| 伊吹山北尾根 2012年(平成24年)9月25日 | 
| 滋賀県側の国見林道の入り口。 斜面崩壊のため通行止めとなっていたので、急遽岐阜県側からアプローチすることにした。 | ||
| 関ヶ原から岩手峠を越えて行く道も土砂崩れのため通行できなかった。 関ヶ原に戻り、揖斐川沿いに大回りをして国見峠に向かったが、スキー場の近くの峠の手前1.5kmの地点でこれまた通行止め。 仕方がないのでここを出発点として7時半に山歩き開始。 | ||
| しばらく行くと道は大きく崩壊していた。 左手の斜面の茂みの中に踏み跡があったので、それを辿って向こう側に行く。 | ||
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| そのあとの道も路面の下がえぐられていて大きな被害を受けていた。 この分だと復旧するまでかなりの時間がかかりそうで、車で国見峠まで行くのは当分無理な様子だった。 | ||
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| 出発点から10分ほど行くと左手に鉈ヶ岩屋への案内板があった。見てみるとここから直接国見岳に行く道があるようだった。 急坂のようだが単調な林道歩きよりはいいだろうと思ってこの道を登ることとした。 | ||
| 滑りやすい斜面を一登りで尾根に乗った。鉈ヶ岩屋への道標がある。 | ||
| 朝日が差し込む尾根上の道。このあたりは平坦だが、やがてまっすぐな急登が始まる。 | ||
| 急な尾根道を20分ほど登り続けるとようやく前方が明るくなってくる。岩屋が近づいてきた感じだ。 | ||
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| 取り付きから30分ほどで8時15分に岩屋につく。関ヶ原の合戦のころに本願寺の教如上人という方が難を逃れたところらしい。 鈴鹿の杉峠を越える千種街道にも蓮如上人が難を逃れたところがある。”鉈ヶ岩、苦難の歴史の語り種” | ||
| 岩屋の正面の景色。左手遠くに小津三山が見える。 写真では分かりにくいが右手遠くには御嶽も望まれる。 | ||
| 小津権現山、花房山、雷倉の小津三山。その後ろには霊峰白山も見える。 | ||
| 岩屋をあとにしてしばらく登って行くと国見峠からの道と合流する。 そのあと植林帯を抜けると頂上直下まで岩が露出した道の急登となる。道端にはジンジソウが沢山咲いていた。 | ||
| 道端に咲くジンジソウ | ||
| 急登を終えると広々とした草地に出る。 以前KDDIの設備があったところで、その一角の眺めの良いところで少し休憩する。 | ||
| 岩屋からと同じ方向の眺め。 左遠くに小津三山や能郷白山、白山が、右遠くには御嶽や乗鞍が見える。残念ながら北アルプスの山々は雲の中だった。 | ||
| 白山と能郷白山(左手前)。その手前に小津三山。 | ||
| 乗鞍岳。雲に隠れていて頂上部分だけが僅かに見える。 | ||
| 御嶽山。雲に隠れ始めている。 | ||
| 空はすっかり秋模様 | ||
| 秋の雰囲気を引き立てるススキ | ||
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| 国見岳に向かう道端にはいろいろな秋の花が咲いていた。写真はゴマナ。 | ||
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| サラシナショウマ | ||
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| ミツバフウロ | ||
| 草地から5分ほどで9時15分に国見岳山頂に着く。 | ||
| 国見岳山頂は標識も破損しており、気をつけていないと知らずに通り過ぎてしまいそうな所だった。 | ||
| 国見岳からは僅かに東の眺めのみが広がる。 写真では分かりにくいが、御嶽山、中央アルプスから恵那山にかけての山並みが見える。 | ||
| 国見岳から少し下ったところから大禿山(左手前)と伊吹山を見る。 | ||
| 国見山を振り返る。南北に長く、東西に急な斜面を持つ。 | ||
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| これから登る大禿山。ずんぐりとした丸い頂の山。 | ||
| 大禿山山頂に9時50分に着く。なかなか雰囲気のよい頂きで、眺めもよい。 | ||
| 大禿山から国見岳を振り返る。右遠くには小津三山、能郷白山、白山の山々が見えている。 | ||
| 大禿山の下りからの伊吹山。まだまだ遠い。やはり今日は無理か。 | ||
| 大禿山から御座峰にかけての稜線。ここは風の通り道になるのか、高い樹は生えていない。 | ||
| 10時30分に御座峰の頂上に着く。灌木に囲まれていて眺めはない。 ここで腹拵えをして少し休憩する。このあとどうしようかと考えてから、もう少し先に行ってみることにした。 | ||
| 御座峰から緩く下って行くと前方に大きくなった伊吹山が見えた。その手前には丸い頂の1149m峰が見える。 4年前はあそこまで行ったのだが、ここからはまだ1時間ほどかかりそうなので今日はここで引き返すこととした。 伊吹山までの縦走は次の機会に挑戦することにしよう。 | ||
| 右手には琵琶湖と比良連山が眺められた。 | ||
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| 帰りは花の写真を撮りながらゆっくりと戻って行った。 写真はシシウド?よく似た花が多いので間違っているかも知れません。 | ||
| アキノキリンソウ | ||
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| ミツバフウロ | ||
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| アキチョウジ。ミツバフウロやこの花は稜線上の至るところで見ることができた。 | ||
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| イブキトリカブト。 稜線上に花は絶えることはなく、さすがは名にし負う伊吹山北尾根だと思った。 | ||
| 秋の花々を鑑賞しながら御座峰から大禿山に向かう。 | ||
| 大禿山で中休止。最後の眺めを楽しむ。少し暑いが爽やかな風が吹き気分は爽快です。 | ||
| 大禿山から国見岳に向かう。 | ||
| 国見岳に戻って、その先の草地から北の方を眺める。白山は雲に隠れて見えなくなっていた。 | ||
| 秋の空を仰ぎ見る。 | ||
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| 帰途も鉈ヶ岩屋の道を行く。写真では分かりにくいが急な一直線の下りが続く。 | ||
| 登山道を下り終えて林道に戻る。 | ||
| 14時5分に出発点に戻る。 今日は平日でもあり、途中で出会ったのは帰途の御座峰付近での単独の方だけだったが、 ここには車は僕の1台しかなかった。一体あの人はどこから登って来たのだろう。 | ||
| 帰途北尾根を振り返る。左から御座峰、大禿山、国見岳と続く。 今日は朝から予期しないことが続いてどうなることかと思ったが、稜線上では数多くの秋の花々を見ることができた。 伊吹山の北尾根は本当に花の多い所だと実感した山行だった。 | 
| コースタイム | 往  出発点(7:30)−鉈ヶ岩屋(8:15)−国見岳(9:00-9:10)−大禿山(9:50)−御座峰(10:30-10:45)−折返し点(11:00) 復 折返し点(11:05)−御座峰(11:20)−大禿山(11:55−12:10)−国見岳(12:50-13:10)−出発点(14:05) |