| 神室山 2015年(平成27年)6月7日  | 
    
| 登山口の根ノ崎口付近にはまだ車や人影は見られなかったが、 今日は山開きらしいのでそのうち人は増えてくるだろう。  | 
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|  登山届けを出して4時50分に出発する。ここの標高は450mほど。 今日は天気も良さそうで、稜線からの神室山の眺めや山頂からの眺望に期待が高まる。  | 
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| 根ノ崎沢に沿って10分ほど行き小さな沢を渡ると1合目に着く。アクシデントはその根ノ崎沢沿いの道で起こった。 登山口から5分も行かないところで倒木が道を遮っていた。倒れた根っこをを乗り越えて下りるときに足を滑らせて斜面を滑落。 危険を承知しながら少し慎重さを欠いた行動だったのが悔やまれた。  | 
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|  一合目の手前の小さな沢で汚れた衣服を洗い、擦り傷などを手当てした。 幸い大した怪我はないようだったのでそのまま山頂を目指すことにした。 気持ちは多少動転していたが、それよりも折角の機会を無にするのが勿体ないという思いが強く、 多少ペースは遅くなってもじっくりと慎重に登って行くことにした。5時40分に気を取り直して出発。  | 
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| 一合目からは急登が始まる。所々にロープが張られているかなり急な登りだった。 しかしまわりは新緑が日に映えてなかなか綺麗。  | 
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| 6時15分に二合目を通過。急坂の途中にあり、前回は見逃していた。 | 
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|  二合目を過ぎると急登も断続的になる。行く手の森は三合目だろうか。 | 
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|  朝日に輝く新緑。 登山道脇には東北の山らしくブナの大木が立ち並んでいる。  | 
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|  6時40分に三合目に到着。標高は852m。 一合目から1時間かかっており前回より少し遅い。急坂はここまで。  | 
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|  三合目から少し行くと”万紅の路”と書かれた木札が貼られていた。 万紅(ばんこう)とは何かの花のことを言っているのかも知れない。  | 
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| 新緑が頭上を覆う四合目への道。 | 
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| 四合目の少し手前から神室山へと続く稜線が見えた。左端のピークは九合目付近だろうか。 | 
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| 7時20分に四合目に到着。標高は930mほど。ここには枝振りに特徴のあるブナの木が立っている。 | 
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|  四合目付近に咲いていたサラサドウダン。好みの花の一つです。 | 
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|  この花はもう少し遅い時期のような気がするが・・・。今年は季節の進み方が少し早いようです。 | 
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|  7時35分に五合目を通過。標高は960mほど。 | 
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| 五合目と六合目との間で見た神室山から軍沢岳へと続く稜線。 | 
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| 7時55分に六合目を通過。標高は1000mを越えた。 | 
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| 六合目を過ぎると標高も1000mを越えて遠くの山々もよく見えるようになる。 | 
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| 天狗森と小又山。 今日回る予定の山々だが、早朝の思わぬ出来事のためか調子が今一つで無理かも。  | 
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| 上の写真の位置から振り返り見た十里長峰。 | 
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|  8時10分に尼顔ノ森に着く。前回はここで雨が降り出したため大休止して様子を見たところだった。 今回もここで一休みした。休みついでに傷の具合を見たが、右膝の傷が結構深い切り傷だったことが分かる。 痛みや出血があまりなかったので単なる擦り傷と思っていた。 応急手当をしながら、残念ながら今日もまた神室山往復となることを覚悟しなければならなかった。  | 
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|  二年前の時の”尼顔の森”の木札。この時は何とか読めたが今回は判読不能となっていた。 10分ほど休憩してから出発する。  | 
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| 尼顔ノ森から10分ほどで樹林帯を抜けて待望の稜線に出た。 そこには九合目から神室山方面に続く主稜線の素晴らしい眺めが待っていた。 今年は少し雪が少ないようだが、それでも6月の抜けるような青空を背に谷筋に雪を残した彫りの深い山容は とても1300m程度の山とは思えないものだった。(画像をクリックすると拡大されます)  | 
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| 稜線を挟んで左手には天狗森から小又山にかけての稜線が続く。 こちらも彫りの深い高山の様相を呈していた。  | 
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| 稜線を辿って行くと九合目のピークが近づいてきて徐々にせり上がってくる。 右膝の傷が思ったよりも深いことが分かって自然とそれを庇うように歩くことになってしまい、疲労感が増してくる。  | 
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| 何度か諦めて引き返そうと思ったが、その都度せめて頂上まででもと思い直して 休憩を繰り返しながら稜線を辿り続ける。写真は九合目への道の途中から振り返ったもの。  | 
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|  ロープも張られた道を急登して9時25分に何とか九合目に到着。 あと一頑張りだ。  | 
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|  九合目の少し先の小又山分岐。 今回も縦走は諦めなければならなかった。折角の好天気なのに残念至極。  | 
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| 神室山近し。 分岐から神室山直下までは大きな起伏はないが、満身創痍(少し大袈裟)のこの身には最後の一登りがきつそう。  | 
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|  登ってきた稜線を振り返る。 前回は、ここまでカタクリやシラネアオイ、ミネザクラなどの花を見ることが出来たが 今年はさっぱり見かけない。やはり今年は季節の移ろいが早いのだろうか。  | 
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| 9時50分にやっと山頂に到着。登山口から3時間半の予定が5時間もかかってしまった。 | 
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|  山頂の石碑。 神室山は標高1365m。登山口は450mほどなので標高差は約900m。  | 
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| 疲れた体でも山頂からの山岳展望は欠かせない。 まず南側。手前は登ってきた稜線。右に天狗森から小又山にかけての稜線。中央遠くには蔵王連峰が見える。  | 
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| 天狗森と小又山。小又山の標高はこの神室山より1m高い1366m。右奥には火打山。 | 
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| 小又山から稜線続きの火打山は1237m。その背後には葉山と白銀の朝日連峰。(と思います) | 
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|  朝日連峰の右に霊峰月山。 | 
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|  西には遠く鳥海山。右手前に前神室山。 | 
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| 雲に覆われた鳥海山。 | 
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| 前神室山。標高は1342m。 | 
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| 北には西ノ又分岐。その後には前神室山。前神室山という以上はあちらからの道が表参道ということだろう。 | 
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| 東には焼石岳と栗駒山。 | 
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| 焼石岳。明日登るつもりだったがこの体ではどうも無理そう。 | 
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| 栗駒山 | 
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| 縦走は出来なかったが山頂からの十分すぎる展望を堪能して10時20分に下山を開始。 下りは登りよりも弱い足を庇い、歩き方も不自然になる。九合目のピークを振り返る。再々挑戦はあるのだろうか。  | 
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| 神室山も今日はこれが見納め。 | 
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| 尼顔の森付近を下る。 | 
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|  十里長峰の森 | 
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|  三合目を過ぎて少し下ったところの木札。 | 
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|  ”千思の路”と書かれてあった。 | 
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|  急降下を終え一合目に着いてヤレヤレと言ったところ。 | 
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|  午後2時30分に登山口に戻る。この日は予定どおり水沢泊。 翌日は登る予定だった焼石岳は中止。中尊寺を拝観したりしながら国道4号を仙台空港まで走る。 関空には定刻の午後10時頃に到着。帰宅は9日の午前0時頃だった。  |