舟伏山
2018年(平成30年)4月5日


メ モ
既に桜が散り始めていた4月4日の夜、風の便りで奥美濃の舟伏山のイワザクラが満開で見ごろということを知った。イワザクラは岐阜県以西の山に自生するわが国固有の花ですが、盗掘により絶滅危惧あるいは絶滅寸前種とされています。この近くでは奥美濃の舟伏山が有名で以前から気になっていた花でした。
今週は5日の木曜日は休むことにしていたので、天気の具合はどうかなと見てみると昼頃までは晴れとの予報だった。明日を逃すと仕事の関係で次の機会は8日の日曜日ということになるが、休日は風の便りで開花を知った人たちで溢れて花の鑑賞どころではなくなるのではないかと心配し、急遽支度をして4時間ほどの仮眠をしてから5日の早朝3時45分に家を出発しました。
第二京阪、京滋BP、名神を走り、大垣ICを出たあとは国道21号を進んで行きます。舟伏山の登山口がある山県市の”あいの森”への道は複雑でわかりにくいが、カーナビで導かれるままに走って午前6時45分に無事到着しました。他に車は見られず私が一番乗りでした。天気は思ったよりもよく、今のところ快晴の好天気です。急いで簡単な朝食を取って支度をして午前7時5分に出発しました。

行 程
(国土地理院地図)

あいの森−桜峠−みのわ平−舟伏山−小舟伏山−阿弥陀仏−あいの森

天 候 晴れ


神崎付近からの舟伏山。
目指す山を目の当たりにして気分が高揚します。

午前6時45分に”あいの森”に到着。他に車はなく一番乗りでした。
早々に支度をして午前7時5分に出発。
東ルートから西ルートへ周回します。全行程8km弱なので4、5時間かな。

車道を少し進むと広い駐車場があった。
写真は登山口から振り返り見たもの。ここでは桜は満開でした。

駐車場の奥にある登山口。まわりは伐採された後で殺風景そのものでした。

荒れた山肌の中に登山道が続きますが道は明瞭です。

20分ほど登って行くと尾根の上に1本の木が立っていた。なぜ1本だけ切り残したのだろう。

  眼下には登山口の駐車場が見えます。

一本の木が立つ尾根からは舟伏山がよく見えます。
中央のピークが山頂かな。

さらに伐採跡を登って行きます。

  伐採地が終わって主尾根に乗ると植林の中の道となる。

薄暗い植林の中を尾根を巻きながら進んで行くと、ほどなく東側が自然林の明るい道に出た。

 
木々の新芽が輝いています。

 
芽生えたばかりの幼い葉っぱ。

 
午前8時に桜峠に到着。

道標には13年前に根尾の薄墨桜の子孫を植樹したと書かれている。挿し木でもしたのかもしれない。

  峠の石仏。登山口の案内図には十方施玉仏と書かれている。
道中の安全祈願をします。

 
峠の桜の木。結構年季が入っているようでした。
部分的に満開状態ですが蕾のところも多かった。

 
蕾が膨らみかけている部分。

桜峠からはいきなり急登になる。

  と思いきや、いつの間にか崩れやすい斜面を行くようになる。それほど危険ではないが油断すると滑るので慎重に進んで行きます。

斜面を抜けると芽吹き始めたばかりの自然林の中の道となります。
新緑や紅葉、そして霧氷の時期などはさぞかし素晴らしい景色となるに違いない。

起伏も少なくなり、天気も良いし気持ちのいい道です。

峠から25分で、午前8時半に”みのわ平”に着く。自然林の中の開けた平坦地です。

  山頂まであと1.5km、標高は780mほどで、半分以上は登ってきたことになります。

 
左手に伊吹山方面の山々が見えますが、木々を透かしてのことなのですっきりとしたものではありません。

 
尾根の斜面を斜めに緩く登って行くと左手に例の一本の木が見えました(画面中央)。
ガレ場のような伐採跡の様子がよくわかります。

やがて”水たまり”の分岐に着いた。50mほどなので寄ってみることにした。

  ”水たまり”です。

付近に目をやりイワザクラを探したところ、左上の岩場に咲いているのを見つけました。
しかし近寄りがたいところなので遠くから眺めるだけとしました。
(カーソルを画像の上に置くと拡大されますが、標準レンズで写したものをを拡大したので見るに堪えません)

分岐に戻って山頂に向かいます。

  道は急斜面を横切って行きます。そろそろイワザクラの群生地のはずですが・・・。

まわりをキョロキョロ見ながら歩いて行くと、左手の登山道から少し離れた岩場に紅紫色の花が咲いていました。

 
石灰岩の隙間に根を張って花を咲かせるイワザクラ(1)。

 
イワザクラ(2)

