焼石岳 2011年(平成23年)6月16日 |
午前4時につぶ沼駐車場を出発する。 登山届けを見ると最近登っているのは地元の人ばかりのようだった。 |
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駐車場から国道に戻った交差点の向うが登山口だ。 |
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登山口の階段を登ったところから栗駒山が見えた。 |
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駐車場をふりかえる。 |
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早朝の冷たい空気に包まれた樹林の道を行く。登山道の途中には写真のような道標が随所に立ててある。 つぶ沼から銀明水までは5.9km、銀明水から山頂まで2.7km、合計片道8.6kmある。 |
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登山口から1時間近くのところ。日が差してだいぶ明るくなってきた。 |
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金山沢を渡る。 登山口からちょうど1時間。このあたりまでは樹林の中の緩急織り交ぜた登りが続いた。 あまり変化のない道で我慢のしどころです。 |
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金山沢から10分ほど登り、ふと頭上を見上げるとサラサドウダンが咲いていた。 |
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浅草岳の鬼ヶ面眺めで見たほどの数ではないにしても、 好きな花なので見ることができて嬉しかった。 |
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そこから少しで突然登山道の右側の視界が開け、雲海の彼方に北上山地の山々が望まれた。 左端の一際高い山は早池峰山かな。 |
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どこが山頂か分からない岳山を越えて少し下ると石沼に着く。 前方には残雪豊かな横岳が見える。 |
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石沼から見た焼石連峰主稜線。 素晴らしい景色を見て、はるばると東北の山にやって来たことを実感する。 |
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焼石連峰北部の天竺山と経塚山。その下には石沼が見える。 体力と時間があれば金明水で1泊して連峰を縦走したいところだ。 |
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石沼から横岳を見る。右の方にこれから辿る雪渓が見える。 横岳は標高1473m。主峰の焼石岳でも1548mだが、この立派な山容はとても1500m級の山とは思えない。 つぶ沼の標高は450m程度なのでその標高差は1100mあり、9km近い歩行距離とあわせて結構きつい登りとなる。 |
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予期していなかった焼石連峰の眺めに満足して瑞々しい新緑の中を行く。 |
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やがて登山道に残雪が見られるようになってきた。 |
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雪の壁を乗り越えて、今は通行止めとなっている中沼からの道と合流して少し行くと、 |
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水芭蕉が群生する湿地帯に出た。 |
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横岳の稜線を仰ぎ見ながら水芭蕉(写真では影の中で見えていませんが)の咲く道を行く。 |
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水芭蕉が咲く道を20分ほど歩いて6時50分にようやく銀明水に着く。ここで小休止。 |
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銀明水は冷たくて美味しかった。金属製の柄杓が少々重たかったですが。 |
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銀明水からは残雪の登りが続く。 |
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残雪の上には赤い塗料のようなもので道しるべを敷いた跡が残っていた。 6月5日に山開きが行われているので、そのときのものかも知れない。 |
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登ってきた尾根を振り返る。 中央左手のコンモリした山が岳山だろうか? |
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北上山地の山々を振り返る。 今は7時過ぎだが早くも雲がかかり始めている。 |
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残雪を登り終え、木道を行く途中でふと足元を見ると笹に隠れてひっそりとシラネアオイが咲いていた。 5年前の守門岳の時以来久々に見る花だった。 |
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灌木の中の緩やかな道を行く。 前方に焼石連峰の主稜線が見えてくるが主峰の焼石岳はまだ現れない。 |
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さらに進んで行くとゴウゴウと水の流れる音が聞こえてきた。 こんな高地にこんな豊かな水の流れがあるとは意外だった。横岳からの雪解け水のようだった。 行く手にようやく焼石岳が見えてきた。 |
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焼石岳を見ながら草原を行く。宗教色の強い山なら弥陀ヶ原とでも呼べるようなところだ。 左に横岳、正面に焼石岳を見ながら進んで行く。期待している花々は咲いているだろうか? |
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焼石岳が大きく近づいてきたころ、 道のまわりに待望のハクサンイチゲやチングルマなどが見られるようになる。 |
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8時に花に囲まれた姥石平に到着。 標準タイムより遅れたが、お腹も空いてきたことだし写真撮影を兼ねてここで大休止することにした。 |
