金勝山
2013年(平成25年)4月19日

行 程 上桐生−落ヶ滝−天狗岩−耳岩−白石峰−国見岩−狛坂寺跡−林道出会−上桐生
天 候 晴れ
メ モ 草津JCTから新名神で名古屋方面に向かうとき、まず最初に通り抜けるのが金勝トンネルです。このトンネルの上には標高600m級の金勝アルプスと呼ばれる花崗岩からなる山々があります。山中にある金勝寺(こんしょうじ)の名を取って金勝山(こんぜやま)とも言われますが、その名の山はなく、鶏冠山や竜王山などの山々を総称したものだそうです。山中には奇岩や史跡が多く、標高の割には変化に富んだ山歩きができそうで、新名神を走るたびに大きな岩が累々と積み重なったその稜線を見て、機会があれば歩いてみたいと思っていました。
19日の金曜日は朝起きてみると非常にいい天気で、昨日までの多少湿気を含んだ高温状態も一掃され、少し冷たい風が吹く登山日和だった。その日は休日で特に予定もなかったので、ふとこの山のことを思って急遽地図などを調べてみたところ、落ヶ滝や天狗岩、狛坂寺跡などの主要なところは4時間ほどあれば回ってこれそうだった。時刻は既に9時を回っていたが午後4時頃には戻ってこれそうなので急いで支度をして10時すぎに家を出発した。
第二京阪から京滋バイパスを走り、瀬田東で国道1号に出てそのあと県道2号から108号を行き、上桐生の登山口にある駐車場には11時過ぎに着いた。人気の山らしく平日だが5、6台の車が止めてあった。リュックを整え、靴を履き替えて駐車場を出発したのは11時15分。こんなに遅い時間にスタートするのは初めてだったが、天気は問題ないようなので早春の山の雰囲気を楽しみにして歩き始めた。


駐車場の入り口にある案内板。ここで今日のコースを確認する。落ヶ滝への道は駐車場の奥から始まる。(画像をクリックすると拡大されます)

駐車場の様子。写真には写っていないが、左側にもかなり広いスペースがある。トイレもあり、シーズン中の休日は大いに賑わいそうだ。

舗装された道を5分ほど歩いてから、右の奥池を経て落ヶ滝へ行く道に入る。地図に寄ればこのまま車道を行くと直接鶏冠山に行くようだ。

奥池の前は広い草地になっていて明るく開放感がある。森の向こうに目指す金勝山が連なっている。

奥池を過ぎてしばらく行くと小さな沢に出る。
目の前に新緑の淡い萌黄色の中に三つ葉ツツジの撫子色が混ざる早春の景色が広がる。

三つ葉ツツジ。
今が盛りのようで、道中の至るところに咲いていた。

遊歩道を横切り、鶏冠山への道を左に分けて行くと、落ヶ滝への道が分岐する。
5分ほどなので行ってみることにした。(下へ)

落ヶ滝への道。(右へ)

落ヶ滝。
水量は少なかったが、一見したところ三段のなかなか立派な滝だった。

元の道に戻って高度を上げながら北峰縦走線を目指す。
このあたりでは、この山塊全体が花崗岩でできていることを実感できる。(右へ)

12時25分に北峰縦走線(主稜線)に出る。
左は鶏冠山へ。右は目指す天狗岩方面へ行く道。

ロープを使って登り下りするところも随所にあります。(左へ)

縦走線から天狗岩を見る。かなり遠くに見えるが予定の午後1時頃には辿り着くだろうか。

縦走線上には至るところに花崗岩が露出しており道に変化を与えている。

天狗岩(右)を見る。左のピークは竜王山だろうか?