 
イワザクラ(3)

登山道に戻って少し行くと前方の岩場にもイワザクラが・・・。

イワザクラ(4)

 
イワザクラ(5)

イワザクラ(6)

イワザクラ(7)

目当てのイワザクラを鑑賞してから頂上に向かう。急斜面をつづら折りに登って行きます(写真は登ってきた斜面を見下ろしたものです)。

  急登を続けて山頂の一郭に登りつきました。

平坦な道を坦々と歩いて行くと山頂が見えてきました。

午前9時30分に広々とした山頂に到着。
誰もいません。本日の一番乗りです。

 
三角点と表示板。
広々とした開放的な山頂は、残念ながら木々に囲まれて展望は利きません。
木々を透かしてまだ白い能郷白山が認められますが、すっきりとは見えずもどかしい限りです。
白山と思われる白い山も見えていましたが確認はできませんでした。

 
南側だけはなんとか展望が得られそうです。

 
名古屋方面を望遠で。
駅前の高層ビルが見えます。左手前は岐阜城のある金華山?

 
左に目をやると恵那山の特徴ある丸い山容。
その左には、思いもしなかった南アルプスの山々が見えました。

恵那山

 
南アルプス南部の山々。
中央に上河内岳、左に聖岳。

右から聖岳、赤石岳、荒川岳、悪沢岳と南アルプス南部の巨峰が連なる。

荒川岳、悪沢岳から塩見岳にかけての南アルプスの山々。
大展望に感激です。

 
塩見岳の左手前には中央アルプス南部の山々。
南駒ヶ岳や空木岳が見えます。

次は奥美濃の山々の展望を期待して午前9時50分に舟伏山から下って行きます。

  舟伏山と小舟伏山との鞍部付近を通過。

登山道脇のヤブレガサ。

  毒性のあるバイケイソウも多かった。

 
小舟伏山の山頂は知らないうちに通り過ぎてしまった。
そのあと”あいの森”への道をやり過ごしてさらに進み小舟伏山の西端までやってきました。
このあたりは三方が急斜面になっており、木々が少しまばらで展望が期待できそう。

まずは北西の彼方に能郷白山。

前山、能郷白山、イソクラがよく見えます。
右奥の山はよく分かりませんが姥ヶ岳かも?

 
能郷白山の右手の北の彼方には屏風山。

 
三角錐の屏風山。未踏の山です。
右奥の白い山は荒島岳?

能郷白山の左に連なる白い山々は、笹ヶ峰や美濃俣丸(左端)。

その左には三周ヶ岳や黒壁山。

奥美濃の山々の殿、伊吹山。

伊吹山を望遠で。
山腹にドライブウェイの横線が見える。


  この舟伏山の隣にある雷倉。
右端に登山道のある尾根が見えます。伊吹山と同じように山腹に見える横線は林道跡。

最後に能郷白山を望遠で。
能郷白山の前の山は名の通り前山。

予想以上の展望が得られたことに満足して、腹ごしらえをしてから”あいの森”に向かって下ります。

  途中に展望台と書かれていたので寄ってみたがあまりいい眺めでもなかった。

まわりの岩場を注意深く見ながら下って行くとイワザクラを見つけました。

  数は少なかったが再び見ることができてよかったです。

 
急斜面につけられたつづら折りの道を下り続けて午前11時30分に阿弥陀仏のあるところに着く。

阿弥陀仏で少し休憩してから植林の中の道を下って行きます。

  やがて小さな沢に出ました。急な下りもここまででホット一息つきます。

 
綺麗な新緑を眺めながら沢沿いに下っていきます。

15分ほどで車道に出ました。

  午前12時15分に”あいの森”に戻ってきました。およそ5時間の春の息吹きを感じた山歩きでした。

 
 帰りは時間があったので少し遠回りをして8年ぶりに根尾の薄墨桜を見に行きました。
平日にもかかわらず多くの人でにぎわっていた。

 
 薄墨桜の近くから見た能郷白山。
帰りは国道157号経由で関ヶ原ICから名神を走り家に着いたのは午後4時半。
予想以上の好天気の下、可憐なイワザクラや豪快な南アルプス、残雪の奥美濃の山々を見ることができた幸運な山行でした。


コースタイム
あいの森(7:05)−桜峠(8:00-8:05)−みのわ平(8:30)−イワザクラ群生地(9:00-9:15)−舟伏山(9:30-9:50)
−小舟伏山西端展望台(10:10-10:55)−阿弥陀仏(11:30)−あいの森(12:15)

 |ホーム地域別山行一覧年別山行一覧