八経ヶ岳
2018年(平成30年)3月11日


メ モ
2週間ほど前に冬の八経ヶ岳を目指したが、足の疲れと時間的な問題で山頂に辿り着くことができなかった。心残りなことは早めに解決しておこうと次の機会を探っていたところ、11日の日曜日が時間が取れて天気も良さそうなので決行することにしました。
八経ヶ岳には過去2回登っている。最初は昭和56年(1981年)の5月に坪ノ内からの往復で弥山で1泊して登りました。2度目は平成17年(2005年)に行者還トンネル西口から日帰りで往復しました。今回無事登頂できれば3度目となります。
前回の失敗を繰り返さないために起床は午前2時として前日は早めに寝たが、時間が気になってあまり寝られないうちに予定の時刻となったので起きて支度をして午前2時30分に家を出発した。同じルートを走って熊渡に着いたのは予定より早い午前4時10分。驚いたことに、みたらい渓谷から熊渡までの狭い道にはあちらこちらに車が止めてあり、こんな時刻なのに人が忙しそうに動き回っている。何かの魚釣りの解禁日なのだろうか。
この季節の早朝4時はまだまだ暗い。狭い空の南側には夏の星座のさそり座が見える。それを見ながら少し休むことにした。休んでいる間にも車が来て釣り人と思われる人が行ったり来たりしていた。5時近くになったので起きて朝食を取り、支度をして前回よりも1時間ほど早い5時40分に出発しました。

行 程
(国土地理院地図)

往  熊渡−金引橋−川合道分岐−高崎横手−狼平−弥山−八経ヶ岳
復  八経ヶ岳−明星ヶ岳−日裏山−高崎横手−川合道分岐−金引橋−熊渡

天 候 晴れ


午前5時40分に熊渡を出発。まだ暗くヘッドランプを照らして歩いて行きます。

弥山川ルートとの分岐点を通過。雪はすっかりなくなっている。たった2週間で季節は大き変わってきます。

午前6時15分に金引橋を通過。

  橋を渡ると車道は終わって登山道となります。

前回凍結していた道には新雪が薄く残っているだけで歩行には全く問題なし。

  金引尾根の西斜面をつづら折りに登って尾根の稜線に近づいてきました。

ここから標高差400mの金引尾根の登りが始まります。

新雪に覆われた尾根を登って行きます。

途中の小ピークを巻いて行く。

  小さな鞍部から先は岩の道。左手は切れ落ちた断崖が続いています。

鞍部から一登りしたあとは川合道分岐に向かってトラバースして行く。
このあたりは部分的に凍結していた上に踏み跡も定かでなく、ルート上で最も歩きにくいところだった。
アイゼンを装着すればどうということもなかったと思うが、
脱着に時間がかかるのが面倒なのでアイゼンなしで何とか通過しました。

 
午前8時に川合道分岐に到着。
熊渡から2時間20分で前回より少し時間を短縮。

 
分岐のまわりの木々には名残りの霧氷が貼り付いていました。

分岐から先の登りも凍結しているところがあったが、歩行には問題はなかった。一登りしたあとは緩やかな起伏の道を行きます。

  このあたりもだいぶ雪が少なくなっている。

 
標高1560m付近の小ピークを越えて行きます。

 
P1598への登り。
雪上の木々の影が印象的。どこか春めいた感じです。

 
P1598と頂仙岳との鞍部付近を行く。前方の頂きは頂仙岳。

頂仙岳を巻いて行く。途中ではすっかり雪が消えているところもあった。

  巻き道が終わって尾根道に戻る。ここから高崎横手までは平坦な道。

午前9時10分に高崎横手に到着。前回よりも1時間半ほど早い時刻だった。
同じルートを行くのも変化がないので、今日は狼平経由で行くことにした。

  高崎横手から15分ほどで狼平に着いた。吊橋を渡って対岸に移る。

吊橋から見た狼平小屋。
まわりにはまだ霧氷が残っている。

狼平小屋。こじんまりとした綺麗な小屋だった。
ここで10分ほど休憩し、弥山までの登りに備えて炭水化物を補給します。

 
小屋付近の霧氷。
このあたりは谷筋なので普段は風あたりが弱いのかもしれない。

 
小屋からは階段の登りが続きます。

階段はところどころ雪に覆われている。

階段が終わったあとは樹林帯の雪上を登って行く。ところどころに鹿よけの柵があった。
踏み跡はあまり見られなかったが、稜線を目指して行けば迷うことはない。
やがて稜線に出ると頭上が明るくなり視界も開けてきた。行く手は大黒岩のあるピークだろうか。