少し近づいた天狗岩。稜線や山肌にはいろいろな形をした岩が林立している。

縦走路から鶏冠山を見る。左遠くには琵琶湖や比叡山も見える。
春霞で遠くは見えないが、まずまずの眺めだ。

縦走路から見る天狗岩(右)から竜王山にかけての稜線。時刻はちょうど午後1時。
北峰縦走線は小さな起伏が多くそれなりに少し疲れます。

だいぶ近づいてきた天狗岩。いったいどこを登って行くのだろう。

縦走路上の岩。(右へ)

やがて道は稜線を外れ、天狗岩を回り込むようにして樹林の中を進み、
その後少し急登して背後の基部に辿り着いた。

縦走路上の岩。(左へ)

頂部に辿り着いたのは午後1時15分。
ここで初めて本格的に休憩し、腹拵えをする。

基部から岩の間をよじ登り、鉄製の桟橋を渡ったりして天狗岩の頂部に行く。
(右上へ)

天狗岩から新名神方面を見る。
かつてあの新名神から見た天狗岩に今立っています。
辿ってきた縦走路の果てに鶏冠山が横たわる。
右遠くの三角形の山は藤原秀郷のムカデ退治で有名な三上山。

山頂のどれが天狗岩なのか分からなかった。積み重なった岩山全体を指すのかも知れない。
少し離れてみると、この一見火星人の顔のような岩が一番目立った。

午後1時30分に天狗岩を出発し白石峰に向かう。
途中で天狗岩を振り返る。(画像をクリックすると拡大されます)
右には鶏冠山、左遠くには比叡山が見える。

再び稜線を外れて耳岩の背後に出る。

耳岩の基部。ここで水晶谷線が分岐する。耳岩の岩登りは割愛して先に進む。

午後1時55分に白石峰着。

白石峰への道。奇岩が景観に変化を与える。

竜王山は省略して狛坂線で下山の途につく。

白石峰から5分で重岩着。本当に二段に重なっています。

下の岩に仏さんが彫られている。観音様らしい。拝んでから先に進む。

さらに5分ほどで国見岩着。最後の大展望が広がる。
写真は右に耳岩(?)、左に天狗岩、その間の遠くに三上山。

鶏冠山と比叡山。

新名神。
今度新名神を走るときはこの山を見る目も違ってくるだろう。

狛坂寺跡に向かって下り続ける。

国見岩からあとはさしたる眺めも得られなかったが、
それでも途中にはまだまだ奇岩が続いていた。

午後2時20分に狛坂寺跡に着く。
女性の参拝ができるように金勝寺の別院として平安時代初期に建立されたらしい。

その前には大きな磨崖仏が置かれて(?)あった。
狛坂寺よりも古い奈良時代後期の作と考えられている。
写真では大きさは分からないが縦6m、横4.5mもある大きなものだった。

林道の出会いには午後2時35分に着く。ここから1時間ほどの単調な林道歩きが始まる。

途中で耳岩から分岐した水晶谷線と合流する。

単調な林道歩きと思ったが、時は早春、渓流に沿った谷には清々しい風が吹き抜け、
新緑と三つ葉ツツジに彩られた道は気分よく歩くことができた。

途中で新名神の下をくぐり抜ける。出たところで道が分かれていたが、親切な案内板により迷うことはなかった。

午後3時5分に”逆さ観音”着。鎌倉時代初期のもので、金勝寺への道標の一つだったらしい。なぜ逆さまになっているのか、また左側がなぜ削り取られているのかは現地の案内板に詳しく書かれています。

逆さ観音から10分ほどでオランダ堰堤に着く。写真はオランダ堰堤と技術指導者の像。建設は今から120年以上も前の明治22年のことらしい。

堰堤からキャンプ場に沿って歩いて午後3時20分に上桐生の駐車場に戻る。
変化に富んだ景観と往古を偲ばせる史跡、そして新緑と三つ葉ツツジに彩られた渓谷など、短時間ではあったが有意義な時間を過ごすことができた山行だった。


コースタイム
上桐生(11:15)−遊歩道出会(11:40)−落ヶ滝(11:55-12:00)−北峰縦走線(12:25)−天狗岩(13:15-13:30)
−耳岩(13:45)−白石峰(13:55)−国見岩
(14:05-14:10)−狛坂寺跡(14:20)−林道出会(14:35)
−逆さ観音(15:05)−上桐生(15:20)   

 |ホーム地域別山行一覧年別山行一覧