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早朝の蓮華温泉駐車場。白馬岳はやはり人気の山で、駐車場は7割くらい塞がった状態だった。簡単に腹ごしらえをしてから登山口に向かう。遠くに雪倉岳が見えている。
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駐車場から数分で蓮華温泉。23年ぶりです。
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午前5時15分に温泉の裏手の登山口(標高1475m)から出発します。過去二度下ってきたことがある道だが登るのは初めてです。
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登山口から25分ほどで”蓮華の森”を通過。この辺りまでは尾根の末端のトラバース気味の道だったが、以後はつづら折りの急登となって行く。
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蓮華の森から少し行くと道には沢のように水が流れていて、まわりには白い花が沢山咲いていた。
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午前6時ごろ、ようやく朝日が差してきて明るくなってきた。標高は1700mほどのところ。
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つづら折りの道を登り続けて振り返ると、妙高・火打・焼山などの頚城山塊が見えた。
午前6時30分、標高は約1900m。
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しばらく登ってゆくと道標がありました。登山口からここまで1時間20分ほどかかっています。相変わらずのスローペース。
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つづら折りの道を行く。傾斜はそれほどきつくないので助かります。
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午前7時前、雪倉岳が大きく見えてきた。
天狗ノ庭は近いと思われます。
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朝日岳もその全容をあらわしてきた。
40年前に登った五輪尾根がよく見えます。
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特徴ある形の松が現れてきました。天狗ノ庭はもうすぐです。
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午前7時に天狗ノ庭に到着。CTで1時間半のところを15分遅れです。
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天狗ノ庭は休憩適地。少し休みます。
目の前には雪倉岳と朝日岳。40年前にテントを担いで歩いた稜線。
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雪倉岳から左に続く鉢ヶ岳。
その左には今回の山行の第一の目的地である小蓮華山。こことの標高差は700mあります。
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天狗ノ庭から先は尾根の斜面を斜めに登って行くようになり傾斜も緩むが、道には大きな岩がゴロゴロとして歩きにいところが多い。
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天狗ノ庭から1時間ほど登って行くと頭上が明るくなりハイマツも現れてきて高山の雰囲気がしてくる。
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午前8時15分に白馬大池に到着。登山口からちょうど3時間でした。
湖畔の草原は広く明るく、時間に縛られずにのんびりとしたくなるところです。
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季節柄、お花は終わっています。
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休む間もなく小蓮華山に向かう。
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高速道路のような広い道をまずは船越ノ頭へ。
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その右には小蓮華山。
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振り返れば白馬大池の彼方に火打、妙高、高妻などの山々。
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爽快な気分で登って行きます。
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ハイマツの中の道を辿って船越ノ頭へ。
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稜線直下から小蓮華山を見る。中央の人が立っているピークは船越ノ頭。
エンド・クレジットの後半の映像に何となく似ています。
左の道を少し行くと稜線に出ますが、そここそがこの山行での核心の場所だったのでした。
(画像をクリックすると拡大されます)
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稜線に出ると鹿島槍や五竜、唐松などの後立山の山々が視界に飛び込んできた。
この時はこの景色に目を奪われて自分が今どこに立っているのか考えもしなかったが、
帰って写真をよく見てみると、ここが”坂の上の雲”のエンド・クレジットの後半部分のロケ地でした。
ここで小蓮華山を撮らなかったのが悔やまれますが、上の写真も似たようなもので良しとしましょう。
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鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳が一列縦隊で並んでいます。
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少し登って行くと杓子岳や鑓ヶ岳も見えてきました。
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午前9時5分に船越ノ頭に到着。
振り返れば右遠くに浅間山や四阿山などが見えます。左手前には戸隠山や高妻山。
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さらに妙高、火打などの頚城山塊。
手前には辿ってきた道と左遠くに白馬大池。
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そして行く手には小蓮華山。
綺麗な曲線を描く稜線とその上に続く道が印象的です。言うまでもなくエンド・クレジットの映像の最初の部分です。
白馬岳や剱岳もちょこっと見えている。
(画像をクリックすると拡大されます)
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船越ノ頭から少し下って、鞍部から小蓮華山の登りとなります。
実はあの映像の構成から見て、後半部分はこの鞍部から先のところだと思い込んでいたため、
さきほどの核心の場所を見逃してしまったのでした。この辺りも似ていますがやはり映像とは違いますね。
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綺麗な稜線の道を登って行きます。
坂の上に雲一つないのが物足りない、と贅沢を言ってはダメです。
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頂上はもうすぐ。
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白馬岳本峰も見えてきました。
鑓ヶ岳の後には立山も見えている。
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小蓮華山直下。あと一登りです。
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午前10時5分に小蓮華山に着く。登山口から5時間かかって少し疲れも出てきたので、これから先のことを考えてここでしばらく休憩します。
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白馬三山。
40年前の時の写真はもっと前の方で撮っているようだが、今はロープが張られて立入禁止となっている。
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歩いてきた稜線。
遠くには浅間山や四阿山。
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白馬大池や船越ノ頭方面。
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鉢ヶ岳から雪倉岳、朝日岳へと続くたおやかな稜線。
しかし40年前の蓮華温泉から朝日、雪倉を経て白馬岳までのテント山行はなかなか厳しかった。
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稜線は朝日岳からさらに北へ、日本海まで続いて行く。
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充分な休憩で疲れも取れたところで午前10時50分に白馬岳へ向かう。
山頂まで行くか、そして山小屋に泊まるかなどは午前12時ごろを目途に考えよう。
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小蓮華山から白馬岳まで続く岩礫の道。
場所や季節柄、植物もあまりなくわずかにトウヤクリンドウが見られた程度だった。
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三国境への登り。
白馬岳が高々と私を威圧するかのように聳えている。
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小蓮華山方面を振り返る。
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午前11時半に三国境に着く。小蓮華山から40分かかっている。あと30分で白馬までは無理だが、とにかく先に進もう。
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雪倉岳方面の眺め。
稜線付近の雲が増えてきたようです。
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三国境から白馬岳に向かう。
まずはあのピークの急登から。
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短時間で急登を終えて平坦な道をしばらく行くとまたまたピークが現れる。
時刻は午前12時になるところだが、ここまで来て引き返すわけにはいかない。
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登り切って次に現れたピークは頂上か?
