経ヶ峰
2022年(令和4年)2月26日

メ モ
2月も下旬になり、この週末は気温も上ってくるとの予報だったので久しぶりに山歩きをしようと思った。しかし約ひと月半ぶりのことで体も鈍っているため、あまり厳しいところは避けてあれこれ考えた結果、布引山地の経ヶ峰に行くことにした。経ヶ峰は名のとおり信仰の山だが、そういう歴史的なことはさておいて、その地理的な位置から360度の大展望が期待される山という印象を持っていたのが決め手でした。
しかし、いざ登山道について調べてみるとそれこそ四方八方に整備されており、一体どこから登ればよいのか決めかねた。人気の山でもあり予定は26日の土曜日としていたので、人が多そうなルートは避けて選んだのが笹子谷の登山口から北笠岳を経て山頂に至り、稲子山を越えて登山口に戻る、あまり人気がなさそうな周回ルートでした。
26日の午前4時45分に家を出発。少し遠回りだが時間の節約のため高速で栗東湖南まで行き、そこから国道1号で鈴鹿峠を越えて関ICまで行った。関からはカーナビに導かれるままに錫杖湖畔の道を走って笹子谷の林道を進んで行った。
登山口に着いたのは午前7時で一番乗りだった。道路脇の駐車スペースに車を止めてからすばやく支度をする。そして午前7時15分に山頂からの大展望を期待して出発しました。 

行 程

笹子谷登山口

北笠岳

嘉嶺ノ頭

笹子山

経ヶ峰

P720

稲子山

P500

笹子谷登山口

距離    :  9.5km
最大標高差:  572m
累積標高  :  644m
    
天 候

晴れ
 
 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前7時15分に笹子谷の登山口を出発。
山頂からの360度の展望を期待して車道を緩く登って行きます。

右に大きく折り返して歩いて行く。
この先左手にショートカットの踏み跡があったので車道から斜面を登って行った。

踏み跡を登って再び車道に出て左に少し行くと北笠岳と書かれた小さな道標があった。
ここから標高差360mの登りが始まる。1時間の頑張りです。

暫しのつづら折りの登りのあと尾根に乗って急登を続ける。

20分ほどで急登も一段落。標高550mほどのところです。
5分ほど休憩します。

再び急登が始まる。

20分ほど急登すると傾斜も緩くなる。
地面には一面うっすらと雪。

 
行く手は落葉した自然林で明るくなってきた。
山頂も近い。

 
滑らないように気をつけながら雪道を登って行きます。

午前8時35分に北笠岳に到着。本日の1番目のピークです。

山頂の銘板。

山頂からは北と西側の展望が開けていた。
写真は北の錫杖ヶ岳。その右後方には白くなった鈴鹿の山々が連なっているが、よく見えなかった。
冷たい風が吹き抜けて寒いので早々に次の目的地に向かいます。

ひと下りして鞍部に着く。

北笠岳と嘉嶺ノ頭との間には小さなピークが二つある。
一つ目のピークは巻いて行きます。

巻き道から嘉嶺ノ頭が見えました。。

二つ目のピークは巻かずに登ってきました。

ピークからは嘉嶺ノ頭がよく見えます。

二つ目の小ピークを下って嘉嶺ノ頭へ登る途中で北笠岳を振り返る。
平凡なピークでも、その頂きを踏むことによって身近な存在になります。

嘉嶺ノ頭への登りは雪の道です。

 
 午前9時15分に嘉嶺ノ頭に到着。
2番目のピークです。

嘉嶺ノ頭からは南に目指す経ヶ峰が見えました。
結構遠くに見えます。1時間くらいかなあ。
(マウスポインターを画像に重ねると拡大されます)

経ヶ峰の右手遠くには笠取山方面の山なみ。
風力発電の風車が林立しています。
(マウスポインターを画像に重ねると拡大されます)

