猪臥山
2022年(令和4年)3月25日


メ モ
猪臥山のことは、2年ほど前の冬に福地山に行くためにいろいろ調べた際にその存在を知りました。福地山は槍・穂高を間近かで眺めることができる絶好の展望台だが、山頂の西側は樹林に覆われており、白山や飛越の山々が見えなかったのは残念だった。
その点、飛騨北部のド真ん中にある猪臥山の山頂からは文字通り360度の展望が得られ、飛騨国境の主要な山々が一望できることから是非訪れてみたいと思っていた。今年も1月ごろから機会を窺っていたが、天候や体調、仕事の状態、その他の都合でなかなか思うようにはいかずとうとう3月も下旬になってしまった。
天気予報によるとこの週末の25日の金曜日は全国的に晴れるとのことだったので、今年最後のチャンスを逃さず決行することとしました。猪臥山の登山口は東海北陸道の飛騨清見からほど近いところで、交通の便は良いが、なにしろ自宅からは270kmあるためそれなりの覚悟で運転をしていく必要があるので、前日は仕事から帰って支度をして9時過ぎに寝ました。
当日は早朝の3時半ごろに起床して家を4時に出発し、第二京阪からひたすら高速を走り続けました。ひるがの高原SAに着いたのは午前7時前で、そこで簡単な朝食を取りました。SAからは大日ヶ岳や白山が見えたが、天気は良いものの空は少し白濁しているような感じだった。PM2.5か黄砂の影響なのかもしれない。
猪臥山トンネル手前の駐車場には午前7時40分に到着したが、駐車場には車は一台も見られず私が一番乗りだった。満車のことも心配していたので少し拍子抜けしました。平日でもあり、またすでにベストシーズンは過ぎてしまっているからなのだろう。車を止めてただちに支度をし、山頂からの大展望を期待して午前8時に駐車場を出発しました。

行 程

トンネル南口駐車場

渡渉点

P1450

猪臥山

P1456

下降点

トンネル南口駐車場

距離     : 8.4km
最大標高差: 491m
累積標高  : 572m

天 候

晴れ 
(日本気象協会tenki.jp : 過去天気) 