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ピークの先にも稜線が続いているようで、頂上はまだ先のようです。
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ようやく頂上が見えてきました。
ここにきて急にまわりが霧に包まれ始める。
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午前12時25分に白馬岳に登頂。登山口から7時間でした。
残念ながら湧き立つ雲で展望はなしでしたが、過去4度登ってそれなりの眺めも得ているので、今回は計画通り登り切ったことで十分です。
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有名な方位盤には石のカエルが置かれていました。どういう意味なんだろう?
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夏?雲湧く旭岳。
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信州側も雲多し。山頂の片隅で持参のお弁当を食べて一息つく。
時刻は午後1時前で、これから戻れば登山口には6時ごろには着くだろう。
ということで午後0時50分に白馬岳にお別れをして蓮華温泉に向かいました。
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白馬岳からの下りは雲に覆われて眺めはなし。小蓮華山の手前でようやく雲が切れました。
途中では多くの登山者とすれ違った。小屋泊りの方が多いのだろう。
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小蓮華山近くのトウヤクリンドウ。今が旬なのかあちらこちらで咲いていた。
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午後2時に小蓮華山に戻る。ここにも多数の登山者がいた。
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小蓮華山の稜線を眺める。
左の雲がかかっている稜線の手前のピークが船越ノ頭。そこを目指して午後2時5分に小蓮華山を出発。
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白馬の大雪渓を見下ろす。
写真ではわかりにくいが左下には白馬尻小屋も見えます。
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浅間山方面は比較的視界がよい。
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船越ノ頭が近づいてきました。
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小蓮華岳を振り返る。
雲の量が多過ぎです。なかなか一朶の雲というわけにはいきません。
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14時55分。船越ノ頭からの白馬大池方面。
このあたりからめっきり人影が減った。静まり返った道を戻って行きます。
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白馬大池に向かって下り続ける。
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船越ノ頭と小蓮華山を振り返る。
素晴らしい景色をありがとう。
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遠くになった小蓮華山。
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白馬大池の周りは明るく何となく華やかな雰囲気で、テントの数も結構多い。
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午後3時25分に白馬大池に戻る。
午後のひと時、付近を散策している人も何人かいた。
私は水を一口飲んで休む間もなく午後3時30分に蓮華温泉に向かった。
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小蓮華山ともお別れです。
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人の気配のない道を下って行きます。しかし途中で数組の登山者とすれ違った。
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花咲く道を下ります。
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天狗ノ庭には午後4時20分着。10分ほど休憩。
朝とは違ってまわりには誰もいず、静寂そのもの。
折から朝日岳方面の雲が切れて今日最後の素晴らしい景色が現れた。
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頭上の空も美しい。
やがてまわりは再び雲に覆い隠されてしまった。
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白馬大池から蓮華温泉までの間に咲いていた花の一部です。
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蓮華温泉には午後5時50分に戻ってきました。
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駐車場は相変わらず満車に近い状態。
午後6時過ぎに駐車場を出発して糸魚川に向かいました。
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駐車場から眺めた雪倉岳。
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林道から眺めた朝日岳。
今日は長年懸案の小蓮華山に登り思い描いていた景色を眺め、その上白馬岳まで行くことができた。
計画を立て、それを実行し、無事戻って来ることができたことに感謝、感謝の一日でした。
当分の間、素晴らしいテーマ音楽とサラ・ブライトマンの美しい歌声が脳裏から離れないことでしょう。
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