経ヶ峰・三津河落山
2023年(令和5年)9月17日


メ モ
7月末に大峯奥駈道の最南端にある七越峰に登ったあとも連日35度を超える猛暑日が続き、8月が過ぎて9月になっても30度を超える高温状態は終息の気配が見られなかった。この間、年齢的、体力的に山行は控えていたが、さすがに2ヶ月近くも山歩きから遠ざかるのは今後の予定に支障をきたすと思うようになった。
そこで、近場でそれなりに標高があり、比較的容易に登ることが出来そうな山を考えたところ、大台の三津河落山のことを思い出した。この山には過去2度登っており、いずれも8月に大台駐車場を起点にして往復している。
過去2度の経験から、真夏でも結構涼しく、また体力が落ちている現状でも十分可能なところと考えた結果の選択だった。しかし同じルートを歩くのはあまり新鮮味がないので、今回は経ヶ峰近くの駐車地から経ヶ峰、大和岳を越えて行くルートを往復することにした。
17日の午前2時半に家を出発し、大台ヶ原へのいつもの道を走って予定していた駐車地に着いたのは午前5時だった。まわりはまだ薄暗かったが、駐車地の奥の開けた西の彼方に、雲海に浮かぶ3つの黒い山影が見えた。それらは大峰山脈の大普賢岳、弥山・八経ヶ岳、仏生嶽・孔雀岳・釈迦ヶ岳の山塊だった。それらが朝日に赤く染まるのを見届けてから、午前5時50分に駐車地を出発しました。

行 程

駐車地
↓↑
経ヶ峰
↓↑
大和岳
↓↑
日本鼻(往路のみ)
↓↑
三津河落山


距離     : 8.1km
最大標高差: 188m
累積標高  : 427m
 




天 候

晴れのち曇り
 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前5時40分ごろの駐車地。
西に見える雲海上に大峰の山々が浮かぶ。


右に大普賢岳方面。中央に弥山と八経ヶ岳。
左に仏生嶽、孔雀岳、釈迦ヶ岳。以下で少し拡大。


大普賢岳


弥山と八経ヶ岳、明星ヶ岳。
左端には五鈷峰。


 
さらに拡大。
弥山の稜線上に弥山小屋が見えます。


 
中央に仏生嶽。左に孔雀岳と釈迦ヶ岳。
右端の雲に覆われた小ピークは楊枝ノ森。


 
 孔雀岳と釈迦ヶ岳を拡大。
思いがけずにこのような素晴らしい景色を眺めることが出来て幸運でした。
準備を整えて午前5時50分に駐車地を出発。


車道を大台駐車場方面に向かいます。


車道を少し進んで適当なところから左手の山の中に入り、
緩く登って行くと開けた平坦地に出ました。右に折れて森の中に入って行きます。


駐車地から10分足らずで標高1500mほどの小さなピークに着きました。
ここで大峰山脈と台高山脈を繋ぐ稜線に乗ったことになります。あとは三津河落山までこの稜線を辿って行きます。


午前6時を過ぎて朝日を浴びた木々が輝き始めた。


一旦下ったあと緩く登って行きます。
時々右手に車道が見えます。


午前6時15分に経ヶ峰に到着。
大普賢岳と三津河落山を結ぶ稜線上で、国土地理院地図で山名が記されているのは
伯母ヶ峰とこの経ヶ峰だけです。


経ヶ峰の三角点


山頂は木々に囲まれていて展望はあまりありません。
台高山脈の北部が少し見えています。


 経ヶ峰から下って、朝日が差し始めた稜線を調子よく進んで行きます。
吹く風は生冷たく、少し湿気ている感じがして快適とまではいかない。
今年の夏の高温多湿の影響みたいです。しかし今のところそれほど汗をかかないので良しとします。