 
嘉嶺ノ頭からは滑りやすい急斜面をロープを頼りに急降下して行きます。

ようやく下まで降りてきました。
振り返って見ると結構な登りです。

 
急坂を下ったあとは起伏の少ない道を進んで行きます。

このあたりは緩い登りです。

坦々と歩いて午前10時ちょうどに笹子山に到着。
全く頂上らしくないところでした。一応3番目のピークです。

この表示板がなければ多分気がつかないだろう。

笹子山の近くで越えてきた北笠岳と嘉嶺ノ頭を振り返る。

笹子山から少し行くと笹子谷を下る道が分岐していた。
柵の扉を開けて入って行くようです。

さらに少し行くと帰路に予定している稲子山への道が分岐していた。

午前10時20分に山小屋に到着。
まわりは開けていて明るく、なかなか雰囲気の良いところでした。

山小屋をあとにして経ヶ峰に向かいます。
凍り付いたところもある階段を慎重に登って行きます。

雪道を登って頂上の一角に飛び出しました。

午前10時30分に4番目のピークの経ヶ峰に着きました。
予想通り360度の展望が開けています。
山頂のベンチに座って休憩し、空腹を軽く満たしてから山岳展望の開始です。

まずは北の方、手前に越えてきた北笠岳と嘉嶺ノ頭が見えます。
その背後には鈴鹿南部の高畑山から那須ヶ原山、油日岳へと続く稜線。

 
その右手遠くには雪を被った鈴鹿の山々。
以下望遠で。

綿向山

雨乞岳。
南や東も見えます。

左に仙ヶ岳の双耳峰。
中央に御在所岳、右に鎌ヶ岳。

 
期待していた東側は視界が悪くて残念だった。

西側もあまりよくは見えなかったが、幾つかの山は何とか確認することができた。
写真は局ヶ岳から三峰山方面。
(マウスポインターを画像に重ねると山名が表示されます)

 
局ヶ岳(左)とP942(右)

 左に迷岳、右遠くに日出ヶ岳。

この写真は高見山や大峰山方面ですが確認できず。
わずかに左に大洞山と尼ヶ岳が認められます。

 
山頂のお地蔵さん。
安全祈願をしておきます。

 
山頂で1時間ほど過ごしてから下山開始です。
山小屋を過ぎて稲子山への分岐に着きました。右に行きます。

 
こちらのルートは雪の張り付いた痩せ尾根があり結構緊張しました。

P720に登って行きます。

 
午前12時ちょうどにP720。

 
午前中歩いた北笠岳(右)から嘉嶺ノ頭(中央)へ続く稜線が見えます。

 
P720から稲子山との鞍部に向かって急降下。

 
一旦平坦な道となるが、ここから鞍部に向かって再び下って行きます。

 
下りついた鞍部から稲子山に登ります。標高差は20mほど。

 
午前12時30分に稲子山。5番目のピーク。
少し休憩します。

 
木々の間から鈴鹿の雨乞岳や御在所、鎌ヶ岳が見えました。
霞が取れて午前中よりもはっきりと見えるようになっている。

 
稲子山から先にもこのような急登があったりします。
なかなか厳しい。

 
午後1時にP500に到着。最後のピークです。

 
その後もこのような道が延々と続く。

 
午後1時15分にようやく車道の終点に着きました。

 
車道から登山道を振り返る。
ホッとする瞬間です。

 
午後1時25分に登山口に戻ってきました。
しばらく山歩きから遠ざかっていたので歩き通せるか不安だったが、
無事予定どおり戻って来ることができたことに感謝です。
帰りは関から伊賀上野まで名阪道路(国道25号)、
伊賀上野からは国道163号経由国道168号で自宅に着いたのは午後4時半を回っていた。

コースタイム
往 登山口(7:15)−北笠岳(8:35)−嘉嶺ノ頭(9:15-9:20)−笹子山(10:00)−経ヶ峰(10:30)
復 経ヶ峰(11:25)−P720(12:00)−稲子山(12:30-12:40)−P500(13:00)−登山口(13:25)    


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