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台高主稜線。
右から赤倉山、千里峰、奥ノ平峰、霧降山、池木屋山と続く。背後の山は大台ヶ原。
(2014年10月、ヒキウス平付近から)
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南下する台高主稜線。
右から赤倉山、千里峰、奥ノ平峰、池木屋山。
(2016年5月、千石山から)
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午前5時15分に登山口の駐車場に着く。車が2台止まっていたが人の気配はなかった。支度をしている間にもう1台やって来て、その方はすぐに出発していった。
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5時45分に出発。曇り空だが昼前には晴れてくるとのことだった。しばらくは車道を行く。
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車道を20分ほど行くと登山道になり、すぐに渡渉が始まる。
渡渉は4回で写真は2つ目のところ。
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渡渉が終わって沢沿いに登って行くと明神滝が見えてくる。そのあと滝を高巻いて上流の小さな沢を渡ります。
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大きなつづら折りの道を登り、水場を過ぎると一登りで明神平。人の気配はなし。
相変わらずの曇り空です。木々も芽吹いたところにようで去年よりもだいぶ遅い。
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少し休んでから明神岳に向かう。
途中でバイケイソウの大群落を鑑賞。毒性があるらしい。
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明神平から明神岳に向かう。
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明神岳へ登る途中で主稜線を見る。
これから向かう笹ヶ峰、千石山、赤倉山、千里峰、池木屋山。
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午前8時15分、明神岳。
標高は1432mでこのあたりでは最も高いところだが、山頂は狭くて樹林に覆われており、気分的に寛げない感じ。
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少し行くと桧塚との分岐。桧塚の人気に比べてこちらの主稜線はあまり人が入らないようだ。
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まずは笹ヶ峰に向かう。
このあたりはまだ春浅い雰囲気です。
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P1380との鞍部付近。
このあたりは新緑が綺麗でした。
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緩く登ってP1380mへ。
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P1380。ここから笹ヶ峰にかけては広い尾根が続いて気持ちの良いところです。
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日に映えるカエデの新緑。
実に瑞々しい。
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笹ヶ峰に午前8時50分着。
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この先は痩せ尾根になってくる。
千石山までは2つの小ピークを越えて行く。
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笹ヶ峰から下る途中で千石山が見える。
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2つのピークのうちの一つ目の瀬戸越。
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さらにもう一つピークを越えて千石山に取り付く。
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千石山への登りの途中で歩いてきた稜線を振り返る。
右遠くに明神岳。その手前にP1380と笹ヶ峰、さらに2つの小ピーク。
左には薊岳と木ノ実矢塚。
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木々の間から桧塚奥峰と桧塚。
それにしても天気が今一つ。雲の動きも少ないし今日は諦めるしかないか。
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午前9時30分に千石山西峰に到着。休まずに先に行く。
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まだ蕾のシャクナゲやちらほら咲きのミツバツツジ、アケボノツツジを見ながら下降点に。ここで一休みする。
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10分ほど休んでから赤倉山との鞍部への下りを開始。下りは楽ですが復路での登り返しのことを考えると複雑な心境です。
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下りついたところにテント一張り分の平坦地があった。その向こうには小さな沢もある。
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下りついたところからすぐ赤倉山への登りとはならず、しばらく小さな起伏が続く。
途中にはこれまでと少し雰囲気が違う明るいところもあった。
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途中で赤倉山を見上げる。
山頂までに幾つかのピークがあるようです。
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痩せ尾根もある鞍部の稜線を行く。
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鞍部を過ぎて赤倉山に登って行きます。
ようやく日が差してきました。
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振り返って薊岳方面の山並みを眺める。
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登り続けて、やがて開けた尾根に出た。
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頂上は近そう。
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振り返ると千石山が大きく見えた。
右には桧塚方面も。
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左には薊岳と木ノ実矢塚。
遠くの台形の山の右端のピークは両仏山と思われます。その手前の谷は中奥川で吉野川に合流します。
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中奥川の左に続く尾根は赤倉山から派生するもので遠く白鬚岳に至ります。
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赤倉山の左側には迷岳。
池木屋山から派生する尾根上にあります。
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好展望地から登って行くとシャクナゲの樹林帯に入ります。道はよく整備されていました。
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まわりのシャクナゲは蕾が開きかけている状態でした。
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午前10時55分に赤倉山に到着。12時まであと1時間を残すのみ。どうなるかな?
