|
青川峡キャンピングパークの駐車場。
前方に見えるのは大鉢山だろうか。500mほどの高さなので大したことはないと思ったのは大きな間違いだった。
午前7時20分に出発。
|
|
|
|
駐車場から15分ほどでゲートに着く。この少し手前にもロープが張られていて車が侵入できないようになっていた。
|
|
ゲートから少し行くと左手に大鉢山の西ルート登山口があった。大鉢山には南、中、西の3ルートがあるがいずれも荒廃しており、ネットでは西ルートが比較的ましという情報があったのでこのルートを選びました。
|
|
|
|
登山口からつづら折りの道を一登りして、写真の左手の谷に入って行く。
|
|
湿っぽい谷の中の道を緩く登って行くと小広い平坦地があり矢印の形をした朽ちかけた道しるべが立っていた。青川と書かれている。
|
|
|
|
背後には急な尾根が迫っており、どうやらここを登って行くようです。
はじめのうちは踏み跡も見られたが、斜面を右方向へ巻いていくうちに分からなくなってしまった。
|
|
どこがかつての道なのか判然としない崩れやすい急斜面を手足を使って登って行き、途中でGPSで軌道修正しながらなんとか尾根の上にたどり着きました。この間20分ほどだったが道なき急斜面の激登で一気に疲れが出てきました。
|
|
尾根に出てからも明瞭な踏み跡は見られなかったが、
ところどころマークもあり登りはほぼ一本調子なので迷うようなところはなかった。
紅葉真近かの木々もそれなりに綺麗です。
|
|
|
|
尾根を30分ほど登り続けてようやく大鉢山の山頂に近づいた。
|
|
午前8時50分に大鉢山に到着。尾根に出るまでに時間がかかり、また疲労度も重なって予定よりだいぶ遅れてしまった。
遠くに見えている稜線は遠足尾根と思われます。
|
|
山頂からの眺めはまずまずで銚子岳から藤原岳にかけての山並みが眺められます。
今日は無理ですがいつか再挑戦します。
|
|
孫太尾根の向こうに藤原岳。
東の濃尾平野方面の眺めは霞んでいて良くなかった。
|
|
少し休憩してから先に進む。紅葉が綺麗です。
大鉢山からは下りになるが、道らしきものが見られないため方向を誤って下りかけた。GPSで軌道修正。
この山域はGPSなしでは難しそう。登りはともかく下りの時は必携です。
|
|
踏み跡らしきものは見られないものの、登りはところどころにあるマークに気をつけていれば大きな問題はない。
明るい日差しを受ける紅葉を楽しみながら登って行きます。
|
|
このような広い尾根のところは要注意です。特に下りの時は方向を見失う恐れがある。
現に下りの時は、GPSと木々に巻かれた赤や白、黄色のマークを頼りなんとか戻ることができました。
|
|
|
|
大鉢山から45分ほどでヌタ場のような水たまりのそばを通過。
|
|
ヌタ場から少しで開けたところに出た。時刻は午前9時40分。地図上のP700地点です。遠足尾根出会いまであと一登りです。
|
|
紅葉の樹林の中の登りはなおも続く。
|
|
なかなかいい感じです。
|
|
傾斜も緩くなり遠足尾根出会いまでもう少し。
|
|
午前10時に遠足尾根ルートと合流。
登ってきたこちらのルートにはロープが張られており立ち入り禁止状態のようです。
|
|
一般の登山道となり、まわりに気を配らなくても歩いて行けます。
|
|
頭上にも青い空を背景に赤や黄色に色づいた葉っぱが・・・。
|
|
樹林帯を抜けると突然まわりがぱっと明るくなり、遠くに竜ヶ岳が見えてきました。
ここからが遠足尾根のハイライト部分です。
|
|
緩やかな尾根道を幾つもの小さなピークを越えて登って行きます。
竜ヶ岳の手前には金山尾根が見える。
|
|
丘を越え林を抜けて金山尾根ノ頭に近づいてきました。
|
|
|
|
金山尾根ノ頭へは短いが急な登りです。
|
|
金山尾根ノ頭に到着。
|
|
遠足尾根を振り返る。
遠くは霞んでいて養老山地でさえ幽かに見えるのみ。
|
|
金山尾根ノ頭から5分ほどで、午前11時に治田峠への分岐に到着。
ここで竜ヶ岳に行くか静ヶ岳方面にするかしばし考えたが、
竜ヶ岳には過去2度登っているし、霞んでいて遠くの眺めは望めないし、人も多そうだし、
ということでまだ行ったことのない静ヶ岳に決定です。
|
|
分岐からまだ歩いたことのない静ヶ岳や銚子岳方面を眺める。
右遠くには御池岳の大きな山容が望めます。
|
|
その右には頭陀ヶ平から藤原岳にかけての山並みも見える。
銚子岳から藤原岳までの間の主稜線は一見したところそれほど起伏はない。
今日は無理だが来年の春か秋に再チャレンジしよう。
|
|
分岐から藤原岳へと続く主稜線へ足を踏み入れる。
