薊 岳 2020年(令和2年)1月22日 |
午前6時に登山口の駐車場に到着。先行車が2台止まっていて出発の準備をされていました。 まだ暗いので少し休憩してから支度を始めて、先行者が発った後、薄明るくなってきた6時40分に山歩きを開始しました。 |
||
駐車場から数分で直登ルートの入口にある階段に着く。 この階段は私の過去の山行記録を見ると2016年ごろに設置されたもののようです。 |
||
十分な強度を有すると思われる階段です。 |
||
階段を登ったあとはネットに沿って左に行きます。 |
||
少し行くとつづら折りの道になります。 先日登った主稜線への直登ルートと同じようにいきなりの急登で息が切れます。 |
||
序盤はこのような尾根の急登が続きます。 寝不足と運動不足なため、体が慣れるまではしんどいです。 |
||
登ってきたところを振り返って見たところです。 踏み跡はしっかりあり、赤い印も多いので迷うことはないが、うっかりして一度だけ間違って尾根から外れてしまいした。 |
||
急登を続けること40分ほどで傾斜は緩やかになりホッと一息つきます。 標高は900mを超えて一面雪になってきました。 |
||
緩い勾配の道を30分ほど行くと前面に雪の急斜面が見えてきて再び急登が始まります。 しかし初めは直登ではなく大きなつづら折りで登って行きます。 |
||
標高が1100mを超えるあたりから雪の斜面の直登になります。 これからの200mほどの登りがこのルートの胸突き八丁といったところのようです。 |
||
背後には樹林を透かして金剛山方面の山が見えます。 また、予想通り今日は霧氷はなしのようです。 |
||
雪の斜面を登り続けてようやく先が見えてきました。 今日は気温も高めで凍結もなくアイゼンなしで登ることができましたが、 気温が低く凍っているとアイゼンなしでは厳しいかもしれない。 |
||
午前8時55分にP1334に到着しました。薊岳と木ノ実矢塚が見えます。 主稜線直登ルートの終点は鞍部でしたが、こちらはピークが終点なので終盤が少しきつかった。 |
||
休む間もなく薊岳に向かいます。 霧氷がないのは残念だが、適度な積雪があることで良しとします。 |
||
左手には池木屋山方面へと続く台高主稜線。 |
||
行く手には薊岳。 |
||
小さなピークを越えて左に折れて進んで行きます。 |
||
左前方に木ノ実矢塚と大台ヶ原が見える。 |
||
その左には大台ヶ原へと続く主稜線。 左から笹ヶ峰や千石山、赤倉山、千里峰など。 |
||
主要部を拡大。 左に千石山、一旦下って赤倉山、千里峰へと登り返す。 千里峰の左に僅かに見えるのが池木屋山か? |
||
素晴らしい景色を眺めながら無人の稜線を行きます。 |
||
なかなかいい雰囲気のところです。 |
||
薊岳に近づきました。あと少しです。 |
||
振り返れば左手前のなだらかなP1334から前山へと続く稜線。 その先には台高主稜線上の明神岳の丸い頂き。 P1334の後には先日歩いた国見山と水無山。 |
||
薊岳の頂上は東西に細長く狭い稜線上にある。ここはその一角です。 左の枯れ木は16年前の時にもありました。頑張っています。 |
||
午前9時25分に薊岳に着きました。 左の細い枯れ木も16年前の写真に写っています。 |
||
だいぶ細くなっているようですが風雪に耐えてよく頑張っている。 |
||
少し休んでから山岳展望です。 南南東の大峰山脈から左へと順に。 |
||
釈迦ヶ岳方面から山上ヶ岳へと続く大峰山核心部。 (マウスポインターを画像に重ねると拡大されます) |
||
南には大台ヶ原。右に白鬚岳。 |
||
大台ヶ原の日出ヶ岳と三津河落山。 |
||
白鬚岳。 右端の小白鬚から白鬚岳への稜線は一癖あるところです。 |
||
小白鬚の彼方に見える台形の山は大峰南部の笠捨山。 |
||
ぐるっと回って東に目をやると先日歩いた水無山から続く台高主稜線上の山々。 右から水無山、国見山、馬駈ケ辻、赤ゾレ山、伊勢辻山。その後ろには高見山。 |
||
水無山と国見山 |
||
赤ゾレ山と伊勢辻山。後に高見山。奥には鈴鹿山脈。 |
||
北東の方向には特に目立ったものは見えていません。 左遠くにかすかに生駒山が見えますが、我が家はその右の方です。 |
||
