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出発前の駐車場。
好天気の土曜日ということもあって満車に近い状態です。
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午前7時5分に登山口の梯子を昇って登山道に入って行きます。
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取り付きは急登だがすぐに緩やかな登りとなり、樹林の中の道を淡々と進んで行きます。
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20分ほど歩いて行くと”たんさくコース”と書かれた標識があり、
入口の形をした木枠が設けられてあったがあまり人は入っていない様子だった。
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そこから少し行くと雪が積もった車道のような広い道に出た。
この道を辿って行くと左手に名松新道の入り口があるが、
寝不足のこともあり頭がぼーっとしていて見過ごしてしまったようだった。
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雪の残った車道を進んで行くと”羽衣の松”と書かれた松の木があったが、すでに枯れてしまっているような感じでした。
午前7時55分、少し大回りしてここで名松新道に合流しました。
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”羽衣の松”から緩く登って行くと残雪上の本格的な登りとなってくる。
ようやく朝日が差し始めてまわりが明るくなってきた。
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”羽衣の松”から20分ほどで”見返りの松”。
標識が山頂側に付けられているので、振り向かないと気がつかない。
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”見返りの松”のすぐ上に“仁王の松"。
歌舞伎役者が見得を切っているような感じです。この松が一番見応えがありました。
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“仁王の松"から先は前山まで標高差300mの雪上の登りが続きます。
銀杏峯までの前半の登りの正念場といったところ。
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左手には樹林を透かして雪山が見える。あれが銀杏峯だろうか。
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黙々と登り続けます。
ようやく前方に青空が見えてきた。この登りもあそこまで行けば終わることを願うのみ。
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木々も少なくなり青空が広がってきました。
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午前9時15分に銀杏峯前山に到着。ホッと一息つきます。
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前山山頂からの北方の展望。
少し霞がかかっているが、ここまで登って来た者だけが得られる素晴らしい眺めです。
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白山核心部の御前ヶ峰、大汝峰、七倉山、四塚山。
手前には経ヶ岳。その右奥に見える丸い頂きは赤兎山か?
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白山の右には別山。
右手前に三ノ峰、二ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰が続く。
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白く輝く荒島岳。
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白山の左に少し離れて見えるのは、越前と加賀の国境に連なる大日山などの山並み。
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大日山。1300m程度の山ですがなかなか立派な山容です。
はじめはこれが経ヶ岳かと思ったが、白山との位置関係から間違いであることが分かりました。
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前山からは目指す部子山の白い頂きも見えました。
それにしても遠いなあ。本当にあそこまで行けるのだろうか。
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これから辿って行く尾根。
あのピークが銀杏峯であってほしかったが、現実はそれほど甘いものではなかった。
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前山でアイゼンを装着してから、午前9時40分に銀杏峯に向かう。
銀杏峯までの後半の登りです。
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途中で前山を振り返る。(左寄り中央の白い頂き)
その先に登ってきた尾根も見えます。
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前山から眺めた尾根のピークはやはり銀杏峯ではなかったが、
標高も1400mに近くなり、木々も少なくなってまわりの展望も一段と開けてきた。
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荒島岳の右に奥美濃の山々も見えてきました。
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さらに登って行くと木々に張り付いた霧氷が見られるようになってきた。
粗方は散ってしまっているが、それでも何となく景色が引き締まって見えます。
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霧氷の重みで枝がお辞儀をしています。
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ようやく銀杏峯の頂きが視界に入ってきました。
想像以上に大きな山頂部です。
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白い頂きに向かって最後の登り。
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右手には部子山。
ここから見てもやはり遠いです。
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銀杏峯山頂部の広々とした雪原。
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その雪原の中の小高い丘の上が銀杏峯の頂上です。
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午前10時40分に銀杏峯に到着。予定より30分ほど遅れました。
これから部子山を往復するためここには長居は出来ない。
冷たい風が吹き抜けていることもあり、一とおりまわりを眺めてからすぐに出発します。
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眺めの筆頭はやはり白山。
だいぶ霞も取れて来たようです。
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荒島岳と奥美濃の山々。
右奥の奥美濃の山々は未確認ですが平家岳方面と思われます。
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南には奥美濃の盟主能郷白山。
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能郷白山と手前に姥ヶ岳。
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能郷白山から右手にも奥美濃の山並みは続く。
冠山や金草岳、三周ヶ岳などの国境の山々の彼方に蕎麦粒山、金糞岳、そして伊吹山などが幽かに見えます。
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一とおりまわりの眺めを確認してから午前10時45分に部子山に向かいます。
はじめは銀杏峯山頂部の雪原を進んで行きます。
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白い丘に向かって緩く登って行くと・・・。
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純白の部子山の全容が視界に飛び込んできました。
そしてその手前に散策気分で歩けそうな雪の稜線が続いています。
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稜線の途中には白と青の空間。
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雪原の彼方に部子山。
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銀杏峯と部子山とを繋ぐ稜線上にはいくつかの小ピークがあります。
ここでは勝手にP1からP5と名付けておきます。写真はP1(地理院地図でP1372) 付近。
帰途の登り返しが気になるところです。
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銀杏峯から鞍部までは一様な下りではなく、小ピーク(P1〜P5)を乗り越えながら少しづつ高度を落として行きます。