 
右手には待望の八経ヶ岳が見えてきました。

歩いてきた稜線を振り返る。

  同じところからこれから行く稜線を見る。

 
八経ヶ岳がくっきりと。右には明星ヶ岳も見えます。

大黒岩のピークに向かって登って行きます。

大黒岩の下を通過して下った鞍部から見た八経ヶ岳と明星ヶ岳。
好天の下でしばし絶景を堪能します。

 
大黒岩との鞍部から弥山方面を見る。
あと100mほどの登りです。

弥山への登りの途中で大黒岩のピークを振り返ります。

弥山への登り。
雪は締まっていて、ツボ足でも踏み抜くことはなかった。

弥山の山腹を巻いて行きます。

  弥山までもう少しの感じです。

午前11時に弥山に到着。
お参りを済ませてからベンチに座って小休止。

11時10分に弥山を出発。
昭和56年の時に泊まった弥山小屋の前を通って八経ヶ岳に向かう。

 
鞍部に下る途中から見た八経ヶ岳。
弥山から撮るのをすっかり忘れていたのが悔やまれます。

 
鞍部から雪の稜線を八経ヶ岳に向かう。

 
鞍部から弥山方面を振り返る。

 
雪の稜線を登り続けます。

弥山を振り返る。右には大普賢岳が見える。

 
標高1840m付近から山頂を見る。
あと70mほどの登りですが、傾斜がきつくなってきてしんどいです。

 
午前11時45分に14年ぶり3度目の八経ヶ岳に登りつきました。
前回のリベンジができてよかったです。

休む間もなく展望開始です。
まず登ってきた北の方向を振り返ると、弥山から右に大峰奥駈道が大普賢岳や山上ヶ岳へと延々と続いています。

 
大普賢岳方面。
手前には行者還岳、その先に七曜岳や大普賢岳が続く。
右遠くには、少し霞んでいるが台高山脈上の池木屋山なども見えます。

 
その左には弥山。

東には大台ヶ原。

南には右の明星ヶ岳から仏生嶽、釈迦ヶ岳へと奥駈道が続いて行く。

 
釈迦ヶ岳と仏生嶽。
仏生嶽の右肩に孔雀岳の頂きが小さく見えます。
その孔雀岳とこの八経ヶ岳の間が奥駈道の未踏区間です。

 
西には登ってきた頂仙岳方面の尾根が見えます。

午前11時55分にお隣の明星ヶ岳に向かって出発。

明星ヶ岳との間の稜線も雪上を歩いて行きます。

鞍部付近から八経ヶ岳を振り返る。

稜線上の小ピークからの明星ヶ岳。

 
明星ヶ岳直下はちょっとした急登です。短いですが。

 
午前12時15分に明星ヶ岳に到着。
八経ヶ岳よりも広々とした山頂だった。ここで小休止。

 
南へと続く奥駈道。

 
東には大台ヶ原。

 
山頂表示板と黄金の仏像。
午前12時30分に明星ヶ岳にお別れをして下山します。

 
急な樹林帯を駆け下ったあと、樹林が途切れて視界が開けたところに出た。
右奥に見えるピークは頂仙岳。

 
振り返れば八経ヶ岳が・・・。

樹林帯をドンドン下って行き、午前12時55分に前回引き返した1740m地点まで来ました。

  午後1時5分に日裏山に着く。ここで万感の思いを込めて(少し大袈裟ですが)歩いてきた山々を眺めました。

 
 日裏山からの明星ヶ岳と八経ヶ岳。

 
 弥山と八経ヶ岳。
目的を達成することができてつくづくよかったと思うのでした。

 
 日裏山から少し登るとP1726に着く。
そこからも今日歩いた稜線を見渡すことができました。

 
 弥山

 
 弥山と八経ヶ岳

 
 八経ヶ岳と明星ヶ岳

 
気分よく山を下って行きます。

 
午後1時30分に高崎横手に戻ってきました。
午前9時すぎからおよそ4時間の道程でした。

 
頂仙岳を巻いて下って行きます。

午後2時20分に川合道分岐に到着。登って来た時の雪の状態を考えてここでアイゼンを装着しました。

  金引尾根を下り始めます。

 
予想通り分岐直下の雪は凍結しているところもあった。下るうちに雪は少なくなってきたので途中でアイゼンを外しました。

  尾根の下りはここまで。ここから先は左手の西斜面をジグザグに下って行きます。

 
午後3時45分に金引橋に戻る。ここまで来れば気分的にホットします。

  午後4時15分に無事熊渡に戻ってきました。
2週間前の心残りを払拭することができた会心の山行でした。



コースタイム
往  熊渡(5:40)−金引橋(6:15)−川合道分岐(8:00-8:10)−高崎横手(9:10-9:15)−狼平(9:30-9:40)
    −弥山(11:00-11:10)−八経ヶ岳(11:45)
復  八経ヶ岳(11:55)−明星ヶ岳(12:15-12:30)−日裏山(13:05)−高崎横手(13:30)−川合道分岐(14:20-14:40)
    −金引橋(15:45)−熊渡(16:15)

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