|
|
|
今日は山開きのため車は登山口まで入れないので、少し手前に車を止めて午前4時35分に出発。
|
|
登山口の鳥居を潜って登山道に入る。他に車はなく本日の一番乗りのようです。
|
|
|
|
トチの大木までは日野川から名前の変わった岩谷川の源流に沿った比較的平坦な道が続く。道端にはコアジサイが沢山咲いている。
|
|
登山口から30分で沢を渡る。池まで2000メートルの道標がある。
|
|
もう一度沢を渡り左岸に戻ってしばらく行くと右手にトチの大木があった。
登山道のよい目印になる。
|
|
|
|
トチの大木を過ぎると道はつづら折りになり尾根の稜線に向かって登って行く。
|
|
5時20分ごろに池まで1500m地点を通過。
|
|
|
|
尾根の稜線に出て間もないところでササユリが一輪咲いていた。沢沿いの道でも一輪見かけていたのでこのあとを期待したが、今日見たのはこの二輪だけだった。
|
|
5時40分に池まで1000m地点を通過。あと1時間ほどだろうか?
|
|
尾根道を登る。今日は晴れの予報だったが期待したほど天気はよくなかった。
梅雨の時期なので仕方のないことだが・・・。
|
|
樹林を透かしてまわりの山々が見えだしたころ、尾根の登りも終わって左に夜叉ヶ池山の巻き道となる。
|
|
|
|
巻き道をしばらく行くと前方に三周ヶ岳(左)の稜線が見えてきた。
|
|
登山口から2時間弱で、6時半に夜叉ヶ池に着く。まずは祠に安全登山のお詣りをする。池のまわりには自然保護のため木道が設けられていた。後ろの山は夜叉ヶ池山。
|
|
木道を辿って越前と美濃の国境稜線に出る。
写真は福井県側の眺め。今庄から武生方面だろうか?空模様の割には見通しはよい。
|
|
反対側は岐阜県の池ノ又谷。登山道が見えるが人が登ってくる気配はない。
谷には残雪も見られた。この時期には普通のことなのだろうか?
|
|
|
|
国境稜線付近にはアザミやイブキトラノオが咲いていた。
|
|
国境稜線に咲くイブキトラノオ。
|
|
お目当てのニッコウキスゲは咲いているのだろうかと夜叉ヶ池山の斜面を見ると
無数の黄色い花が咲き乱れていた(写真をクリックすると拡大されます)。
|
|
|
|
満開かどうかは分からないが、これだけ咲いていれば文句はないです。
|
|
しかし殆どが近寄ることのできない急斜面に咲いているので遠くから眺めるしかない。
|
|
|
|
保護のため登山道から踏み込むことも禁止です。
|
|
望遠を使ったり、寝転んだり、崖っぷちの登山道から身を乗り出したり、写真撮影も大変です。
|
|
日が差せばもっと鮮やかな景色になるのに、それだけが残念でした。
しかしこれだけの花々を1時間以上も独り占めできたことは早朝登山の賜でもあります。
(写真をクリックすると拡大されます)
|
|
あまり満足のいく写真は撮れなかったが、撮影はひとまず切り上げて夜叉ヶ池山に向かう。
振り返ると誰もがカメラを向けたくなる夜叉ヶ池と三周ヶ岳の景色があった。
|
|
|
|
夜叉ヶ池山までは短距離ではあるがかなり急な道を登って行く。左の急斜面にもニッコウキスゲが咲いている。
|
|
7時40分に夜叉ヶ池山に到着。地面に置かれた古い標識の夜叉ヶ岳の文字は殆ど消えかけていた。
|
|
夜叉ヶ池山から三周ヶ岳を望む。右手遠くの山は能郷白山。
|
|
|
|
山頂からはまだ先に踏み跡が続いていたので進んで行った。しかし藪はますます深くなり足元もおぼつかなくなってきた上に道は下り始めたので、ここまでかなと思って引き返すことにした。そこからは金糞岳とその奥に伊吹山が眺められた。
|
|
その右手遠くには三国山と思われる山も眺められた。
|
|
|
|
夜叉ヶ池に向かって下る。三周ヶ岳への稜線の南側は夜叉壁と言われる岩壁になっている。
|
|
8時に夜叉ヶ池に戻るがまだ人影は見られない。随分のんびりしているなあと思って再びニッコウキスゲをながめていたころようやく登山者の姿が見えてきた。
|
|
|
|
時刻は8時半で、これからどうしようかと考えた末、まだ早いので三周ヶ岳に行くことにした。こちらの稜線には所々にニッコウキスゲが咲いている程度であまり目立った花はなかった。
|
|
1番目のピークから第2ピークを見る。三周ヶ岳までの間で最もきつい登りとなる。褐色の所は深い藪になっている
|
|
藪をかき分け、岩を乗り越えて辿り着いた2番目のピークから次のピークと左奥に三周ヶ岳を見る。
藪は背丈ほどもあり、特に登りは平泳ぎのようにして進まなければならないが、踏み跡ははっきりしており迷うことはない。
|
|
ようやく青空も見えてきた3番目のピークから三周ヶ岳を望む。
ここからはあと15分ほどで頂上だ。
|
|
|
|
第2ピーク手前の大岩の下に咲いていたニッコウキスゲ。
|
|
藪をかき分け、灌木の茂みの中を進んで、パッと頭上が明るくなると頂上は目の前だった。6年ぶりの山頂からしばし展望を楽しむ。
|
|
北には間近に美濃俣丸から笹ヶ峰へと続く稜線。そして右遠くに白山。
|
|
北から東にかけては奥美濃の山々の彼方に白山と能郷白山が見える。
何度眺めても見飽きることのない景色だ。
|
|
霊峰白山。主峰群から右に別山、三ノ峰と続く。
手前左には部子山と銀杏峰、その手前の稜線上右手に冠山、冠山の右遠く(三ノ峰の手前)に荒島岳。
|
|
能郷白山。右に雲がかかり始めた御嶽。
能郷白山の左稜線上には笠、槍・穂高などの北アルプス、
御嶽の右手には中央アルプスなどが見えるが、写真に写る状態ではなかった。
|
|
|
|
しかし何とか補正して幽かに浮かび出た笠ヶ岳(左)と槍・穂高。
|
|
同じく中央アルプス。
|
|
振り返って伊吹山と金糞岳。
|
|
夜叉ヶ池山から辿ってきた稜線を見る。
|
|
ようやく現れた本格的な青空。
しかし雲の動きは速いのでこのあとも安定した晴天は望めないだろう。
|
|
|
|
帰途のニッコウキスゲ。日が差すと色も一段と鮮やかです。
|
|
第2ピーク下から夜叉ヶ池山への稜線を見る。稜線の左には険しい岩壁が続く。
|
|
第1ピークから夜叉ヶ池山と夜叉ヶ池を眺める。
あたりには多くの登山者が見え、昼前になってようやく賑やかになってきたようだった。
|
|
早朝とは違って明るい雰囲気の夜叉ヶ池。
|
|
ニッコウキスゲを見ながら最後の休憩をして、11時20分に池にお別れをした。
三周ヶ岳を振り返りながら下山の途に就く。
|
|
|
|
ひたすら下り続けて尾根を離れ、沢沿いの道を淡々と行く。
|
|
12時半に登山口に戻る。朝とは違って道には駐車の列が続いていた。
このあと往路を戻って家に帰り着いたのは午後3時過ぎだった。
|