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登山口の駐車場は一面雪に覆われていました。他に車も人影もなしです。支度をして午前7時ちょうどに出発します。
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登山口の案内板によるとこの駐車場は有料のようだった。帰りに料金を払おう。
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南沢山まで3.3km、富士見台まで7.4kmと書かれている。7.4kmだと往復で約15kmなので何とかなりそうです。
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ところどころ雪が凍りついた道を登って行きます。
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登ってゆくうちに朝日が差してきた。
それほど寒くはなく、風もなく、天気は申し分なさそう。
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1kmほど歩いてきたところで中間点まで1kmの道標があった。ということは南沢山まで4kmあることになり、登山口に書かれていた3.3kmと辻褄が合わない。
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中間点まで0.5kmのところ。
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やがて少しきつい登りになります。
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一登りで中間点に到着。GPSを見るとやはり登山口からここまで2kmある。登山口の道標が間違っているようだが、どうして?
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青い空を背に冬枯れの木々。
霧氷があればもっと綺麗だろうけれども、天気がよく気温も低くなく風もないので霧氷が出来るはずがないです。
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中間点から緩く登ると木々に囲まれた小さなピークについた。地図上のP1414です。午前8時20分着。登山口の標高が1000mほどなので約400m登ってきたことになります。
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P1414から少し下って沢からの道と合流する。しかし沢ルートには黄色いテープが張られていた。
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中間点から先は少し高度を稼いだあと木曽山脈の主稜線に沿った平坦な道が続く。
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冬枯れの樹林を透かして南アルプス南部の山々が見え隠れする。
はやくすっきりとした姿を見たいです。
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巻き道を坦々と歩いて行くとようやく樹林が途切れて南側の展望が開けてきました。
逆光でよく分からないが、南沢山や横川山が見えているのだろう。遠くは富士見台かな?
(後で分かったことですが、手前が横川山、左の台形のピークが富士見台、遠くの丸い頂きの山が恵那山でした)
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登山道脇の木々もなくなり明るくなった道を軽快に登って行きます。
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午前9時10分に南沢山に到着。
標高は1564mあるが、残念ながらまわりの樹木が邪魔をしてあまり展望が利きません。
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唯一、西側だけが明るく開けていた。
遠く濃尾平野を隔てて聳える白い山は伊吹山のようです。
右にはピラミッド石やペトログラフの笠置山が見えます。
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山頂の道標にもふるさと村自然園まで3.3kmと書かれている。
展望もないので5分ほど休んでから横川山に向かいます。
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南沢山からは笹原の中の道が続きます。道はよく手入れされているようで、幅も広く大変歩きやすい。
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南沢山から緩く下って行くと前方に横川山が見えてきた。
こちらの登りは少しきつそうです。といっても標高差は100mもないようですが。
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横川山の登りは今日一の急登かも。
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樹氷の残骸。
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振り返れば中央アルプスの白銀の峰々が・・・。
広闊な展望を期待して先に進む。
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急登も先が見えてきました。
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午前9時50分に横川山に到着。思ったよりも狭い山頂だった。その分展望はよさそう。
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まずは登ってきた方向を振り返ると、
中央アルプスの山並みの左遠くに御嶽山、乗鞍岳、穂高岳が並んでいます。
手前には南木曽岳と先ほどまでいた南沢山。
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御嶽山
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乗鞍岳
穂高岳には少し雲がかかっていたのであまりいい写真は撮れなかった。
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中央アルプスの北部をアップ。
左から麦草岳、木曽前岳、木曽駒ヶ岳、三ノ沢岳、宝剣岳、熊沢岳、東川岳が連なる。なかなか壮観です。
右端の鞍部は木曽殿越。
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次は南部のアップ。
中央アルプスは左の木曽殿越から大きく盛り上がって空木岳、南駒ヶ岳、仙涯嶺へと続く。
仙涯嶺のあとは越百山や奥念丈岳(写真では見えていない)を経て
安平路山(右端)から摺古木山へと南下してくる。しかし最早アルプスとは言えない山容です。
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東には南アルプスの長大な山並みが続く。
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南ア北部の白峰三山
(画像をクリックすると拡大されます)
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南ア南部の悪沢岳から上河内岳にかけての山々。
(ズーム倍率の関係で上の白峰三山より山が遠くに見えていますが、実際はこちらの方が近い)
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南には富士見台と存在感のある恵那山。
この景色を見ては富士見台まで行かざるを得ない。
時刻はまだ午前10時なので登山口には遅くとも午後5時には戻ることができるだろう。
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富士見台をアップ。
笹原のなかに登山道が続いている。気持ちよさそうな道です。
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右手には恵那山。
この山には昭和51年に中津川側から登って以来ご無沙汰している。
いつの日か再訪したい山です。
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午前10時10分に富士見台目指して横川山を出発します。
始めは樹林の中を山腹を巻くように下って行き、やがて真正面に富士見台を眺めながらたおやかな稜線を進みます。
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左手には南アルプス南部の山々が・・・。
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まずは横川山と富士見台との間にあるP1578を越えて行く。