はじめは草付きの斜面を巻いて行く細い道だったが、やがて写真のような明確な尾根道となる。
なかなか快適な稜線歩きです。
|
|
時折登山者とすれ違うが、竜ヶ岳方面と比べて格段に入山者は少ない。
稜線近くの紅葉は既に終わっており、厳しい冬の到来を待つばかりの晩秋の尾根歩きです。
|
|
しかし稜線から外れた風の弱いところでは散り残った紅葉が最後の輝きを放っています。
|
|
歩くうちに前方に静ヶ岳が見えてきた。
この辺りは、この山を眺めるには最適のところではないだろうか。
|
|
|
|
雰囲気のいい稜線が続きます。
|
|
鞍部を過ぎて静ヶ岳への標高差150mほどの登りが始まります。
|
|
紅葉は終わっているが、なかなかいい雰囲気のところです。
|
|
並木道のようです。
紅葉の時期は素晴らしい景色が期待できそう。
|
|
気分よく歩いていくと、不意に前方に大きな池が出現。
こんなところにこのような大きな池があることは全く知らなかった。
|
|
この辺りもいい雰囲気です。
お腹も空いたので池の畔で一休みして腹ごしらえ。
|
|
一休みのあと歩き始めて少し行くと静ヶ岳の分岐に到着。
このあたりのことをセキオノコバと呼ぶそうです。どんな意味があるのかなあ。
時刻も12時近くになっているので、今日は静ヶ岳まで行って戻ることにします。
|
|
|
|
主稜線と別れて静ヶ岳を目指してゆく。
|
|
山頂近くの道。道端にはイワカガミの葉が艶々と光っていた。
|
|
|
|
山頂が見えてきました。
|
|
分岐から15分ほどで午前12時10分に静ヶ岳に到着。名のとおり静かな山頂だった。
|
|
山頂は狭く木々に囲まれてあまり展望は良くない。僅かに南の方の眺めが得られる程度だった。
写真は左に歩いてきた主稜線と右に竜ヶ岳。
|
|
竜ヶ岳の大きな山容。
|
|
釈迦ヶ岳から御在所岳、雨乞岳方面。
10分ほど休憩して午前12時20分に下山開始です。
|
|
|
|
晩秋の尾根道を戻って行きます。
|
|
遠足尾根ルートとの合流点の近く。
|
|
遠足尾根ルートとの合流点である治田峠分岐には午後1時10分に帰り着く。
登山者が増えて急に賑やかになってきた。
|
|
静ヶ岳を振り返る。
つぎの機会には是非とも藤原岳まで・・・。
|
|
竜ヶ岳とその奥の鈴鹿の山々を眺めながら下って行きます。
|
|
金山尾根ノ頭からの竜ヶ岳。巨竜が伏せる山頂に人影は見えない。
|
|
鈴鹿南部の山々。
釈迦ヶ岳や御在所岳、雨乞岳が見えます。
|
|
金山尾根ノ頭から遠足尾根と養老山地を眺める。
だいぶ霞が取れてきたようです。
|
|
御池岳から頭陀ヶ平、藤原岳にかけての眺め。
手前には今日行けなかった鈴鹿の主稜線が見える。
|
|
|
|
金山尾根ノ頭から急降下したあと遠足尾根を下って行きます。
|
|
下に見えるのは大鉢山?
|
|
樹林帯に入ると色鮮やかな紅葉が午後の日差しを浴びて輝いていた。
|
|
明るい尾根道をのんびりと歩いて行く。
|
|
|
|
午後2時に遠足尾根出会いに戻ってきました。気分よく歩けるのはここまで。立入禁止のようなロープを潜って道なき道を大鉢山に向かいます。
|
|
P700の開けた平坦地までは特に迷うようなところはなく順調に下ってくることができた。しかし平坦地から樹林帯に入ったところで道が分からなくなった。GPSを頼りに5分ほど彷徨してなんとか帰路を見つけたのでした。
|
|
大鉢山には午後2時40分に戻る。
P700の平坦地から下るときに迷った後も、尾根が広くなったところで幾度か方向を誤ったが、
登りの時に記録したGPSトラックを目標にすることで事なきを得ました。
この尾根を初めて歩く場合、下りに使うのは少々考えものです。
|
|
大鉢山から下る途中、午後の日差しを浴びる紅葉を眺める。
しかし、ここでも下りはじめや広い尾根のところで方向を誤った。
|
|
|
|
下り続けて尾根の先端のようなところに着いた。ここから左手の急な斜面を下って行く。登りの時は道を見失ってやみくもにきたので、下りは慎重に行こうと思ったが、やはり道らしきものは見つけられなかった。
|
|
GPSで下る方向を確認しながらなんとか道標の立つ平坦地に降り立つことができてほっとしたのでした。
|
|
|
|
そのあとは湿っぽい谷間の道からつづら折りの道を下って登山口に戻りました。
|
|
登山口からは車道を坦々と戻って行く。連休の最終日の午後ということもあって、左手にあるキャンプ場も今朝と比べて閑散としていた。
|
|
駐車場に戻ったのは午後3時55分だった。
今日は藤原岳まではいけなかったが、バリエーションルートの緊張感と
静寂に包まれた静ヶ岳の雰囲気を充分に味わうことができた山行でした。
|