桧 塚 2010年(平成22年)2月7日 |
メ モ | 先週の土曜日に明神平から檜塚まで歩いてきたが、この時期にしては比較的暖かく、霧氷はおろか明神平や桧塚あたりでは地肌も露わになっているほどで、まるで春山と云った雰囲気だった。しかしそのおかげで明神平からの道は明瞭で、しっかりと頭に刻み込むことができた(はずだったが、今回の山行で1箇所道を見誤りました)。 そうなると今度は是非とも霧氷を見に行きたいという気持ちが高じてくる。おあつらえ向きに、この週は今年最強の寒波襲来となり一気に期待が膨らんでくる。さらに日曜日には冬型の気圧配置も緩むという願ってもないチャンスが到来した。 と云うことで、日曜日に再び桧塚に向かうこととした。ところが早朝の4時過ぎに起きて外に出てみると庭の木々にはうっすらと雪が積もっており、道路も濡れている。一瞬凍結と云う文字が頭の中を横切る。念のためチェーンを積んで4時45分に出発した。 家から磐船街道あたりまではところどころ地面が白くなっており心配したが、奈良県に入ると雪が降った気配もなく、凍結の心配もなさそうだった。結局大又の登山口の駐車場までは問題なく入ることができ、ひとまずは胸をなで下ろす。 駐車場には6時50分頃に着く。既にまわりは明るくなっており、駐車場にはかなりの車が止まっていた。急いで支度をして7時10分に出発する。空は曇っているが、予報では昼前から晴れるとのことなので、それを信じて凍て付いた車道を歩き始めた。 |
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行 程 大又登山口 ↓↑ 明神平 ↓↑ 明神岳 ↓↑ 桧塚奥峰 ↓↑ 桧塚
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天 候 曇り時々晴れ |
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(気象庁 : 日々の天気図) | |||
登山口の駐車場を出発すると程なくして遭難碑がある。合掌して先に進む。 | 駐車場から30分ほどで明神谷の登山道に入って行く。 |
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登山道に入るまでの車道の右手には一面完全に凍り付いた滝のような沢もあった。 |
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1週間前とは打って変わって真冬の景色となった明神谷を行く。 |
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明神谷の登山道では幾度か沢を渡り返す。 左手の斜面から合流する小さな沢も凍り付いている。 |
明神滝も青く凍っている。 |
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明神滝を高巻いて凍て付いた小さな沢を横切ると明神平への登りが始まる。 |
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つづら折りの登山道を行く。 今日は先週よりも雪は多かったが、むしろ雪が氷化していた先週の方が危険な状態だった。 |
水場を過ぎて明神平が近づいてくるとともに霧氷も本格的になってくる。 |
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9時ちょうどに着いた明神平は霧に包まれていて遠くの見通しは利かなかった。休む気にもなれないので天候の回復を期待しながら先に進む。 |
1週間前に歩いたばかりなので道の様子は分かっており、見通しが利かなくても不安感はなかった。今日は前山は割愛して直接明神岳に登った。 |
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明神岳から稜線沿いに少し行くと桧塚奥峰への分岐がある。そこから雪の斜面を一気に下って行く。 |
明神岳から下りきったあたりでやや左に折れて行くところを、真っ直ぐ続く踏み跡を見ながら進んでいったため途中で道を見失ってしまった。少し時間をロスしたが、来た道を戻って本来の踏み跡を見つけることができほっとする。油断大敵。 |
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その頃から雲の動きが速くなり、時々日が射すようになってきた。 樹林を透かして遠くの霧氷に覆われた白い稜線が見え隠れする。 やがて頭上の雲が途切れ、驚くほど青い空を背に霧氷が光り輝く。 しかしそれも束の間のことで、陽の光はすぐに流れゆく雲に遮られてしまう。 |
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そのようなことが幾度となく繰り返される。 チャンスが来れば瞬間的に構図を決めてすぐシャッターを切らないと光景はすぐに一変してしまう。 歩きながらこういう動作をするのでなかなか忙しく、シャッターチャンスを逃すことも再三再四です。 |
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早く空が晴れ渡ることを期待しながら尾根道を行く。 |
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日があたると尾根道のまわりの霧氷が白く輝きます。 |
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どこを撮っても、何を撮っても絵になる景色です。 |
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頭上にも霧氷の花が咲いています。 |
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霧氷に見とれながら、なだらかな樹林の中の道を進んで行く。 |
1394mピークで左に折れて桧塚奥峰に向かう。 |
