笹ヶ峰・伊予富士
2018年(平成30年)9月28日


メ モ
9月4日に近畿地方を襲い、関空に大被害をもたらした台風21号に続いて、今週末の9月30日ごろには台風24号が再び近畿地方に近づくとの予報だった。その前の28日の金曜日は久しぶりに全国的に晴天とのことだったので、急遽計画を立てて台風が来る前に四国の笹ヶ峰に行くことにした。以前から笹ヶ峰には東赤石山と併せて登る構想はあったがなかなか実行に移す機会がなかったのでした。
晴天は28日の1日だけだったので東赤石山は次の機会に譲ることにしたが、問題は笹ヶ峰には日帰りでどのルートを登るかだった。一つは平家平とを結ぶルートで、笹原の稜線に魅力があったが結構距離が長いようであまり自信がなかった。もう一つは旧寒風山トンネル東口の登山口から桑瀬峠に登って往復するルートで、登山口から稜線に至る距離が短く、体力的にはこちらの方が楽な気がした。またこのルートを取ると近くにある伊予富士も併せて登ることができそうなので、結論としては寒風山のルートを歩くことにしました。
登山口から稜線までが近いといっても、笹ヶ峰と伊予富士の両方を登るとなるとそれなりの体力と時間が必要と思われたので、前日は西条市内で泊まることにして午後3時過ぎに家を出発した。中国道から山陽道、瀬戸中央道を走りに走って西条に着いたのは午後7時ごろだった。途中で瀬戸大橋を渡ったが、30数年前に建設工事に関係したこともあり少なからぬ感動を覚えたのでした。
その日はホテルの近くで夕食を取り、明日の食料などを買い出ししてから早めに寝ることにしたが、いつものように気持ちが高ぶってあまり寝られないうちに午前4時近くになったので起きて支度をしてホテルを出発した。途中で朝食を取ってから国道194号を進み、長い長い寒風山トンネルを走り抜けてから登山口に向かう車道に入って行った。右や左にハンドルを切りながら高度を上げて行き、登山口に着いたのは午前5時20分だった。
まだ暗い登山口の駐車場には車や人影はなかった。登山者用の駐車場は少し戻ったトイレの横にあったのでそこに移動してから支度をして午前5時55分にまずは笹ヶ峰に向かって出発しました。

行 程
(国土地理院地図)

寒風山登山口−桑瀬峠−寒風山−笹ヶ峰(往復)−桑瀬峠−伊予富士(往復)−桑瀬峠
−寒風山登山口

天 候 快晴


早朝の午前5時20分に寒風山登山口に到着。
周りはまだ薄暗いが東の空は明るくなってきており日の出は近い。

明るくなった午前5時55分に登山口を出発します。

この時間通りに行けるだろうか。
笹ヶ峰と伊予富士に登るとなると私の足では10時間以上はかかりそうです。下山は午後4時を回ることになるだろう。


取り付きは結構急な登りが続く。寝起きの体にはこたえます。

しばらく我慢して登って行くうちにつづら折りとなって幾分か楽になってきた。

中間点を午前6時25分ごろに通過。CTより少し遅れている。

峠に近づくとあちらこちらにリンドウが見られるようになります。リンドウはこのあと笹ヶ峰までの登山道沿いに随所に見ることができました。

 やがて視界を遮る木々もなくなり遠くの眺めが開けてきた。
左の鋭い山頂は冠山と思われます。

 
振り向けば伊予富士へと続く稜線。

 
午前6時45分に桑瀬峠に到着。
行く手には寒風山が聳えている。

峠から左に行けば伊予富士方面です。行くかどうかは笹ヶ峰から戻ってきた時点で考えよう。遠くに見えているのは西黒森。

5分ほど休んでから笹ヶ峰に向かいます。まずは寒風山です。

 
緩く登って行くと頭上に鋭い岩の頂きが迫ってきた。
地図には明記されていないが1630mほどのピークのようです(P1630)。寒風山の前衛峰的なものかな。

 
やがて道は険しくなりロープや梯子も何箇所か設けられていた。
頭上に岩のピークが覆いかぶさってきます。

急登を続けて見晴らしの良いところに出ました。
正面に伊予富士、右遠くに西黒森と瓶ヶ森。
左端には桑瀬峠が見えている。伊予富士へは峠から笹の稜線伝いに登って行きます。