これはその中のP2から眺めた部子山です。
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P4から銀杏峯を振り返る。
右端に見えるピークはP3。
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同じところからの部子山。鞍部からの登りがきつそう。
登っている人が豆粒のように見えます。
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P5(P1294)を越えて行きます。
P5を越えると鞍部までは少しの下りです。
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鞍部付近からの部子山。
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鞍部で10分ほど休憩し、炭水化物を補給してから登りに取り掛かります。
目指す山頂はあの稜線の彼方です。
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銀杏峯を振り返る。
小ピークが連なっているのがよくわかる。
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一登りしたあと少し下ってから最後の急登が始まります。
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登りの途中には霧氷の花が咲いている。
疲れを紛らわしてくれます。
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急登が続く。
黙々と下を向いて登るのみ。我慢のしどころです。
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時々はまわりの景色を見ながら息を継ぐ。
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山頂直下の霧氷群。
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あと一登り。
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午前12時40分になんとか部子山に辿り着きました。
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この時刻なので山頂にはもうあまり人はいないだろうと思ったが、
驚いたことにまだ10人を超える方々が思い思いの様子で休憩されていた。
私はリュックを置いて少し休んでから山岳展望を始めました。
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まずははるばると歩いてきた稜線です。
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山頂から先には避難小屋のようなものや半ば雪に埋まった鳥居が見えた。
本来の登山ルートはこちらの方なのだろう。
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能郷白山と姥ヶ岳。
能郷白山の右遠くには花房山や小津権現山も認められます。
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能郷白山を望遠で。
奥美濃の盟主と言われるだけあって重量感のあるスケールの大きな山です。
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能郷白山の右には若丸山、冠山などの国境稜線。
冠山の彼方に蕎麦粒山や伊吹山。
(マウスポインターを画像の上に置くと拡大されます)
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さらに右には金草岳、笹ヶ峰、美濃俣丸、金糞岳などが続く。
(マウスポインターを画像の上に置くと拡大されます)
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午後1時5分、まわりの展望を終えてから下山開始です。
これから戻って行く稜線を見ながら下って行く。
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鞍部付近から見た逆光に輝く部子山。
下りは早く、30分ほどで鞍部を過ぎて銀杏峯に向かう。
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まずは最初のピークP5(P1294)に登り返す。
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P5からの部子山。
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次いでP4からの銀杏峯。右はP3。
往路でも同じところで撮っているが、今は空には雲がすっかりなくなっている。
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P3への登り。
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P3からの部子山。
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P2を下って行きます。
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P1(P1372)に向かう。
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同じところから部子山を振り返る。逆光で山襞が一段と鮮明に。
手前はP2、P3.。
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P1への登り。
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登りついたP1からの部子山。
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P1からは銀杏峯まで緩く登り返して行きます。
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山頂部の雪原の霧氷。
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ようやく頂上が見えてきました。
疲れた足を引きずって広い雪原を歩いて行きます。
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午後3時10分に銀杏峯に戻る。
山頂を通らない踏み跡もあったが、折角なので頂上に立ち寄りました。
時間も遅く誰もいません。
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部子山を振り返る。
はるばるとよく歩いたものです。
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銀杏峯からの下り。
午後3時を過ぎて何となく夕刻の雰囲気がしてきました。
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まわりの山々を眺めながらのんびりと下って行きます。
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さようなら銀杏峯。
素晴らしい景色をありがとう。
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部子山にもお礼をします。
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あとは一路、下りがあるのみです。
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前山が見えてきました。
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途中で銀杏峯山頂部と思われる白い稜線を振り返る。
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午後3時55分に前山に戻る。
相変わらず天気は良く、湧き立つ雲もない。
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下ってきた尾根を振り返る。
ここで最後の腹ごしらえをして午後4時5分に出発。
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ひたすら雪の道を下って行きます。
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途中でアイゼンをはずして、午後4時55分に”羽衣の松”に戻る。
アイゼンをはずしているとき前山の方にヘリコプターが飛んできた。
銀杏峯から前山へ下る途中で追い越した5、6人のグループの中に足を怪我した人がいたが、その人を救助しに来たのだろう。
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羽衣の松”から名松新道を下って登山道の入り口まで下りてきた。
登る時に確かこの道標は見た記憶があるが、あまり気にせずにやり過ごしてしまったようだった。
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あとは坦々と下って午後5時20分に駐車場に戻りました。
およそ10時間の山行で疲れたが、部子山まで行くことができ、雪山のj綺麗な景色も満喫できた山歩きでした。
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午後5時40分に登山口を出発。途中で夕暮れの中に銀杏峯と部子山を見る。
このあと往路を戻り家に着いたのは午後9時を回っていた。
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