三子山・四方草山
2017年(平成29年)4月30日

メ モ
北は霊仙山から南は油日岳までの60kmに及ぶ鈴鹿山脈主稜線のうち、現在未踏の区間は霊仙山と鞍掛峠間、藤原岳と竜ヶ岳間、臼杵ヶ岳と油日岳間の3ヶ所です。このうち霊仙山と鞍掛峠間は距離も長く登山の対象となるような領域ではないと(勝手に)思っているので除外するとして、残りの2ヶ所は何とか歩き通したいと考えています。
と言うことで4月の山行は未踏区間のうち鈴鹿峠から臼杵ヶ岳を繋ぐことにしました。この区間の山は標高600m級の低山が連なっているが、今回歩いてみて思いのほか手厳しいことがよく分かりました。具体的には、登り下りが激しく、総歩行距離15km、累積標高1100mを越える上に、まかり間違えば一巻の終わりというような難所が途中に幾つかあることです。標高のみで登山の容易さを判断するのは、少なくとも鈴鹿に対しては間違いと言うことを改めて思い知りました。
4月30日の早朝4時過ぎに家を出発し、高速を走って栗東湖南ICから国道1号を進み、登山口の鈴鹿峠に着いたのは午前5時50分。茶畑の中の空き地に車を止めて支度をし、6時5分に出発した。約1ヶ月ぶりの山行なので体が鈍っているため若干の不安感はあったが、目的地を一つずつ着実にクリアーしていくつもりで頑張ろうと自分に言い聞かせるのだった。

行 程
(国土地理院地図)

 
鈴鹿峠−三子山−四方草山−安楽峠−かもしか高原−臼杵ヶ岳−かもしか高原−鈴鹿峠

天 候 晴れ


早朝の鈴鹿峠。雲一つない晴天だが、春のこと、澄み切った青空ではない。茶畑の中の道を登山口に向かう。

鈴鹿峠。左に行けば三子山を経て今日の山行の最終目的地である臼杵ヶ岳に至る。

峠からしばらくは東海自然歩道を歩く。三子山T峰まで65分、四方草岳まで135分らしい。

遊歩道らしく整備された道が続く。標高357mの鈴鹿峠から三子山V峰までは、約180mの登りです。

標高500mほどまで登ると左に山女原への道が分岐する。東海自然歩道はここまで。
この写真では分からないが、道標には縦走路には危険箇所が多いと書かれてある。

分岐から少しで鉄塔が建つところに出た。
行く手遠くに仙ヶ岳の双耳峰が見える。その手前には今日の最終目的地の臼杵ヶ岳の影も。

 
三子山V峰への登り。
まだ体が半分眠っている早朝の急登は鈍った体に応えます。

 
三子山V峰手前の分岐。
朝日を受ける新緑は瑞々しい。この時期ならではの光景。

分岐点。三子山V峰は縦走路から少し外れている

三子山V峰頂上。標高は540mと書かれている。
このあと折り返すべきところを迂闊にもそのまま真っすく進んで尾根状のところを下りかけたが、GPSで確認して間違っていることに気づいて分岐まで戻った。少し時間をロス。

三子山V峰から鞍部へ下る途中での新緑。

三子山U峰との鞍部付近での新芽。

鞍部から急登して三子山U峰に着く。山名表示もなく展望もないのですぐに出発。

三子山T峰との鞍部付近から樹林の間に四方草山を望む。
右が南峰、左が本峰と思われます。

鞍部から登り詰めて午前7時25分に三子山T峰に到着。V峰で時間をロスしたこともあり、STより約15分の遅れ。時間はあまり気にしないでおこう

T峰山頂。標高は568m。

T峰山頂からは北側の展望が開けている。
目の前には次の目的地の四方草山。南峰と本峰が双耳峰のように見える。

その左には遠く仙ヶ岳の双耳峰。仙ヶ岳の右は野登山。
仙ヶ岳の手前に最終目的地の臼杵ヶ岳。
仙ヶ岳の左に山頂部だけ見える鋭鋒は鎌ヶ岳だろうか?

T峰山頂で少し休憩してから先に進んだが途中で道を見失った。山頂に戻ってまわりをよく見てみると木に巻き付けられた黄色いテープに右下へと書かれている。

山頂から下ってすぐのところで右折すべきところをそのまま真っ直ぐに行ってしまったようだった。気をつけなければ。

三子山T峰から100mほど下って四方草山との鞍部に着く。
ここから標高667mの四方草山まで約200mの登りとなる。
前半での頑張りどころ。

鞍部からの100mほどの急登を終え、平坦なところに出てホッと一息つく。

ホッとしたのも束の間、すぐに痩せ尾根の難所が始まる。
難所は下り2ヶ所で高低差はそれほどなく固定ロープも張られていたが、
まかり間違えば両側の谷底へ転落の恐れありで緊張しました。

 
苦あれば楽ありで、その後今日一の展望が開けた所に出た。
ただし足下は痩せた岩の道で、写真撮影に気をとられて踏み外さないように気をつけなければいけない。
振り返れば手前の三子山の彼方に双耳峰の秀麗な高畑山。