 
同じところから振り返って寒風山を眺める。稜線の奥に見える丸い頂きが頂上です。
右遠くには笹ヶ峰とちち山が並ぶ。

 
一旦樹林帯に入る。
P1630と寒風山との鞍部付近です。

 
登山道脇には立派な巨木も並んでいる。

樹林帯を抜けると寒風山も近い。
付近には可憐なシコクフウロも咲いていました。

登り続けて標高も1700mを越えました。振り返れば右奥に伊予富士。

眺めのよい道を寒風山に向かって緩く登って行きます。

小ピークを回り込んで行くと山頂が見えてきました。

寒風山付近で咲いていたシコクフウロ。

寒風山直下の道標です。距離の表示が消えている。

午前7時55分に寒風山に到着。もちろん誰もいません。
ここで少し休憩してから山岳展望です。

まず行く手には笹ヶ峰とちち山の雄大な眺め。

 
ちち山から冠山まで続く稜線。冠山の背後に平家平。
縦走するとしたら平家平から登って来るよりもちち山から下って行く方がよいかも知れません。

 東の方の眺め。
平家平の彼方には剣山らしき山も見えます。

 冠山と平家平を拡大。
平家平の向こうに連なるのは剣山や三嶺などの山々と思われます。

 南西から南にかけての眺め。
眼下の桑瀬川は名前を変えながら吉野川に合流して、遥か遠くの紀伊水道に流れ込みます。
また、この方面には遥か彼方に土佐湾が広がるはずですが確認できませんでした。

南の方の眺め。
伊予富士へと続く稜線。

 南西方向の眺め。
伊予富士から東黒森、西黒森、瓶ヶ森などを経て石鎚山まで続く稜線。石鎚山は瓶ヶ森に隠れて見えていません。
中央遠くに見えるのは筒上山や手箱山で標高は1800mを超えています。はじめはあれが石鎚山かと思いました。

伊予富士を拡大。本日の最終到達点の山。

北北西の方向には瀬戸内海。今治方面と思われます。
十分な展望を堪能して、午前8時5分に笹ヶ峰に向かいます。

寒風山を下り始めて程なく、前方に見えた笹ヶ峰。
重量感のあるいい山です。

 
 下り続けて次のピーク(P1651)との鞍部付近で樹林帯に入る。

さらに下って行くと大峰山を思い出させるキレットのような険しいところもある。慎重に行きます。

鞍部付近には迷い込まないように”止”の字の標識が立てられていた。正しいルートは右の方です。

 
 P1651を巻いて進んでゆくと前方に再び笹ヶ峰が見えて来ました。

 
 快適な笹の道を歩いて振り返り見た寒風山。
颯爽としたなかなかいい山容です。

 
 これから笹ヶ峰への本格的な登りが始まりますのでここで少し休憩。
というか、先ほど快適な笹の道と書きましたが、実は笹は朝露で濡れていたため靴の中は水浸しでした。
ここで靴下を絞るために靴を脱ぐ必要があったのです。

靴下がすぐに乾くわけではなかったが、それでも幾分かましになって歩き始めました。しばらく急登が続きます。

P1740付近では稜線の西側を巻いて山頂を目指して行きますが、西側は日陰になっているため足元の笹にはまだ朝露がついており、再び靴の中に水が入って来ました。

 
 実に快適な稜線歩きと言いたいですが、靴の中が濡れてくるのが気になります。

緩やかな登りが続きます。

ようやく頂上らしいところが見えて来ました。靴の中は再び水浸しで早く靴を脱ぎたい。

ここまで来れば頂上はあと少し。がんばろう。

道標から一登りで頂上です。

 
 午前9時50分に笹ヶ峰に到着です。本日の一番乗り。
早速靴を脱いで靴下を絞り上げました。
それから裸足で山頂を歩き回って山岳展望です。

 まずは歩いてきた南西の方向。
寒風山から伊予富士、東黒森、西黒森、瓶ヶ森、そして石鎚山へと続く稜線が一望です。
筒上山や手箱山も石鎚山に負けない山容です。

 
 西黒森、瓶ヶ森、石鎚山を望遠で。

 
 寒風山と伊予富士。

 東にはちち山から冠山、平家平方面の眺めが広がる。
遠くには剣山や三嶺と思われる山影も見えます。

 
 剣山、三嶺と思しき山を望遠で。

 
 ちち山の後ろには赤石山系の山々。

 
 赤石山系。
今回は行けないが、アケボノツツジの時期に訪れてみたいです。

 
 北には瀬戸内海が広がる。手前は新居浜の市街かな。

 
 その左は今治方面。来島海峡大橋が見えます。

 
 来島海峡大橋を望遠で。三連吊橋がはっきりと分かります。
展望を終えてから炭水化物を補給し、少し乾いた靴下と靴を履いて念のためスパッツをつけ出発の用意を整えました。
そして小一時間独り占めした山頂にお別れをして午前10時40分に次の目的地に向かいました。