途中で北側が開けたところがあり、台高山脈の北部が見えたが、
稜線付近は雲に覆われていた。


 右手(大台ヶ原方面)から雲が盛んに流れてきている。


森の中は光と霧が織りなす幻想的な雰囲気。


小さなピークを越えて下って行くと再び台高北部の眺めが開けた。
しかし、もくもく雲で稜線は見えず。


僅かに白鬚岳方面のみが見えました。


 
 ほどなくして通行止めとなっている林道を横断。
ここからしばらくは車道を歩いて行きます。


車道を5分ほど歩いて再び森の中に入って行く。


大和岳への登りが始まる。
標高差130mほどの本日最大の登りです。


前方に空が見えてきた。もう少しかな。


と思って辿り着いたところは支尾根の末端部。
少し開けていて雲に覆われかけた大普賢岳方面が見えた。


そのあとは岩の道を登り続けてようやく明るく開けた笹原に出ました。


目の前に大和岳が見えます。


左手には台高山脈北部の眺め。
稜線付近は相変わらず雲に覆われている。


笹原の中に生える木々。秋はまだ少し先のようです。


笹原の中を大和岳に向かう。
写真では快適そうなところだが、笹には朝露の水滴がたっぷり。
すぐに靴の中は水浸しとなる。


かまわず大和岳へ。


午前7時25分に大和岳に到着。6年ぶりです。
なにはともあれ濡れてしまった靴と靴下を脱いで足を乾かします。


そのあとはまわりの展望開始。
まずは、歩いてきた方向を振り返る。経ヶ峰と右遠くに大普賢岳方面が見えます。


少し拡大。
経ヶ峰と大峰山の竜ヶ岳かな。


モニュメントは健在でした。


台高方面は相変わらず稜線に雲。


これから行く三津河落山。
20分ほど休憩してから出発です。これ以上濡れるのは嫌なのでスパッツをつけて行きます。


 一旦下ってから登り返して行く。


 
途中、少し色づいた木々。
なかなかいい雰囲気です。


 
 笹原の中を登って行きます。


 
 日本鼻は帰りに行くことにして、まず三津河落山を目指します。


 
 緩く登って三津河落山。


 
午前8時5分に三津河落山。6年ぶりです。


 
 少し先には如来月と称される三津河落山本峰。
今日は割愛します。


 いつも変わらない明るく開けた雄大な眺めです。
しかし残念ながら稜線の雲は取れません。


10分ほどで大和岳に戻ります。


 
気持ちの良い笹原の稜線を進んで行きます。


 
 帰りは日本鼻に寄って行きます。


 
 日本鼻は少し奥まったところにあります。本日の最高点。


 
 前回は少し分かりにくかったが、今日ははっきりと読めます。


 
大和岳に戻って行きます。


 
午前8時45分に大和岳まで戻る。


 
 雲が増えてきて経ヶ峰も見えなくなりました。
少し休んでから下山を再開。


 
 三津河落山よ、また逢う日まで。


 
 大和岳ともお別れです。


 
 下山途中で今日一の秋模様。


 
 秋のお花の群落もありました。


 
 経ヶ峰が見えました。
アレ(ARE)を越えて戻って行きます。


 
大和岳を下ってから一旦車道に出ます。


 
 再び森の中に入ると台高山脈の展望。
薊岳や明神岳方面が少し晴れて来たようです。左端に白鬚岳。


 
午前10時に経ヶ峰を通過。
最後の短い登りが少し堪えました。体力が落ちたことを実感。


 
 経ヶ峰を下って駐車地に近づくとまわりは霧に包まれてきました。


 
 午前10時半に駐車地に戻る。今朝とは打って変わって視界はゼロでした。
往復約8km、約4時間のプチ山歩きでしたが、今はこの程度にしておくのが無難でしょう。
午前11時に駐車地を出発して往路を戻り帰宅は午後1時半過ぎでした。




コースタイム
往 駐車地(5:50)−経ヶ峰(6:15-6:20)−大和岳(7:25-7:45)−三津河落山(8:05)
復 三津河落山(8:15)−日本鼻(8:25-8:30)−大和岳(8:45-8:50)−経ヶ峰(10:00)−駐車地(10:30)

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