荒島岳 2021年(令和3年)2月25日 |
野伏ヶ岳から見た荒島岳(2009.4.11) |
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銀杏峯からの荒島岳(2019.3.2) |
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旧勝原スキ−場駐車場。実質的にはここが登山口。 公衆電話BOXの中に置かれた登山届書に記入し投函してから午前6時45分に出発。 |
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はじめから雪の上を行くことになります。 |
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早朝で気温も低く、雪はしっかりと締まっていた。 しかしアイゼンをつけるほどでもなく、行けるところまでツボ足で行くことに。 |
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ゲレンデを登り詰めてから右に折れて車道のようなところを登って行きます。 ちょうど朝日が差してきました。 |
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左に右にと折り返しながら登って行くと広い雪原に出た。 ここもかつてはゲレンデだったのでしょう。結構急斜面でした。 |
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旧ゲレンデの最上部と思われるところ。 |
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振り返ると大日山など、越前と加賀の国境の山々が見えた。 |
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樹林の中を登って行くとコンクリートの構造物があった。駐車場から1時間ほどのところ。 かつてのスキー場の設備なのかも。 |
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雪の道をひたすら登って行きます。 |
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振り返れば、木々のカーテンを透かして白山が見えてきました。 |
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午前8時25分に展望が開けたところに着きました。 白山が一望できます。 |
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左には経ヶ岳 |
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白山と別山 |
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別山の右にと三ノ峰、二ノ峰などが見えます。 右手前に続くのは主脈上の銚子ヶ峰付近から分岐する白山支脈。支脈上には願教寺山や野伏ヶ岳などがある。 少し汗ばんできたのでここでジャケットを脱ぐ。 |
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大展望に気を良くして登って行きます。 |
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午前8時40分ごろに標高千メートルを超えて広い雪原に出た。 このあたりが深谷の頭なのだろうか。 |
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広い尾根を緩く登って行くと左手に荒島岳がチラチラと見えて来た。 木々が邪魔をしてスッキリと見えないのがもどかしい。 |
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何とか荒島岳の山頂部が見えたところ。 右の稜線を下ったあたりが”もちが壁”だろうか。 |
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しゃくなげ平(P1204)への登りの手前でアイゼンを装着した。 ここの登りは結構傾斜がきつい。一歩一歩着実に高度を上げて行く。 |
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しかしいつの間にか踏み跡はピークを巻くようになっていた。 疲れも出て来たところなのでそのまま進んで”もちが壁”の手前の鞍部に出た。 |
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鞍部からは白山がすっきりと見えた。いい眺めです。 |
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午前9時40分にこのルートの危険地帯である”もちが壁”に取り付く。 直登は無理なようで踏み跡はピークを迂回するように付けられている。 |
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”もちが壁”にはしっかりとした踏み跡があり、雪も締まっているので特に問題なく登ることができた。 もちろんピッケルとアイゼンを使用した上でのことだが。 |
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稜線に出たあとは山頂まで緩急織り混ぜた登りが続く。 まさに胸突き八丁、正念場です。 |
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眺めが開けたところでは写真を撮る口実で休憩を繰り返す。 |
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大野盆地と加越国境の山並み。 手前左に小荒島岳。その手前中央にしゃくなげ平。 |
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銀杏峯と部子山。2年前に縦走した稜線です。 |
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急な稜線の登りは疲れた体にこたえます。 天気が良く風もないのが救い。 |
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山頂が近づいてきました。 |
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またもや白山を眺めて一息入れる。 |
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あと百メートルあまりの登りだが、疲れて歩みは遅々として進まず。 |
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中荒島岳の手前からの荒島岳。 銀杏峯や部子山もそうだったが、間近に見る雪をまとった山の姿は本当に美しい。 |
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中荒島岳に登る。 先日の陽気で雪が緩んでしまった時の踏み跡が残っている。 今日は雪は締まって踏み抜きも全くなく願ってもない状況です。 |
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中荒島岳に到着。あと一登りだが、しんどそう。 |
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中荒島岳からの荒島岳 |
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頂上直下を登って行きます。 |
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やっと頂上に到着。 |
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午前11時に山頂に到着。 予定は4時間を想定していたので私としてはまずまずです。 |
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頂上と言っても道標などは雪に埋もれているので山頂は雪原が広がっているのみです。 |
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雪原から出ている祠の屋根だけが山頂の証。 春のような暖かささえ感じる無風快晴の山頂で暫し休憩のあと山岳展望を始めます。 |