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ハクサンイチゲと焼石岳(姥石平) |
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姥石平に咲くハクサンイチゲ |
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ハクサンイチゲ(姥石平) |
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ハクサンイチゲ(姥石平) |
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以下は姥石平から焼石岳までの間に咲いていた花々。 イワカガミ(姥石平) |
ヒナザクラ(姥石平) |
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ミヤマキンバイ(姥石平) |
ミヤマシオガマ(姥石平) |
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ムラサキヤシオツツジ(焼石岳山頂付近) |
シラネアオイ(焼石岳山頂付近) |
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姥石平から少しで泉水沼に着く。水面に焼石岳が写る。 |
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沼からは小さな雪田を登る。写真は泉水沼と東焼石岳。 |
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焼石岳へ登る途中から、1511m峰と鳥海山を見る。 1511m峰は結構立派な山容だが名前がついていない。 |
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焼石岳まで最後の急登。 |
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頂上が見えてきました。これで今日の登りはお終いです。 |
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山頂に着いたときは秋田の登山道から登ってこられた方が一人いたが、 その方が下山したあとは広い山頂を独り占めです。 |
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少し休憩してから山岳展望を始める。 まずは登ってきた姥石平を見下ろす。泉水沼も見える。右は横岳。 |
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南には栗駒山が聳えるが、残念ながら湧き立つ雲に隠れてしまった。 |
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南西にはまだ真っ白な月山が見える。その手前の山並みは神室山地。 |
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西には富士山よりもスマートな鳥海山。 |
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北(左)に残雪の南本内岳、中央に牛形山、東(右)に焼石連峰の主稜線が続く。 南本内岳の彼方には和賀連峰や秋田駒ヶ岳、岩手山などまだ登ったことのない山々が連なっている。 また牛形山と主稜線の間遠くには雲に隠れようとしている早池峰が見える。以下望遠で。 |
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和賀連峰。ニッコウキスゲの咲く頃に登ってみたい山です。 左奥には森吉山。 |
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秋田駒ヶ岳 |
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岩手山 |
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早池峰山 |
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焼石連峰主稜線上の東焼石岳と天竺山。 |
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三角点を使って記念写真。 山頂で45分ほど過ごしてから下山開始です。 |
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山頂で45分ほど過ごしてから下山の途につき姥石平で焼石岳を振り返る。 また来る機会があるまでお別れです。 |
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ハクサンイチゲ(姥石平) |
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ハクサンイチゲと横岳(姥石平) |
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帰途、銀明水の避難小屋を見る。銀明水は右手の樹林の中。 |
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下り一方の下山中、唯一岳山への小さな登りがあった。 これを越えればあと登山口まで1時間半ほどだ。今日中に大阪まで帰るため少し急ぎ足で行く。 |
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石沼から横岳方面を振り返る。 |
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天竺山へと続く主稜線。雲が多くなってきた。 |
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石沼からほとんど休憩も取らずに下って、午後1時15分につぶ沼に着く。 何とか予定の時間に戻ってくることができた。 |
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帰途、工事中の胆沢ロックフィルダムの下流にある“焼石クアパークひめかゆ”に浸かりさっぱりとした気分で仙台に向かった。 新幹線を乗り継いで家に着いたのは午後11時だった。 日帰りで少し慌ただしかったが、念願の焼石岳に登り、素晴らしい景色と花々に出会うことができた山行だった。 |
コースタイム |
往 つぶ沼(4:00)−金山沢(5:00)−石沼(5:40-5:45)−銀明水(6:50-7:00)−姥石平(8:00-8:20)-焼石岳(8:45) 復 焼石岳(9:30)−姥石平(9:50−10:10)−銀明水(10:55−11:00)−石沼(12:00-12:10)−金山沢(12:35) −つぶ沼(13:15) |