です。 |
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北の方でも同様の動き。午前10時10分ごろ。 |
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午前10時20分。 |
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午前10時25分ごろ。 |
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すっかり晴れ上がった空の下の大峰山脈です。 |
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こちらの案内標識にはコブシ嶺と書かれている。 |
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三角点の近くではコブシとマブシが入り乱れています。 |
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天候もすっかり回復したところで山岳展望を始める。 北には大台ヶ原の牛石ヶ原や大蛇ーなど。 その手前に雷峠とP1402。P1402にはあとで寄る予定です。 |
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大峰の山々を望遠で。(ただし焦点距離は様々です) 右から大普賢岳、二つのピークを経て国見岳。その後ろに稲村ヶ岳。 |
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行者還岳(左)とバリゴヤの頭(右奥)。 |
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右から弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳。 |
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右から釈迦ヶ岳、大日岳、蘇獏岳。 |
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右から大日岳、蘇獏岳、天狗山、奥守岳、地蔵岳。 |
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最後は大峰支脈の八人山。 |
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南には台高山脈が南下して行くが詳細は分かりません。 |
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紀伊長島方面の海。 |
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午前10時40分。約1時間半過ごした山頂ともいよいよお別れです。 素晴らしい景色をありがとう。 |
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まずは手前の小ピークを越えて地倉山に向かいます。 |
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小ピークからの地倉山と奥に大台ヶ原。 |
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小ピークから一旦下って地倉山に登り返します。 |
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眺めの良い稜線に出ました。 |
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東ノ川を見下ろす。遠くに大峰の山々。 ここは本当に高度感があるところです。 |
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正面のP1267の急峻な山容が印象的です。 |
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地倉山に戻ってきました。 |
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地倉山から雷峠に下って行きます。 正面に見えるのはこれから行くP1402です。 |
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午前11時に雷峠。 樹林の中の尾鷲道を歩いてここまで登り着いた時に見える眺めには誰もが感激することだろう。 |
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P1402に向かう途中で本当の雷峠の道標がありました。あまり人目につかないところだった。 |
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途中の小ピークから見たP1402。 |
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午前11時15分にP1402に到着。 |
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ピークの奥に眺めのよさそうな岩があったので行ってみました。 |
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岩の上からの眺め。 先ほどまでいたマブシ嶺(右奥)が一望できました。手前は地倉山。 |
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正面に東ノ川も一望です。 |
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右手には大峰山脈。 |
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さらに奥まで進んで行くと・・・。 |
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大台ヶ原の台地が正面に見えました。 |
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P1402からの展望に満足して雷峠に戻ってきました。 午前11時40分に尾鷲辻に向かって出発です。 |
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復路は単調な山腹の巻き道を避けてP1362付近の稜線上を歩く。 この辺りは視界も開けてなかなか快適でした。 正面に見えるのは正木嶺あたりと思います。 |
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正木嶺を拡大。 薄緑色の笹原が見えます。 |
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こちらは堂倉山から派生する支脈の山々。 地池高や嘉茂助谷ノ頭が見えます。 |
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地池高と右奥に嘉茂助谷ノ頭。 こちらには秋に行ってみよう。 |
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P1362付近の稜線。 |
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尾鷲湾を望める鞍部からは尾鷲道に戻って行きます。 |
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途中に大岩が累積しているところがあった。 |
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一つや二つではなくかなりの数の大岩でした。 |
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午後1時にシラサコに戻る。 少し疲れたのでここで休憩です。 |
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緩い登りが続くが、まわりの新緑を眺めながらボチボチ歩いて行きます。 |
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やはり青空がないと景色が映えません。 |
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堂倉山の鞍部を通過。 ここから先は緩い登りが続いて疲れた体には結構こたえました。 |
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午後2時5分になんとか尾鷲辻に戻ってきました。 心地よい風が吹き抜ける東屋で少し休憩します。 |
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尾鷲辻から来た道を戻ってシオカラ谷を渡って行きます。 マブシ嶺から眺めた深い谷の東ノ川を思い出しながら。 |
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午後2時45分に駐車場に戻ってきました。 かくして梅雨の晴れ間の台高南部の山歩きを無事終えることができました。 |
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帰途ドライブウェイから大台ヶ原を振り返る。 次は秋に堂倉山の奥の山々を訪れることにしよう。 帰りは信号や交差点、踏切以外はノンストップで、南阪奈から近畿道、第二京阪経由で午後5時半ごろに帰宅。 |
コースタイム |
往 駐車場(5:50)−尾鷲辻(6:20)−シラサコ(7:15)−雷峠(8:35-8:40)−地倉山(8:50)−マブシ嶺(9:05) 復 マブシ嶺(10:40)−雷峠(11:00)−P1402(11:15‐11:30)−雷峠(11:40)−P1362(12:05) −シラサコ(13:00-13:10)−尾鷲辻(14:05-14:10)−駐車場(14:45) |