竜ヶ岳 2011年(平成23年)2月26日 |
竜ヶ岳登山用の駐車場。ここのところ比較的暖かい日が続いていたが、 標高900mのこのあたりはさすがに冷え込んでいて駐車場の地面は凍り付いていた。 |
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シーズンオフで深閑としたキャンプ場を通り抜け、駐車場から10分ほどで登山口に着く。 路面の雪が氷結している。 |
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初めのうちしばらくは薄暗い樹林の中をつづら折りに登ってゆくが、 20分ほどで落葉した自然林を行くようになり、日の光が差し込んできてまわりが明るくなる。 しかし日影には凍った雪が張り付いているため気が抜けない。 |
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葉を落とした木立を透かして見る青い空。晩秋から早春にかけての山歩きの楽しみの一つ。 |
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2月の明るい日差しを浴びた道。 |
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思っていたよりも急な登りを続けること40分ほどでベンチのある休憩所に着く。 そこからは本栖湖越しに白峰三山が見えた。 |
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ベンチのある休憩所から少し下った鞍部付近から竜ヶ岳を見る。あと一登りのように思えたが・・・。 |
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再び登りとなった道から遮るもののない逆光の富士山を眺める。 上空の眩い太陽は富士山の頂上からはじけたダイヤモンドのようにも見える。 |
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富士山の左手には7年前に登った三つ峠が・・・。 御坂山地の手前には青木ヶ原の樹海が広がる。麓に見えるのは西湖だろう。 |
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正面に竜ヶ岳を見ながら、日が当たりぬかるみ始めた道を行く。 |
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9時前に東屋の建つ石仏に着き一休みする。目の前に竜ヶ岳の丸い頂が見える。 あと20分くらいか。 |
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と思ったのは大きな間違いで、ぬかるみ始めたつづら折りの道を行けども行けども頂上に着かない。 いい加減に嫌気がさしてきた頃道の傾斜も緩くなり、遠くに頂上らしき平坦な丸いピークが見えてきた。 |
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しばらく行くと直接本栖湖に下る道が分岐していた。帰りはこの道を下ろうかとも思ったが、 日影で凍っていることが予想されたので結局登ってきた道を戻ることにした。 しかしこれも予想どおり帰りはどろんこ道となっていたため大いに難儀しました。 |
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分岐点から御坂山地を眺める。三つ峠以外はまだ未知の山々。 |
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北には遠く八ヶ岳連峰が霞の中に浮かんでいる。 |
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その右手には雪を戴いた金峰山を始めとする奥秩父の山々。 |
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高デッキと雨ヶ岳を見ながら緩い登りを続けて山頂に向かう。 |
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辿り着いた竜ヶ岳山頂から見た高デッキと雨ヶ岳。 毛無山は高デッキの向こう側でここからは見えない。 |
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9時50分に竜ヶ岳山頂に着く。人影はなくどうやら本日の一番乗りのようだった。 遠くに南アルプスの白銀の嶺々が波打つように連なっているのが見える。 |
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振り返れば日本一の高峰の富士山が視野いっぱいに飛び込んできた。 |
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甲斐駒ヶ岳から聖岳まで続く南アルプスの山々。 休憩する時間も惜しんで、しばしの間写真撮影に専念する。 |
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北の方からから順番に眺めてゆく。 最右手に甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山が重なって見える。その左の白い山はアサヨ峰か? 中央には北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山が続く。仙丈ヶ岳は北岳に隠れて見えていない。 |
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右から塩見岳、悪沢岳、荒川岳、赤石岳と続く南アルプス核心部の山々。 |
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少しダブるが、中央右寄りに赤石岳。その左には聖岳の白い山頂が覗いている。 聖岳の手前左には白峰南嶺の笊ヶ岳や布引山も見える。 |
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少々くどいですが、さらに主要な山々をズームアップします。 北から白峰三山の北岳、間ノ岳、農鳥岳。 |
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かつて三伏峠から登った塩見岳。二回目は間ノ岳を経て農鳥岳まで縦走。 |
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悪沢岳、荒川岳。転付峠を越え、二軒小屋から千枚岳を経て登る。 |
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赤石岳。荒川三山や小赤石岳を辿って山頂に至る。 |
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30年以上も前のことを思い浮かべながら南アルプスの山々を眺め入ったあと 少し休憩して10時30分に帰途につく。 |
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下りは登ってきた道を戻ったが、それは気温の上昇と大勢の登山者の歩行で石仏の先まで泥濘状態となっていた。 樹林帯に入ると今度は残雪の凍結に気をつける必要があり、気の抜けない道が続いた。 |
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12時過ぎに駐車場に戻って帰り支度をしてから本栖湖の北岸に行き、中之倉トンネルの近くから竜ヶ岳と富士山を眺めた。 少し霞がかかっているものの、山歩きの締めくくりとしてしばらく絶景を楽しんだ。 |
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本栖湖に写る逆さ富士。残念ながら風の影響で少し乱れていました。 何はともあれ、富士山と南アルプスの大観を満喫した山行でした。 |
コースタイム |
本栖湖(7:35)−登山口(7:45)−石仏(8:55-9:00)−竜ヶ岳(9:50) 竜ヶ岳(10:30)−石仏(11:15-11:20)−登山口(12:05)−本栖湖(12:15) |