以下では望遠で遠くの山々を。 まずは、馬駈ケ辻の遥か彼方に白く見える山。これは御嶽山ではないかと思います。 (マウスポインターを画像に重ねると拡大されます) |
||
倶留尊山の向こうには青山高原ウィンドファームの風車群。 |
||
赤ゾレ山の彼方には鈴鹿山脈の山々。 鎌ヶ岳や御在所岳、雨乞岳、御池岳などと思われます。 |
||
高見山の彼方に見えるのは霊仙山と伊吹山。 (マウスポインターを画像に重ねると拡大されます) |
||
その左には金糞岳。 |
||
最後は比良連峰の蓬莱山や武奈ヶ岳。 |
||
貸し切り状態の山頂で30分ほど過ごしてから前山に向かいます。 これは山頂に登る前にも撮った眺めです。手前の稜線を歩いて行きます。 |
||
同じところから千石山、赤倉山、千里峰、奥ノ平峰方面。 |
||
薊岳から自分の足跡を踏みながら下って行きます。 |
||
薊岳を振り返る。 次は新緑か紅葉の時期にでも。しかし霧氷も見てみたい。 |
||
午前10時25分にP1334に戻る。 この時間まで誰にも会わないということは、今日はこのルートから登ったのは私だけかもしれない。 |
||
P1334から前山までの間には小さなピークが3つあります。 まず最初のピークに登って行きます。 |
||
このピークから下ると薊岳と前山間の稜線の最低鞍部になります。 と言っても標高は1300m弱ありますが。 |
||
一旦下ったあと2番目の小ピークに登り返します。 |
||
2番目の小ピークと次のP1321との間は二重山稜のような地形だった。 |
||
P1321に登り返します。 先ほどの2番目のピーク付近で今日初めて人とすれ違いました。霧氷がないのを残念そうにされていました。 私もそうですが、でも天気はいいし、適度な雪もあるし、景色もいいし、これで十分です。 |
||
大台ヶ原。少し雲が湧いてきているようです。 |
||
千石山や赤倉山方面。見納めです。 |
||
P1321.。景色を見ながら少し休憩します。 |
||
遥かな大峰山 |
||
薊岳と木ノ実矢塚 |
||
P1321から少し下って、前山に向かって最後の登りです。 途中で露出した岩が続くところを通過。 |
||
標高差100mを登って行きます。 |
||
大峰山。これも見納めです。 |
||
午前11時30分に前山に到着。 ここまで来ると明神平は近く、人の声が聞こえてくる。 |
||
無氷の木々 |
||
眼下に広がる明神平。 その向こうに桧塚奥峰や明神岳が見えます。 |
||
楽しそうにヒップそりに興じる人々を見ながら前山を下って行きます。 やはり霧氷がないことを残念そうにしておられました。 |
||
水無山と国見山。あしび山荘も見えてきました。 |
||
国見山の左に赤ゾレ山と伊勢辻山。 |
||
あしび山荘に向かって下って行きます。 |
||
午前11時50分にあしび山荘着。 今朝歩き始めてここまで座ることがなかったので、小屋の傍の雪のないところに座り込んで休憩します。 |
||
コーヒーを飲み、パンを食べながら景色を眺めます。 今日は風もほとんどなく本当にいい天気でよかった。 |
||
すっぴんの木です。 |
||
午前12時15分に前山にお別れをして下山開始です。 |
||
あしび山荘よ、さらば。 |
||
この時期にこういう景色も珍しい。 |
||
左遠くに金剛山と葛城山 |
||
薊岳。今日は雲も綺麗だった。 |
||
つづら折りを下って行く。 |
||
キケン箇所上部の雪だるま。 キケン箇所から下の道は雪が硬くなっており滑りやすい状態だった。 何とかアイゼンなしで下ったが、今日の行程で一番気を使ったのはこの下りだった。 |
||
明神滝。少しは冬らしい眺めです。 |
||
最後の渡渉 |
||
ゲート |
||
出発点に戻ってきました。 |
||
午後1時35分に駐車場に戻る。 予期していたこととはいえ霧氷がないのは残念だったが、 綺麗な景色を満喫して無事戻ってくることができたことで十分な山行だった。 |
コースタイム |
大又登山口(6:40)−P1334(8:55)−薊岳(9:25-10:05)−P1334(10:25)−P1321(11:05-11:10) −前山(11:30-11:35)−あしび山荘(11:50-12:15)−明神滝(12:45)−大又登山口(13:35) |