ホッケ山・蓬莱山
2023年(令和5年)1月20日


メ モ
今年になってから近畿地方には強い寒波が来ず、昨年末に山々に積もった雪はどんどん消えて行く状態ですが、
来週の24日以降には過去稀に見る強烈な寒波が襲来するとの予報もあるので、比較的穏やかな天気が続く今のうちに近場の山に登ることにしました。
そこで選び出したのは比良の蓬莱山です。この山は山歩きを始めたころに何度か登っていますが、過去の記録を見る限りでは最後に登ったのは1977年(昭和52年)のようです。もう46年も前のことになってしまっていて少し驚きました。
当時、山に行くのは電車かバスなどの公共交通機関に依っていたため、自宅が高槻にあった関係から近場の山行は交通の便が良い比良や伊吹山、鈴鹿北部などに限られていました。蓬莱山へも湖西線が開通するまでは大津からバスで八屋戸まで行き、そこから小女郎峠を経て行くか、あるいは逆のルートを取るのが常でした。湖西線開通後は最寄りの駅は蓬莱駅ですがルートは同じでした。
今回はこのルートではなく、国道161号の和邇ICから近い霊仙山口から権現山、ホッケ山を経て登るルートをとることにしました。20日の午前5時に車で家を出発し、第二京阪から阪神、名神を経て京都東ICまで走り、その後国道161号に入って和邇ICまで行き、道の駅で朝食と休憩をしてから登山口に向かいました。
登山口の霊仙山口に着いたのは午前6時25分で一番乗りでした。車で来れば意外と近いんだなあと認識を新たにしました。着いたときはまだ暗かったが、支度をしている間に明るくなってきたので、午前6時50分に47年ぶりの蓬莱山目指して出発しました。

行 程

霊仙山口
↓↑
ズコノバン
↓↑
権現山
↓↑
ホッケ山
↓↑
         小女郎峠⇔小女郎ヶ池
↓↑
蓬莱山

距離     : 13.2km
最大標高差: 744m
累積標高  : 895m
天 候

晴れ

 
 
(日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前6時25分に登山口の霊仙山口に着きました。他に車はなし。
明るくなった午前6時50分に出発。

途中で振り返ると将に日が昇ろうとしていた。

歩き始めて10数分で”アサギマダラの谷”というところを通る。
1000km以上も移動すると言われる、旅する蝶がこのあたりにもやってくるようです。

林道は結構勾配がある。
すぐに体が温まってきたが、息も切れてきました。

林道は延々と続く。
幾度も折り返しながら登って行きます。

標高が700m近くなって植林帯を抜けて自然林になり、
ようやくまわりが明るくなってきました。

ズコノバンの手前で正面に権現山が見えてきました。
このあたりからの標高差は約300mあります。

午前7時40分にズコノバンに到着。霊仙山との分岐点です。

ズコノバンから少し行くとようやく琵琶湖が見えました。
琵琶湖大橋も見えています。左の三角形の山は三上山。
少し汗ばんできたので上着を脱いで行く。

登山口から1時間ほどで長かった林道も終わり、
ここから本格的な登山道となります。

登山道が始まるとともに急登が続きます。

途中で2箇所平坦なところがあった以外は急登の連続です。
標高差200mあまりを登り続けること約40分。ようやく山頂と思われるところが近づいてきました。

午前8時50分に権現山に到着。

山頂からは北側以外の展望が開けていた。
南西方向には今年最初に登った愛宕山が見えています。

南には比叡山。
左手前は霊仙山とその手前に登ってきた尾根。

南東方向には琵琶湖。

 
琵琶湖大橋を少し拡大。
眼下には低く雲が漂っている。

 
ざっとまわりを眺めてからホッケ山に向かいます。

右前方に琵琶湖を眺めながら緩く下って行く。

 
これから行くホッケ山と蓬莱山。

鞍部付近からのホッケ山。
標高差は100mほど。

鞍部付近から踏み跡を辿ってショートカットして行きます。

 
雪の斜面を登って行くが、途中で雪がなくなるところもあり
あまり快適な登りではなかった。

本来の登山道に合流して山頂を目指して行く。

 
ホッケ山山頂までもう少し。
山頂直下に小さな雪庇ができている。

 
午前9時30分にホッケ山山頂に到着。
冷たい風が吹き抜けて寒いので上着を着てからまわりの展望を開始。

 
まずは西から反時計回りで。
正面左に滋賀と京都の境にある皆子山。京都府下では最も高い山だそうです。

南側手前には先ほど登った権現山。その左後ろに霊仙山。
さらにその後ろに比叡山。右遠くに愛宕山。

 
愛宕山

 
比叡山

南東から東にかけては広大な琵琶湖が眺められます。

琵琶湖大橋を拡大。

北東方面遠くには鈴鹿や奥美濃の山々。
霞んでいて分かりにくいが、右から御池岳、霊仙山、伊吹山、金糞岳などが見えます。以下望遠で。
(マウスポインターを画像に重ねると山名が表示されます)