風もなく燦燦と日が差して歩いていると汗ばむくらいです。
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P1578には午前10時35分着。横川山(右のピーク)を振り返る。
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P1578から下って午前10時50分に富士見台まで1.7km地点を通過。
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P1578と富士見台との最低鞍部からはしばらく樹林の中の雪道となります。途中に横川の名水があり、沢を見るとまだ凍らずに水が流れていた。
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樹林の中の巻き道を抜けるといよいよ富士見台に取り付きます。
始めはつづら折りの急登だったが、やがて笹原の中の緩い登りとなる。
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越えてきた横川山や南沢山と北アルプス・中央アルプスの山々を振り返る。
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富士見台も近くになってきた。
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途中の樹林帯を抜けると頂上は目の前に。
直下の雪原のまわりに小さな樹氷群がお出迎え。
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頂上まであと少し。
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午前11時55分に富士見台高原に着く。3年半ぶりの山頂です。
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山頂から南の神坂山(左)方面を見る。
前回は萬岳荘経由でこちらから登ってきました。
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右には重量感のある恵那山。
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登ってきた北の方向を振り返ると御嶽山から北アルプス、中央アルプスが一望の下に。
手前には横川山と南沢山。その後ろには南木曽岳。
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横川山では雲がかかっていた穂高連峰。西穂、奥穂、前穂がくっきりと見えます。
奥穂の手前には霞沢岳。ずっと右には大天井岳と常念岳。
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中央アルプスの山裾からは八ヶ岳が覗いています。
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東には長大な南アルプス。
日が高くなって山容が明確に見えるようになってきました。
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北から甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳。
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北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山。
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塩見岳と小河内岳。
小河内岳には11月に登る計画を立てていたが、早期の寒波襲来で断念しました。
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南ア南部の巨峰群。
悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳の三千メートル峰が並ぶ。
(画像をクリックすると拡大されます)
北岳から聖岳までの三千メートル峰に登ったのは40年近くも前のことになります。
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西には高い山はありませんが、奥美濃から鈴鹿にかけての白い山が幽かに見えました。
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奥美濃の盟主、能郷白山。
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そして伊吹山。
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体も冷えてきたので、午前12時20分に山頂にお別れをして横川山を目指します。
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遮るもののない明るく開けた道を快適に下って行きます。
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眼下には中央道がよく見える。
赤いアーチ橋はこの山域からの水を集めて木曽川に流れ込む落合川に架かる橋です。
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樹氷のときは素晴らしい景色になることでしょう。
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P1578から富士見台を振り返る。
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P1578からの横川山。
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鞍部から横川山に登り返す。
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午後1時50分に横川山に戻る。
鞍部からは100m足らずの登り返しだが、下山時の登り返しは気分的にしんどいです。
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富士見台ともお別れです。
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相変わらず長大な南アルプス。
ついつい写真を撮ってしまいます。
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少しくどいので悪沢岳から上河内岳までの写真のみにしておきます。
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中央アルプスも見納め。
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北アルプス方面も。
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午後2時10分に横川山を出発。好展望の山でした。
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横川山から急降下したあと南沢山へ緩く登り返します。
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南沢山への道。
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午後2時35分に南沢山着。
休まずにそのまま下って行きます。
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横川山、富士見台、恵那山を見納めて樹林帯へ突入。
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冬至の午後3時近くになると影も長くなります。
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午後3時20分ごろに中間点手前のP1414を通過。
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夕暮れの雰囲気がしてきました。
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登山口には午後4時10分に戻ってきました。
相変わらず人影はありません。結局、冬至の今日出会った登山者は富士見台で神坂神社方面から登ってきたと思われる二人づれだけでした。
今年の冬は厳しい寒波が続くようですが、その合間の穏やかな晴天の日に登ることができて、素晴らしい展望を得た今年最後の山行でした。
午後4時半に登山口を出発し、260kmの道を戻って家に着いたのは午後8時半でした。
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