宮指路岳・入道ヶ岳 2015年(平成27年)10月29日 |
起点の大石橋。橋の手前の空き地に車を止めて支度をし、6時35分に出発。 |
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橋を渡ってすぐのところにヤケギ谷の登山口がある。車道と分かれて登山道に入って行く。 |
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ヤケギ谷の沢に沿って10分ほど行くとカワラコバ谷コースとの分岐(ポイント2)に着く。 ヤケギ谷コースは直進。 |
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ポイント2から10分弱でヤケギ谷から離れて小さな支沢に入り、 宮指路岳東尾根の南斜面をトラバースしながら高度を稼いで行くこと約30分でポイント5。 このあと登りは幾分緩やかになり写真のポイント6あたりでは平坦な道になる。 |
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平坦な道を歩いて7時45分に再びヤケギ谷に出る。沢は源流近くになって小さな流れとなっている。 ここまで、他の鈴鹿の谷と同じように小さな支尾根や支沢が入り組んだ結構複雑な地形だった。 |
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一旦ヤケギ谷に出たあとすぐに谷と分かれて再び支沢に入って行く。 |
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道はすぐに支沢と分かれて宮指路岳に続く尾根の稜線に出る。 木々も疎らになって頭上が明るくなる。 |
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ほどなく前方が明るく開けたところに出た。 花崗岩が積み重なった東海展望です。8時ちょうどに到着。 |
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岩の上に立つと目の前に昨年歩いた仙ヶ岳から続く険しい稜線が展開します。 昨年の時は曇り空で稜線には雪が付いていたため、よりいっそう険しい感じがしたが、 今日は明るい秋の日差しの下で、随分感じが違う(画像の上にマウスポインターを置くと昨年の画像)。 |
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仙ヶ岳の左には野登山。その左彼方に伊勢湾が輝いている。 |
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握り拳のような岩。 辛うじて平衡を保っているかのようです。 |
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東海展望から先に進むと小さなピークがあり、そこから宮指路岳を望む。 |
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さらに稜線を進んで行くと・・・。 |
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三体仏岩への道標があったので寄ってみます。 |
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先ほどの東海展望のように岩の上に乗るのは仏さんに対して失礼で罰があたります。 こちらからは仏岩の全体像は分かりにくい。 |
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仏さんの鑑賞は早めに切り上げて一路宮指路岳に向かう。 |
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ポイント9を過ぎて一登りで8時35分に宮指路岳に到着。 大石橋からほぼ2時間でようやく主稜線に出ました。 946mの山頂からの展望は殆どないので、休憩はもう少し先ですることにして早々に山頂にお別れをします。 |
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山頂の一角にある馬乗り岩と呼ばれる岩峰。 ここは眺めはよいが、風があり少し寒い。 |
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馬乗り岩の向いの尾根上には積み木を重ねたような岩峰群が見える。 あそこまで行って休憩することにしよう。 |
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主稜線縦走路から少し逸れて岩峰群の近くまで行ってみたところ、 そこからは思ったとおりの大展望が開けていた。 |
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岩峰群上部からの眺め。 左遠くに仙ヶ岳の双耳峰。手前には犬返しの険。その間の昨年歩いた稜線がよく見えます。 |
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振り返れば北にはこれから向かう主稜線の彼方に鎌ヶ岳と御在所岳。 今日は手前の緩やかな稜線を歩いて右端の入道ヶ岳まで行きます。結構遠そう。 |
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鎌ヶ岳と御在所岳。 それほど風もなかったのでここで腹拵えを兼ねて少し休憩し、8時55分に出発。 |
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宮指路岳から主稜線を急降下して10分ほどで小岐須峠に下り立つ。 東側が開けた雰囲気がよいところだった。 |
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峠付近から宮指路岳を振り返る。 |
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宮指路岳の北斜面の紅葉。 |
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まずまずの紅葉の主稜線を行く。 |
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大きな岩が並んでいます。鈴鹿独特の風景。 |
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遠くになった宮指路岳を振り返る。 |
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右手には入道ヶ岳。 まだまだ距離がありそう。 |
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仙ヶ岳と宮指路岳との間の険しい稜線と比べたら、こちらは随分穏やかな様子です。 途中には随所に写真のような開けた所があり、展望もまずまずです。 |
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あまり期待していなかった紅葉もまだまだ綺麗なところもあります。 |
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緩く登って9時50分頃に稜線上のピーク付近を通過(P919)。 |
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P919からの下りで鎌ヶ岳方面を見る。 中央の丸いピークは水沢岳。水沢岳の右手前にはこれから辿り行くイワクラ尾根分岐手前のピーク。 |
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明るい日差しがふりそそぐ主稜線の樹林帯を緩く登って行く。 紅葉も終盤の様子。 |