中央に御池岳。
左に烏帽子岳や三国岳、右に藤原岳なども見えています。


霊仙山。
中央付近は西南尾根。近江展望台を経て最高点まで雪の稜線が続く。


 
伊吹山。
この方角から見るとなかなか鋭くいい姿をしている。

 
金糞岳と白倉ノ頭。
やはり北に行くほど雪の量は多いようです。

 
最後は北の蓬莱山。
少しエネルギーを補給してから午前9時55分に出発。

 
雪の稜線を行きます。
念のためチェーンスパイクを持参してきたがこの様子では不要です。

 
ホッケ山を少し下ったあとは起伏の少ない快適な稜線です。

 
小女郎峠上まで来ました。
蓬莱山もだいぶ近づきました。

 
付近のお地蔵さん

 
小さなお地蔵さん

午前10時25分に小女郎峠。46年ぶりですが当時の記憶は残っていません。
小女郎ヶ池にはあとで寄ることにして蓬莱山へ向かいます。

昔何度か登った小女郎谷。
踏み跡もあるのでこの季節でも登って来る人がいるようです。
私も1976年(昭和51年)の1月に登っています。

相変わらず起伏の少ない道を進んで行きます。

雪が多ければスノーシューで快適に歩けそうなところです。

蓬莱山への最後の登り。標高差は80mほど。

山頂が近づきました。

午前10時55分に蓬莱山に到着。

九体のお地蔵さんと供養塔。
比良山は信仰の山でもあったようです。

 
 山の神

 
武奈ヶ岳と比良北部の山々

 
武奈ヶ岳。右はコヤマノ岳
あちらは少し雪の量が多いのかな。

 
 ゲレンデ。
なんとか滑ることが出来るようです。

 
 雪壁と雪庇

 
吹き曝しで少し寒いので午前11時10分に下山開始。

 
登る時は気付かなかったお地蔵さん。

 
小女郎峠への道。

 
峠の手前にもお地蔵さん。

 
 峠から小女郎ヶ池に寄ります。

 
過去に来た記憶がないので多分初めてのところです。
雨乞いと大蛇伝説のある池だそうです。

 
池は南北に長い形で写真はその北側。
完全に凍結しているようです。

南側

南側の端まで行って眺めた写真。思っていた以上に大きな池です。
中央左奥に武奈ヶ岳が少しと右に蓬莱山が見えています。

池から戻る途中の小さな祠とお地蔵さん。

峠まで戻ってきました。

それでは下山を再開してホッケ山に向かいます。

蓬莱山を振り返る。

 
湖北方面の眺め。
琵琶湖の眺めを恣にできる実に快適な稜線です。

 
ホッケ山目指して雪の稜線を行く。

 
ホッケ山近し。

午前12時30分にホッケ山に戻ってきました。
今日は午後から天気は下り坂との予報どおり午前中はなんとか持ちました。

蓬莱山にお別れをして・・・。

琵琶湖を見納めて・・・。

権現山に向かいます。

雪の道を進んで行きます。

午後1時に権現山。
お腹もすいたのでここで休憩を兼ねて炭水化物を補給して午後1時15分に出発。

下りは早く、登りの半分以下の時間で林道の終点に到着。

 
午後1時40分にズコノバンを通過。

 
滑りやすい林道を注意しながら下って登山口には午後2時15分に戻りました。
積雪量は思ったよりも少なかったものの特に支障はなく、天候にも恵まれて快適な山歩きができました。
ただ、再び来るとしたらもう少し雪が多い時がいいかも知れません。
午後2時45分に登山口を出発し往路を戻って帰宅は午後4時すぎでした。


コースタイム
往  霊仙山口(6:50)−ズコノバン(7:40)−権現山(8:50-8:55)−ホッケ山(9:30-9:55)−小女郎峠(10:25)
   −蓬莱山(10:55)
復  蓬莱山(11:10)−小女郎峠(11:40)−小女郎ヶ池(11:45-11:55)−小女郎峠(12:10)−ホッケ山(12:30-12:35)
   −権現山(13:00-13:15)−ズコノバン(13:40)−霊仙山口(14:15)

 |ホーム地域別山行一覧年別山行一覧