 
 山頂直下の笹原を下って行きます。

 
 登るときに休憩したところで笹ヶ峰を振り返る。

 
 寒風山に戻って行きます。

 
 紅葉にはまだ早いが、少し色づいたものもありました。

 
 P1651との鞍部付近の急坂を登り返します。

 
 樹林帯を抜けたところから笹ヶ峰を振り返る。
昼近くになって雲の量も増えて来ました。

寒風山に登り返します。

山頂が見えて来ました。

 
 午前12時10分に寒風山に戻って来ました。

 
 笹ヶ峰を振り返ります。
もうすぐ雲に覆われそうです。展望があるうちに登ることができてよかったです。

 
 冠山と平家平。

 
 そしてこれから向かう伊予富士。

花が開いてきたリンドウを見ながら桑瀬峠に向かって下って行きます。
午後1時5分に桑瀬峠に戻ってきました。
この時間なら何とか伊予富士を往復できそうです。

寒風山を振り返る。
10分ほど休憩して疲れの出てきた体に鞭打って出発します。

まず前方の山を目指して笹に覆われた道を登って行きます。
笹で足元が見えません。


笹の道を登り詰めて樹林帯に入ります。途中に大木がありました。

一旦樹林帯を抜けて登って行き、再び樹林帯に入る。ここを越えて行けば伊予富士は近いはずですが・・・。

樹林帯を抜けると思ったとおり伊予富士が目の前に現れました。
すでに朝露も乾いた快適な笹の道が続きますが、道を覆ってしまっているところも多い。

伊予富士までの途中にあるピーク(P1630)に登る途中で来た道を振り返る。
寒風山や笹ヶ峰方面は雲に覆われてしまっている。

小ピーク(P1630)を越えて伊予富士目指して行きます。

P1630と伊予富士との鞍部付近。
大きな山体が威圧するかのように迫ってくる。

笹の道を登ったあとは樹林帯に突入。

樹林帯を抜けると頂上は目の前に。しかしこのあたりから傾斜はますます急になってくる。

最後は両手両足を使って這うようにして登って行った。鞍部から30分ほどもかかってようやく山頂が見えてきました。

午後2時45分に伊予富士の山頂に到着です。笹ヶ峰と併せて登ることができてよかったです。

この山頂も貸しきり状態でした。
この写真の方向には土佐湾が見えるはずだが残念ながら確認はできなかった。

西には石鎚山へと続く稜線が見えたが、湧きあがる雲のため石鎚山は見えなかった。

雲間から見えた西黒森と瓶ヶ森。
これだけ見えればよしとしよう。

北は寒風山や笹ヶ峰の方向だが、こちらも雲に覆われていた。

 
何とか笹ヶ峰とちち山を雲間に捉えることができました。

 
遠くには赤石山系の山々が・・・。
中央付近の丸い頂が東赤石山だろうか。

 
名残惜しいが時間もあまりないので、20分ほど過ごしてから午後3時5分に山頂を発つことにした。
この山も湧き立つ雲に覆われようとしている。

急な道をどんどん下り、鞍部からP1630に登り返す。どうってことはない下りだったが、登り返しはやはりきついです。

P1630を越えて行く。一時は雲に覆われていたが何とか晴れてきました。

 
P1630を越えた鞍部から樹林帯の稜線まで緩く登り返して行く。
あれを越えるとあとはひたすら下って行くだけです。

 
樹林帯に入る前に伊予富士を振り返る。
幸いにも山頂を覆っていた雲も切れて全容を見ることができました。

 
樹林の稜線を越えて下る途中で見た寒風山、笹ヶ峰、ちち山。
今日の見納めです。

 
寒風山を拡大。
山頂は右の丸いピーク。

 
再び樹林に入る。
まわりには霧が漂い、例の大木が幻想的に見えたのでもう一度写真を撮りました。

樹林帯を抜けて笹原の中の道を下って午後4時15分に桑瀬峠に戻る。ここで小休止してから登山口に向かいます。

登山口近くにケルンのようなものがありました。登るときは気がつかなかったが何だろう。

午後5時ちょうどに登山口に戻って来ました。何とか明るいうちに戻ることができてよかった。

登山口から駐車地へ。朝と同じく他に車や人は見られませんでした。
このあと服を着替えて出発したのは午後5時20分ごろ。往路を戻って家に着いたのは午後11時ごろでした。


登山道脇に咲いていた花々


コースタイム
寒風山登山口(5:55)−桑瀬峠(6:45-6:50)−寒風山(7:55-8:05)−笹ヶ峰(9:50)
笹ヶ峰(10:40)−寒風山(12:10-12:20)−桑瀬峠(13:05-13:15)−伊予富士(14:45)
伊予富士(15:05)−桑瀬峠(16:15-16:20)−寒風山登山口(17:00)

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