西は琵琶湖方面ですが、春霞でよく分からない。

北には綿向山。

展望地から一登りで四方草山南峰に到着。

四方草山南峰着は午前8時30分でした。

南峰は比較的展望の開けたところだった。

北には綿向山と雨乞岳。

これから向かう四方草山。山頂は樹林に覆われているようです。

午前8時45分に四方草山に到着。

標高は667mで本日第2番目の高峰です。
展望もないので足早に先に進みます。

四方草山から下る途中で霧ヶ岳を見る。
三子山V峰から始まる今日6番目のピークです。

鞍部から一登りで霧ヶ岳の分岐に着く。

霧ヶ岳の山頂は主稜線から少し外れたところにあった。午前9時15分着。
ここは標高630mで臼杵ヶ岳までのほぼ中間点。腹拵えを兼ねてしばし休憩。

 
 小休止のあと主稜線に戻り少し行くと目の前に北方の展望が開けた。ここが今日一かも知れない。
左の綿向山から右へ雨乞岳、御所平、仙ヶ岳、野登山等が一望です。
手前の臼杵ヶ岳も近づいてきました。

上の写真の中央部を少しアップ。
眼下に見える自然林に覆われた山は錐山でしょう。
ここからはこれまでのような登り下りの繰り返しはあまりないようです。

錐山直下の自然林の中の道。
なかなかいい雰囲気です。

午前9時45分に錐山に到着。標高は590mほど。

錐山は先ほどの霧ヶ岳とおなじ”きり”という名が付いている。字は違うが霧と関係があるのだろうか。

 
錐山から霧ヶ岳(左の丸いピーク)を振り返る。

霧ヶ岳の右には四方草山。
右奥に高畑山の双耳峰。

錐山から下る途中で野登山と新名神を眺める。

 
錐山から15分ほど下ったところで今日一の難所が始まる。
風化した花崗岩の痩せ尾根で、特に右側が切り立っており、
足を踏み外すと一巻の終わりです。

   これは左の写真から少し進んだところで振り返ってみたもの。
生い茂る木々であまり分からないが、
固定ロープもなく崩れやすい痩せ尾根を下るのはかなり緊張しました。
現に、右手で掴んだ岩は脆くも崩れ落ちました。

 
最大の難所を過ぎて午前10時10分に大峠に下り立った。ここは標高451m。

  大峠から登り返して安楽峠手前の小ピークで一休み。

 
午前11時15分に安楽峠に到着。
ここまで登山者には出会わなかったが、峠には何人かのライダーやサイクラーを見かけました。

  長かった縦走もいよいよ終盤です。車道を横切って再び東海自然歩道に入ります。

 
これまでと打って変わって起伏の少ない整備された道です。

  途中の小さなピークから目指す臼杵ヶ岳が見えました。あと1時間くらいかなあ。

 
緩やかに登って行きます。

  午前11時40分に”かもしか高原”着。あと一登り。

涼しい風が吹き抜ける植林の中を登って行く。

山頂手前の展望が開けたところから新名神が見えた。
遠くは霞んでいます。

近くに咲いていたアカヤシオ(と思います)。

色鮮やかです。

午後0時10分に臼杵ヶ岳に到着。
鈴鹿峠から数多くのピークを越えて6時間、ようやく辿り着きました。

仙ヶ岳をバックに。
5年半前に仙ヶ岳から縦走してきて以来の山頂です。

歩いてきた稜線を振り返る。
右に四方草山、左に霧ヶ岳、手前に錐山が見える。

北には御所平から仙ヶ岳にかけての主稜線。
仙ヶ岳の右には野登山。

 
臼杵ヶ岳で20分ほど休憩してから下山を開始。”かもしか高原”に午後0時50分に戻る。

  ”かもしか高原”から山女原に向かって下って行く。かつては整備されていたようだが今は少し荒れている。

 
山道から荒れた車道を歩いて行くと傍らに”弥生式土器出土の地”と書かれた碑が建っていた。昔から温暖なところだったのだろう。

  舗装された車道を下って行くと左手に三子山と思われる山が見えた。頂上を踏むことがなければごく普通の山として見過ごすかも知れない。

 
車道を歩いて安楽峠からの道と合流。

  山女原の集落を歩いていると上林神社という由緒ありげな神社があった。詳しいことは分からないが素盞鳴尊(スサノオノミコト) を祀っているようです。

神社の八重桜。満開でした。

 
四方草山と三子山かな?

  延々と歩いてようやく国道1号に出ました。鈴鹿峠まであと少し。

 
午後2時40分に鈴鹿峠の駐車地に戻る。ここを出発して8時間半もかかりましたが、計画通りに歩けたことでよしとします。

  峠の万人講常夜灯。かなり大きなものです。
低山ながら起伏の多い歩行距離15km、累積標高1100mを歩き通すことができて感謝、感謝の山行でした。


コースタイム
鈴鹿峠(6:05)−三子山T峰(7:25-7:35)−四方草山(8:45)−霧ヶ岳(9:15-9:25)−錐山(9:45)−安楽峠(11:05-11:15)
−かもしか高原(11:40)−臼杵ヶ岳(12:10-12:30)−かもしか高原(12:50)−山女原−鈴鹿峠(14:40)

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