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雨乞岳と綿向山も見えました。 |
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今日見た紅葉の中ではベストかも。 しかし日が影って鮮やかさは今一つ。 |
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イワクラ尾根分岐付近の樹林。 やはり日が影って鮮やかさが今一つなのが残念。 |
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宮指路岳から1時間20分かかって、10時15分にイワクラ尾根分岐に着く。 |
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イワクラ尾根分岐の道標。 これで北は釈迦ヶ岳から南の臼杵ヶ岳までの主稜線が繋がりました。 |
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イワクラ尾根分岐からはイワクラ谷分岐まで急降下が続く。 |
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ロープも張られた急な下りを慎重に。 |
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10時35分にイワクラ谷分岐に下り立つ。 ここから直接大石橋まで下ることが出来るようだが、不案内な鈴鹿の谷は避けた方が賢明です。 |
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分岐から登って10時45分に仏石の磐座に着く。これで3度目。 小休止してまわりの景色を眺める。 |
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足下は深く切れ込んだ奥ノ谷。 |
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仏石の磐座から一旦下り、入道ヶ岳へ登り返す途中で目にとまった紅葉です。 |
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入道ヶ岳への登りは急で険しい。 写真のような木の根が露出したところもあれば、花崗岩が風化した砂で滑りやすい急坂もある。 |
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奥社に近づけば勾配も幾分ましになる。 |
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入道ヶ岳への登りの途中で振り返ると すでに歩き通した御在所岳から鎌ヶ岳や鎌尾根、水沢岳の山並みがよく見えた。 |
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11時35分に奥社に到着。 |
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奥社から入道ヶ岳に向かう。北ノ頭は今回は割愛します。 |
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11時45分に入道ヶ岳に着く。 これで今回の山行の登りはお終いで、あとは大石橋まで下るだけです。 |
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平日と言うこともあってここまで人と会うことはなかったが、 この山頂では10人ほどの登山者が寛いでいた。 |
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私も開放的なこの山頂で宮指路岳以来の大休止を決め込んだ。 時刻は正午に近く、遠くの展望が利かなかったのは残念だったが、 それよりもあとは下りを残すのみとなった開放感を味わえることで十分満足だった。 |
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後ろを振り返れば仙ヶ岳や宮指路岳から続く今日歩いた稜線が見渡せた。 |
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北には鎌尾根の先に鎌ヶ岳、その右に御在所岳。 左手前の樹林の中に奥社も見える。 |
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山頂で30分近く休憩してから、12時20分に池ヶ谷に向かう。 山頂付近の笹原はなかなか素晴らしい。 |
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池ヶ谷への道標。 |
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池ヶ谷に入って行きます。 |
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沢を右や左に渡り返しながら下ること30分ほどで人工の石垣のようなものを見た。 炭焼窯の跡だろうか。道はここから沢を離れて行く。 |
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10分ほど斜面をトラバースして行き、滝ヶ谷方面へ直進する道と分かれて右に急降下して行く。 |
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ふと見上げれば本日最後の紅葉が・・・。 |
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午後1時5分に避難小屋に着く。 大きな岩が当たっていて少し損傷しているようだが使用可能なのだろうか。 |
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小屋からは垂直に近い岩場を鎖で下る。 |
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岩場を下りて少し下ると小さな滝があり、その前に両側の岩壁に際どく支えられた大岩があった。 くぐり岩というのだろうか。今朝見た東海展望の握り拳といい、 インディアナ・ジョーンズの冒頭に出て来た転がり岩を思い起こします。 |
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くぐり岩から登山口までの30分の間は、この山行で一番緊張したところだった。 切れ落ちた斜面につけられた幅の狭い道をロープなしで横切るところがあり、 滑落すれば大怪我はおろか一命もどうなるかわからない。神室山のことを思いいやが上にも慎重に行動したのでした。 登山口の道路が見えたときはホッとしました。これだから鈴鹿の山は侮れない。 |
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午後1時45分に無事大石橋に戻る。車が一台横に止めてありました。 池ヶ谷の終盤で冷や汗をかいたが、それ以外は順調に終わった山行でした。紅葉も予想以上に綺麗でした。 そして釈迦ヶ岳から臼杵ヶ岳までの鈴鹿の主稜線を繋ぐという第一の目的を達成できたことに満足した山行でした。 つぎは竜ヶ岳と藤原岳、釈迦ヶ岳の間が目標となります。 |
コースタイム |
大石橋(6:35)−ポイント5(7:25)−東海展望(8:00-8:10)−宮指路岳(8:35-8:55)−小岐須峠(9:05)−P919(9:50) −イワクラ尾根分岐(10:15)−石仏の磐座(10:45-10:50)−奥社(11:35)−入道ヶ岳(11:45-12:10)−炭焼窯跡(12:40) −避難小屋(13:05-13:10)−池ヶ谷登山口(13:40)−大石橋(13:45) |