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山頂は樹林に囲まれて展望なし。疲れたので10分ほど休憩。
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少しは疲れも取れたところで次のピーク、千里峰に向かいます。千里峰の右奥には目指す池木屋山が見える。
鞍部まで70mほど下ってそれ以上を登り返す。
千石山と赤倉山との間以外は一つ一つの登り下りは100mに満たないが、
それが10幾度も繰り返されると徐々に体力を消耗して行きます。
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とは言っても前に進まないことにはどうしようもないので疲れた体にむち打って行きます。
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午前11時25分に千里峰。展望なし。
国土地理院の地図によるとここは1400mを越えている。明神岳と池木屋山との間では一番高い山のようです。
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千里峰の道標。池木屋山まで1時間と書かれている。
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千里峰の次は奥ノ平峰です。稜線を辿って行く。
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下って振り返り見た千里峰。
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千里峰の右には千石山。
その背後には薊岳、明神岳、桧塚などの山々。
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千石山を少し拡大。
独立峰のようで立派な山容です。
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千里峰から20分ほどで午前11時45分に奥ノ平峰に到着。
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表示板が下に落ちていました。
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奥ノ平峰から遠くなった千石山方面を見る。
奥ノ平峰付近から霧降山にかけてはこのルートの中でも珍しく展望が開けるところです。
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迷岳方面もよく見えます。
ここまでの数あるピークの中でこの奥ノ平峰が一番気分が落ち着くところでした。
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午前11時55分に霧降山に到着。ここから宮ノ谷に下ることができるようです。
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引き返す予定の12時近くになったが、ここまできて戻る手はない。
池木屋山まであと30分くらいで、そのあとの休憩と帰りの時間を合わせると午後7時頃には登山口に戻ることができる。この時期、日照時間は長くまだ明るさはあるだろう。と言うことで先に進むことに決定。
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霧降山からは近くに池木屋山を望むことができた。
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池木屋山を少しアップ。
あと一頑張りです。
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しかしここにきてもまだ途中に小ピークがあり体力はますます消耗して行く。
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だいぶ山頂に近づいたと思われる頃、右手にヌタ場のような小さな水たまりがあった。
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そこから少しでこの山の名前のもととなった池に着いた。
以前ここに小屋があったことから池小屋山と呼ばれるようになったらしい。
今は小が木になっているが・・・。
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池から最後の一登りで午後0時35分に池木屋山山頂に到着。
登山口から6時間50分かかりました。ヤレヤレです。早い人なら往復できる時間です。
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到着したとき山頂にいた、宮ノ谷から登って来られた二人の方が下っていったあとは
貸し切り状態となりました。腹拵えをしてゆっくりと休みます。
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山頂は木々に囲まれている上、日差しはあるものの雲が多く遠くの展望はなしでした。
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7時間近く頑張ったところがここか?という気もしないではありませんでしたが、とにかく計画を達成できたことで充分満足です。結果もですが幾つもの峰を越えてきた過程がより大事です。
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山頂からは展望がない代わりにまわりの新緑が綺麗で、特に日が差したときは眩いほどでした。
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時刻も午後1時を回ったので下山にかかります。
池の近くまで下ると、ここも新緑が綺麗でした。
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池越しに池木屋山にお別れをして先を急ぎます。
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霧降山、午後1時30分。
振り返ると池木屋山は雲に覆われていました。
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奥ノ平峰、午後1時50分。
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千石山とその背後に笹ヶ峰、明神岳、薊岳。
秋の季節にまた来てみたい気もするが、日が短くなると日帰りでは難しいだろう。
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千里峰との鞍部付近のカエデ?の大木。
日が差していればもっと素晴らしかったに違いない。
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千里峰、午後2時10分。先を急ぐ。
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赤倉山、午後2時35分。
これからの下りと登りを考えて少し休憩。ハエがうるさかった。
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赤倉山からの下りで新緑とツツジ咲く山肌を眺める。
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白鬚岳まで続く尾根。
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中奥川の谷と両仏山。
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鞍部付近を通過。
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花を見ながら気分を紛らわして千石山へ登り返す。
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午後4時ちょうどに千石山に戻る。
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千石山のアケボノツツジやシャクナゲをしばし鑑賞。
満開のアケボノツツジは断崖の傍で咲いていて、間近で見ることはできなかった。
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登山道脇のちらほら咲きのアケボノツツジ。
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開きかけのシャクナゲ。去年よりもだいぶ遅いです。
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時間も時間なのであまりゆっくりもしておれず先に進む。
千石山から下る途中から笹ヶ峰、明神岳方面を眺める。
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午後4時55分、笹ヶ峰。こことP1380の山頂は広い平坦地になっているので道を間違えないように気をつける必要がある。
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午後5時30分、明神岳を通過。
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明神平への道で千石山方面を振り返ります。
次は秋に行けるところまで・・・。
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夕暮れの雰囲気がしてきた明神平付近。
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午後5時50分、明神平着。ここで10分ほど休憩して明神谷の下りにかかります。
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明神平から下る途中で見た薊岳。
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夕闇が濃くなって行く中を下って行きます。
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幸いなことに明神谷は西向きなので、樹林が途切れればまだまだ明るい。
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明神滝付近で、暗くなった足下にほんのりと白く明るい花を見つけた。ニリンソウかな?
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登山道から車道に出たのは午後7時ごろ。そこから車道を淡々と下って駐車場には午後7時20分に戻った。まだ少し明るさが残っている状態だった。
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