山行記録

ひるがの高原SAからの大日ヶ岳と白山。
この時点では風が冷たくて寒い朝だった。空が少し白濁しているのが気になります。

午前7時40分に駐車場に到着。私が一番乗りでした。
支度をして午前8時に出発。

雪は硬く締まっており大変歩きやすい。
一応アイゼンは持ってきたが、出来ればつけたくないので取り敢えずこのまま行きます。

 
あまり変化のない雪道を進んで行く。

 
40分ほどで渡渉地点に着く。
沢はまだ雪に覆われていたが、踏み抜きがあるかもしれないのでジャンプして対岸に移ります。

 
ここから尾根の登りになる。

 
早速登りが始まるが傾斜はそれほどでもない。
ゆっくりと行きます。

 
左前方に白い稜線が見える。
あれが頂上かな。

 
標高1300m付近の広い尾根。

 
ドンドン登って行きます。
無風状態のうえ日が差して暑くなってきたので上着を脱ぐ。

 
標高1370mあたり。
向こうの稜線もだいぶ近づいた感じがする。

 
午前9時35分に小ピークに到着(P1450としておきます)。

P1450からは山頂部の幾つかのピークが見える。
猪臥山は左の木の背後です。

少し下ったあと猪臥山に向かって最後の登り。

奥のピークの向こうに猪臥山の山頂があります。

 
こうして見ると空は結構青いです。

 
猪臥山の前衛峰に到着。
東の空は今一ですが乗鞍や御嶽が見えています。

その左には長大な北アルプスの峰々が続く。
少し白濁した空だがこれだけ見えれば良しとしよう。

それではいよいよ猪臥山です。

稜線の右手には飛越山地の金剛堂山や白木峰。

 
左手には猪臥山から続く稜線と彦谷。

 
山頂手前の祠で安全祈願をします。

猪臥山の小ぶりなピーク。
午前10時に猪臥山に到着。もちろん貸し切りです。
西の正面には白山。

 
振り返れば東には北アルプス。

それでは山岳展望を始めます。
まずは東の北アルプスから。

左に北アルプス北端の僧ヶ岳と駒ヶ岳。
右に毛勝三山。

剱岳と立山。
奥大日岳や別山も見えます。

薬師岳と北ノ俣岳。
薬師岳の下に天蓋山も見えています。

黒部五郎岳と三俣蓮華岳。
背後には水晶岳や鷲羽岳も。

笠ヶ岳と穂高連峰。
笠ヶ岳の右に大喰岳、中岳、南岳から大キレットへと続く稜線が見えるが、
槍ヶ岳は笠ヶ岳の右肩に少し見えている。

焼岳とその右後ろに霞沢岳。

北アルプスの右には乗鞍岳と御嶽山。
その間には中央アルプス。

 
大きな乗鞍岳。

中央アルプス。
駒ヶ岳や宝剣岳、三ノ沢岳など北部の山々が見えます。

 
御嶽山

西側の白山方面。

白山別山。
白い!

 
御前ヶ峰、剣ヶ峰、大汝峰。
真っ白!

殿は北側の飛越国境方面。

 
ちょこんと笈ヶ岳。

 
大笠山。

 
三ヶ辻山。
人形山は見えていない。

 
金剛堂山。
3年前に登った時の眺めも素晴らしかった。

白木峰。
ニッコウキスゲの群落が印象に残る山。

大展望も満喫できたことだし、そろそろ下ることにしたが、
時間もまだ早いので帰路は周回コースを行くことに。
写真右の稜線を行きます。

少し下って猪臥山を振り返る。

 
これから行く稜線。
まずは稜線の先端に見えるP1456を目指して行きます。

 
途中に大きな雪庇があったので、あまり端に寄らないように気をつけます。

 
猪臥山を振り返る。まさに残雪の山の風景です。
ツボ足でももぐり込むことはなく快適な稜線歩き。

 
行く手にP1456 が見える。

 
一旦鞍部に下ってから緩く登り返して行きます。

 
午前10時55分にP1456に到着。
少し休憩します。

 
加賀の白山。見納めです。
右には猿ヶ馬場山方面の山々。

 
猪臥山の全容。
これも見納めです。

 
P1456からは左に折れて下って行きます。

 
140mほどの下りです。

 
鞍部から少し登ると平坦なピークに到着(P1350としておきます)。
ここで右に折れて行きます。

 
台高の桧塚への道を思い出させる雰囲気のところです。

 
辿り着いた小さなピーク(下降点)からは左に折れて下って行きます。
時刻も昼近くになりお腹も空いてきたのでここでエネルギーを補給。

 
10分ほど休んでから300mの下りに取り掛かる。

 
15分ほどでP1285を通過。

 
ドンドン下って行き、途中でショートカットになりそうな支尾根に入って行く。
このあたりは平坦だが・・・。

 
やがて結構な急斜面になる。
何も考えずにひたすら下って行く。

 
途中からシリセードをしたりして何とか沢に下り立ちました。
写真は下ってきた斜面を振り返ったもの。

 
そのあと小さな沢を渡って駐車場に戻ってきました。

 
午後1時に駐車場に戻る。ちょうど5時間の山歩きでした。
完璧な青空とは行かなかったが、好天気の下、懸案の猪臥山に登って期待どおりの眺めを堪能でき、
無事戻って来ることができたことに感謝です。
1時半に駐車場を出発し、往路を戻って帰宅は午後5時半前でした。


コースタイム
往 駐車場(8:00)−渡渉点(8:40)−P1450(9:35)−猪臥山(10:00)
復 猪臥山(10:25)−P1456(10:55-11:05)−下降点(11:50-12:00)−駐車場(13:00)   

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