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よく分からないがここが判官平と言うところなのだろうか。 広い雪原のまわりにはまるで花でも咲いているかのような霧氷の木々が佇んでいた。 |
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樹林から抜け出ると桧塚奥峰への登りが始まる。 1週間前の時には考えも及ばなかった景色が展開する。 |
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霧氷には青い空が一番(どこかでも書いた言葉)。 |
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振り返ると明神岳から前山にかけての山並みが・・・。八甲田山的雰囲気がする。 |
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左に目をやれば遠く大峰の山々が・・・(下山時撮影)。 |
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北には高見山から曽爾高原にかけての山々が連なる。高見山も今日は大勢の霧氷見物客で賑わっていることだろう。 |
一登りで桧塚奥峰に着く。 |
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無人の山頂でこの前と同じように記念写真。 |
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桧塚奥峰からの桧塚。今日は冬らしい景色です。 |
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桧塚奥峰からの南の眺め。多分大台ヶ原方面だと思うが、この方面はあまり馴染みがない。 |
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桧塚奥峰から桧塚に向かう途中にある千秋峰。この前と同じように冷たい風が吹き抜ける。遠くに高見山が見える。 |
千秋峰の霧氷。 |
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千秋峰からの東の眺め。遠くに明神岳や水無山、国見山が見える。 |
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桧塚へと続く稜線。このあたりは風の通過点になっているのだろうか。本当に寒いところだった。 |
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鞍部に向かって下る途中から見た、霧氷に覆われた桧塚。 |
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桧塚の登りから桧塚奥峰を振り返る。 |
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11時15分桧塚に至る。写真撮影のためこの前よりも時間がかかっている。 しばらく休もうとすると反対側から団体さんが登ってきたので急いで写真を撮りすぐに引き返した.。 |
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帰路は桧塚奥峰は素通りして、その直下の眺めのよいところで少し休憩した。そこを12時に出発し12時40分に再び明神岳山頂に登り返す。 |
明神岳から稜線沿いに前山を目指す。途中で大台ヶ原を眺める。 |
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辿り着いた前山からの眺め。相変わらず雲の多い空模様で、そのすき間から時々陽の光が差し込む。 |
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陽の光と雲の具合により景色は刻一刻と変化する。 |
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桧塚奥峰 |
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明神岳 |
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前山で写真を撮るために少し時間を費やしたが、そこそこ満足できるものが撮れたので帰途に着くことにした。写真は前山を下ったところから見た主稜線。 |
その右手の前山を振り返る。 |
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明神平目指して下って行く。 |
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明神平へ戻る。 |
明神平からの薊岳。 明神平でしばらく天候の回復を待ったが、時間も時間なので諦めて1時30分に下山の途に着くこととした。 |
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明神平直下から明神谷越しに金剛山から生駒山に至る山並みを見る。 |
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登山道を下り終えて車道に移ってからしばらく歩いたところで振り返ると、明神谷の奥に白い山が見えた。おそらく明神平のあたりだろう。 |
車で帰る途中で白い頂を見る。多分国見山あたりと思われる。 今回は天気は今一つだったが、思惑どおり霧氷を見ることができて満足のゆく山行だった。次に来るとしたら秋の季節になるだろうか。 |
コースタイム |
大又登山口(7:10)−明神平(9:00)−明神岳(9:35)−桧塚奥峰(10:50)−桧塚(11:15) 桧塚(11:15)−桧塚奥峰(11:35)−明神岳(12:40)−明神平(13:30)−大又登山口(14:45) |