御在所岳・鎌ヶ岳
2012年(平成24年)11月4日

メ モ
11月になり、終盤の紅葉を見に行こうと比良や台高、大峰などの近場の山をあれこれ考えたが、最終的に鈴鹿の御在所岳に行くことにした。1999年以来13年ぶりの山行となる。しかし御在所岳だけでは少し物足りないので、中道から武平峠を経て鎌ヶ岳にも足を延ばす計画を立てた。帰路は長石尾根を下るルートで、時間的には6、7時間あれば行けるだろうと考えた。
今年初の本格的な木枯らしも収まりかけた11月4日の未明4時すぎに家を出発し、第二京阪から新名神を走って信楽IC から国道307号を行く。さらに国道1号から477号をしばらく行くとカーブの多い上り坂となる。武平峠のトンネルを抜けると三重県に入る。ちょうど日の出を迎える直前で、遙か彼方に恵那山から南アルプス南部にかけての山々が黒い影となって連なっていた。
連続するヘアピンカーブを下って御在所岳の登山口に近づいてきたが、道の両側の駐車スペースは既に満車状態だった。やはり紅葉シーズンの人気の山だけのことはあるなあと感心したが、次から次へと車がやってくるのでぼやぼやしてはおれないとU ターンして一ノ谷登山口の前の空きスペースに車を止めた。
急いで朝食をとり、支度をして出発したのは6時20分。中登山道口はそこからすぐの所にあった。天気は予想どおり上々で、日に映える色鮮やかな紅葉を期待して登山道に足を踏み入れた。

行 程
 
中登山道口−富士見岩−御在所岳−武平峠−鎌ヶ岳−長石尾根−中登山道口

天 候 晴れ


武平峠のトンネルを抜けると遙か彼方に恵那山から南アルプス南部にかけての山々が連なっていた。
滅多に見ることのできない眺めなので、ヘアピンカーブを下る途中で車を止めて写真を撮った。
左の恵那山の右に悪沢岳、赤石岳、聖岳の三千メートル峰が続く。その右には上河内岳や光岳も見える。
家に帰ってよく調べてみると、さらにその右の方には富士山と思われる山影も認められた。

一ノ谷登山口前に駐車して、支度をしてから6時20分に出発。車道を少し下って行くと中登山道口はすぐ左手にあった。

登山道に入るとすぐに花崗岩や木の根が露出した道の急登が始まる。13年前の時の記憶は薄れており、こんなに急坂だったのかと思いながら登り続ける。

ロープウエィの下を通り抜け、急登を続けること30分ほどで”おばれ岩”に着く。

7時に5合目に着く。標高850mでロープウエィの鉄塔もだいぶ近づいてきた。
ここは見晴らしの良いところで、岩の上に立ってまわりの景色を眺めた。

まず東の方に雲母峰を見る。左遠くには日の光を受けた伊勢湾が輝いている。
南には鋭い頂きの鎌ヶ岳。長大な長石尾根が頂上直下から左下へと続いている。
今日はあの尾根道を下山する予定だが果たして・・・。左後ろの山は入道ヶ岳。

そしてその右手にはこれから行く御在所岳がまだまだ高く聳えている。標高差はあと400mほどだ。
ピーク付近の岩場は富士見岩だろうか?

5合目を過ぎてしばらく登ると”地蔵岩”がある。岩が積み重なった特徴のある形をしている。
その後冷たい強風が吹き抜けるキレットを通過し、綺麗に紅葉した木々を見ながら岩の道の急登を続ける。

急登はどこまでも続き、キレットから30分ほどで7時50分に標高1100mの8合目に着く。

8合目からの北の眺め。国見尾根越しに釈迦ヶ岳や御池岳などが見える。
写真では分かりにくいが、釈迦ヶ岳の頂上の彼方には雪を戴いた白山も見えた。

裏道を見下ろす。足元の斜面の紅葉がなかなか美しい。

8時5分に富士見岩に到着。東の眺めが良いところで富士山が見えるのも当然のような気がする一方で、その幸運に巡り会うのもかなり難しい気もする。

富士見岩から中尾根を見下ろす。厳しい登りが続いたが、途中の眺めも良く変化に富んだ道だった。

富士見岩から鎌ヶ岳を見る。鎌尾根の向こうには昨年登った仙ヶ岳の双耳峰も見える。

富士見岩からの東の眺め。
少し分かりにくいが、左手の北アルプスから乗鞍、御嶽、中央アルプス、恵那山、南アルプスにかけての中部山岳の山々が望めた。
以下では望遠で撮った写真を並べます。

北の方に白く輝く白山。右に別山から一ノ峰へかけての南縦走路の峰々が続く。

白銀の北アルプス。薬師岳から笠ヶ岳にかけての山々だと思われますが・・・。

右に御嶽、左に乗鞍。乗鞍の左には穂高や槍が続く。

御嶽の右には中央アルプスの山並みが。

そして東には丸い頂きの恵那山が大きく横たわっている。
恵那山の背後は、左から甲斐駒、仙丈、右に間ノ岳(恵那山の右肩に頂上部分)、農鳥岳、塩見岳などの南アルプス北部の山々。
手前は名古屋市街。