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(1) まずは北の正面の白山山系の経ヶ岳から別山付近まで 左手奥は大日山などの加越国境の山々。 |
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(2) 北から東にかけて 白山主峰から大日ヶ岳までが続きます。 |
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主要な山をピックアップ。 左から経ヶ岳、大長山、赤兎山(白山と重なって分かりにくい)。 |
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打波川の果てに白山と別山。 |
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白山核心部。 左から七倉山、四塚山、大汝峰、御前峰。 |
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別山とその手前の三ノ峰から続く美濃禅定道のある稜線。 |
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(3) 東から南東にかけて 中部山岳の山々が展開している。 |
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大日ヶ岳の彼方に笠ヶ岳と槍・穂高連峰。 |
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乗鞍岳 |
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御嶽山 |
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中央アルプス |
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南アルプス南部の悪沢・荒川、赤石、聖、上河内岳。 北部は中央アルプスと重なり見えていないようです。 |
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恵那山 |
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(4) 南東から南にかけて 平家岳から能郷白山にかけての奥美濃の山々。 |
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奥美濃の山々は際立って特徴のある山は少なく同定が難しいので、以下には間違いがあるかも。 写真は左から滝波山、美濃平家岳(中央やや右)、平家岳(右端)。 |
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平家岳から少し右に離れた高い山(写真の左端)はドウの天井(?)。 中央右寄り遠くに舟伏山。その右手前の鋭鋒は屏風山。その右奥に大白木山。 |
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屏風山(中央)と大白木山(右)を拡大。 |
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(5) 南西方面 奥美濃の能郷白山から三周ヶ岳、笹ヶ峰方面と右に銀杏峯・部子山。 |
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一際大きく高い奥美濃の山々の盟主能郷白山。 (マウスポインターを画像に重ねると拡大されます) 前山もこの方向から見ると存在感があります。 |
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能郷白山の右遠くには黒壁山、三周ヶ岳、笹ヶ峰、金草岳などが見えます。 三周ヶ岳の手前には冠山や若丸山なども見えている。 |
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笹ヶ峰方面を拡大。 2年前に縦走したロボットピークとその前の夏小屋丸、そして右端の笹ヶ峰。 左端のピークは大河内山。 |
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金草岳 |
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最後は銀杏峯と部子山。 (マウスポインターを画像に重ねると拡大されます) |
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(6) 西には大野盆地が広がる。 |
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1時間以上もいてなお立ち去りがたい山頂にも別れの時が来ました。 午前12時15分に下山開始です。 |
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山頂を振り返る。天候は下り坂のようで日傘が現れている。 |
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雪の山肌 |
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中荒島岳に向かって下って行きます。 |
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再び荒島岳を振り返る。 |
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中荒島岳 |
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またまた荒島岳を振り返る。 |
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雪の稜線 |
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しんどかった登りに比べて、まわりの景色を眺めながら下るのは快適な気分です。 あとは”もちが壁”の下降に注意が必要。 |
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危険個所の下りはアイゼンとピッケルを利かして慎重に。 |
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”もちが壁”を通過したあとはただ下るだけと安心したのか、何か疲れがどっと出てきました。 雪も少し緩んできたようで足を取られることも度々。 |
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白山の展望。見納めです。 下り坂と思った天気も持ち直したのか、雲一つ沸き立つ気配がない。 |
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綺麗なブナ林を下って行きます。 |
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倒壊したトトロの木。登りの時は気がつかなかった。 |
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やっと上のゲレンデ跡まで下りてきました。 |
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足をよろよろさせながら車道を折り返して下って行きます。駐車場まであと少し。 |
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午後2時20分に駐車場に戻ってきました。 日ごろの運動不足が堪えたが、好天気に恵まれ大展望を恣にできた快心の山行でした。 このあと3時に駐車場を出発し、往路を戻って家に着いたのは午後6時半だった。 |
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帰路、大野から荒島岳を眺める。 左の急傾斜の稜線が”もちが壁”なのだろうか。 |
コースタイム |
往 駐車場(6:45)−トトロの木(8:05)−深谷の頭(8:45)−もちが壁下(9:35)−中荒島岳(10:35)−荒島岳(11:00) 復 荒島岳(12:15)−中荒島岳(12:25)−もちが壁下(12:50)−深谷の頭(13:15)−トトロの木(13:40)−駐車場(14:20) |