南アルプスはさらに悪沢、赤石、聖、上河内、茶臼、光岳へと続く。

富士見岩での大展望に満足してから舗装された遊歩道を辿り、スキー場の縁を回って御在所岳の頂上に登った。8時35分着。

さらにその奥には別のピークがあり、眺めも良さそうなので行ってみることにした。

そこからは今まで見えなかった雨乞岳やイブネ、クラシなどの西の鈴鹿の山々が眺められた。

その右手には鈴鹿の北の山々もよく見えた。
竜ヶ岳方面の遠くに見える白い山は白山。

御在所岳のあとは鎌ヶ岳に向かう。まずは武平峠を目指す。

綺麗に色付いた紅葉を眺めながら山頂公園の中の道を行く。

武平峠への道に入り、しばらく進んで行くと道はいつの間にか笹の中の細々とした踏み跡になる。あまり一般的な道ではないのかなあと思いながら下って行くと展望が開けた岩場に出た。眼下に武平峠付近の駐車場が見える。

目指す鎌ヶ岳も目の前に大きく見えた。まだまだ遠いなあと思いながら下って行こうとすると道が見あたらない。何度も行ったり来たりしたがどうしても下る道が分からないので引き返してみることにした。その途中でも道を見失ってしまったが、何とかもとの登山道に戻ることができたのでよく調べてみると、どうやら正規のルートが右に曲がっているところで間違えたらしい。これだから鈴鹿の山は油断できない。結局30分ほど時間をロスした。

正しい道はやはり歩きやすく行き交う人も多い。少しホットとしながら下って行く。
この道も中道と同じように途中で何カ所か岩場があり、そこからの鎌ヶ岳の眺めも良かった。
あの正面の尾根道を登って行くのだが、結構登り応えがありそうに思われた。

武平峠の手前から鎌ヶ岳を仰ぎ見る。あの頂きまでどれくらいの時間がかかるのだろうか。

10時5分に峠着。鎌ヶ岳から下ってくる人や国道のトンネル付近から登ってくる人などが行き交いまさに通行の要と行ったところだった。案内板には鎌ヶ岳まで50分と書いてあったので、それくらいなら何とか予定の時間で行けそうだと思って10時10分に出発した。

登り始めの登山道。なかなか雰囲気がよい。
樹林の中の登山道からは色とりどりに紅葉した綺麗な景色を眺めることができた。

遠目には結構長い登りに見えたが、それほど急な坂道もなく全体的にはなだらかな尾根道だった。しかし頂上に近づくとそれも一変し、急なガレ場が見えてくる。

花崗岩の滑りやすい道を登る。この先で分岐があったので、直登する道を敬遠してより安全な巻き道を登って行くことにした。

11時ちょうどに鎌ヶ岳の山頂に着く。入道ヶ岳から鎌尾根を辿って登って以来5年半ぶり。

御在所岳を振り返る。
今日は休日と言うこともあって狭い山頂は休憩する人で溢れていた。

5年半前に歩いた入道ヶ岳からの尾根道を眺める。
尾根の中央付近の水沢岳の向こうには仙ヶ岳の双耳峰が見える。

鮮やかに色付いた鎌尾根の斜面。

少し休憩して腹拵えをしてから帰途につく。帰りは長石尾根を下る。

少し下ったところから山頂を振り返る。

鎌ヶ岳の紅葉。
このあと思いもしなかった激下りが始まる。

かなりな激下りを終えて比較的緩やかになった道からは綺麗な紅葉を見ることができた。

上の写真から少し下ったところ。今日一の景色かも知れない。

下り始めて30分ほどで三ツ口谷道との分岐に着くが、このまま尾根道を行く。

弥一ヶ岳まではこのような道が延々と続く。

鎌ヶ岳の頂上までの賑わいに比べて、三ツ口谷道分岐以降のこの尾根道は2パーティの合計4人に出会っただけの静かな所だった。
鈴鹿でも人が入るところは限られており、まだまだ静かなところは多いのかも知れない。

下り始めて1時間ほどの弥一ヶ岳の少し手前から鎌ヶ岳を振り返る。

これも弥一ヶ岳の手前からの写真。
御在所岳は鈴鹿の山の中でも霊仙山や御池岳と並ぶ大きな山容をしている。

12時20分頃に弥一ヶ岳に着く。樹林に囲まれて展望はない。

弥一ヶ岳を過ぎると再び激下りが待っていた。疲れも出始めていたのでゆっくりと慎重に下って行く。

弥一ヶ岳から下り続けること30分ほどでようやく三滝川に辿り着く。

午後1時に登山口に到着。このあと車道を歩いて国道に入り、中登山道口を過ぎて一ノ谷前の駐車スペースに戻ったのは午後1時15分だった。
計画通りに歩き通し、また中部山岳や綺麗な紅葉を眺めることができ、おまけに富士山らしき山も見えた(写真で確認しただけだが)充実した山行だった。



コースタイム
中登山道口(6:20)−5合目(7:00)−富士見岩(8:05-8:20)−御在所岳(8:35-8:50)−武平峠(10:05-10:10)
−鎌ヶ岳(11:00-11:20)−弥一ヶ岳(12:20)
−長石尾根登山口(13:00)−中登山道口(13:15)


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