浅間山(前掛山) 2011年(平成23年)4月29日 |
標高1973mの車坂峠。快晴の夜明けを迎える。 |
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峠からは正面に八ヶ岳から蓼科山にかけての山並みを眺めることが出来る。 |
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駐車場から少しのところに登山口がある。 いつものことだが未知の山へ入るときの期待と不安が胸中を横切る。 |
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登山口を入ると道はすぐに表コースと中コースに分かれる。 登りは広闊な展望が広がる表コースを行くことにした。 |
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樹林帯の冷たい道を15分ほど登ると右手遠くに富士山が見えた。 その手前は金峰山や瑞牆山などの奥秩父の山並み。 |
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さらに25分ほど登ったところから水ノ塔山や東篭ノ登山を振り返り見る。遠くの山は湯ノ丸山方面だろうか。 左の平坦な山の稜線上には白銀の北アルプスの峰嶺が連なる(写真ではよく分かりませんが)。 |
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その右手には12年前に登った四阿山。 |
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雪道の先が明るく開けてくる。あそこまで行けば浅間山が見えるかも知れない。 |
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期待どおり、噴煙をあげる浅間山を間近に見ることが出来た。 |
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雪の道を槍ヶ鞘に向かう。 |
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槍ヶ鞘からトーミの頭と浅間山を見る。 |
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槍ヶ鞘から少し下った鞍部で中コースと合流し、一登りでトーミの頭に到着。 |
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槍ヶ鞘を振り返る。 |
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トーミの頭からの黒斑山。この山は本日の山歩きの殿となる。 |
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第一外輪山の峰々。黒斑山から蛇骨岳、仙人岳、鋸岳、Jバンドと続く。 前掛山に登ったあとJバンドからこれらの頂を越えて戻ってこなければならない。 右下の雪原は湯の平。 |
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正面には第二外輪山の前掛山。噴煙をあげているのはその奥の浅間山。 麓には湯の平が広がる。 |
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トーミとは遠見と書くのかと思うほどこの頂からの展望は素晴らしかった。 南南東方面には奥秩父の山々と富士山。 |
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富士山を望遠で。 手前には雪を残した金峰山。その山頂部にある五丈岩も認められる。右端に瑞牆山。 |
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その右手、真南には八ヶ岳から蓼科までの山並み。 |
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南八ヶ岳核心部の山々。左から赤岳、横岳、硫黄岳。 右は双耳峰の天狗岳。その間から北岳が山頂部を覗かせている。 |
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天狗岳の右手には昨年登った甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳。 南アルプスがこんな方向に見えるとは意外だった。 |
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八ヶ岳の右手には中央アルプスの白い山並み。その手前は霧ヶ峰。 |
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西には槍・穂高や常念岳。 奥穂高岳や南岳、大喰岳、槍ヶ岳などの山頂部は雲に遮られて見えていない。 |
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ひとしきり展望を楽しんでから先に進む。 次は草すべりを下るのだが・・・。写真は草すべりの分岐点。 |
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トーミの頭から草すべりを覗き込んだところ、道は一部雪に覆われているものの何とか下れそうだった。 写真の黒い線が登山道だが右下の方は雪で見えなくなっている。 |
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草すべり上部から見たトーミの頭。 草すべりには足跡は見られなかった。しばらく人は入っていないのかも知れない。 下り始めのつづら折りの道が雪に覆われていたが、木々に掴まりながら草の急斜面をショートカットして切り抜ける。 |
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草すべり上部を振り返える。中央の大きな岩峰がトーミの頭。 道は所々雪に覆われていたが、危険そうなところは道を外して文字どおり草の上を滑り降りて行った。 |
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草すべりから湯の平を見下ろす。 この残雪を横切る時が一番緊張した。アイゼンを付けていればどうってことはないが、 リュックから取り出して装着するのが面倒なのでキックステップで慎重にトラバースしていった。 結果は無事通過できたが、安全を期してやはりアイゼンはつけるべきだったと思う。 |
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草すべり中程からトーミの頭を振り返る。 残雪をトラバースしたあとは笹が茂る斜面を下って行った。 |
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草すべり下部から外輪山を見る。 傾斜も緩やかになってほっと一息つく。あとはひたすら下って行けば必ず火山館からの道に出るはずだ。 |
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浅間山を見ながら下って行く。 |
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下ってきた外輪山を振り返る。トーミの頭は左端の岩峰。 |
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右手に見えるのは荒々しい山容の剣ヶ峰。 |
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草すべりの下りも終わって湯の平に向かう途中で涸れ沢を渡る。 蛇堀川の源流で小諸で千曲川に合流する。 |
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湯の平で火山館からの道と合流する。 道には人の足跡はあるが今日のものではない。本日はどうやら一番乗りのようだ。 |
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左にトーミの頭や黒斑山を見ながら前掛山に向かう。 |
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樹林の中の緩い登り道を歩いてJバンド分岐に着く。 踏跡はこの先も前掛山方向へ続いているので問題ないが、気になるのはJバンド方面への道だ。 見たところ踏跡は全くない。Jバンドへの道が分からないとあの草すべりを登って戻ることになる。 登れないことはないだろうが出来れば避けたい・・・。 |
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ともあれ、まずは目前の前掛山に向かうこととした。 登って行くうちに樹林帯を抜け出てまわりの見通しがきくようになってきた。左手に外輪山もよく見える。 帰りは樹林の中の分岐まで戻らずに視界の利くこのあたりから直接Jバンド方面に行くことにして前掛山に向かった。 |
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前掛山への登山道は火山礫の崩れやすい道だった。傾斜はそれほどきつくはないが、変化に乏しくどこまでも続く。 草すべりの下りで疲れた上にJバンドへの道も確かでなく、挫けそうになる気持ちを抑えて ようやく雪に覆われた第二外輪山の一角に飛び出した。写真左奥に大量の雪に覆われた前掛山が見える。 |
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そこには非常時用のシェルターが置かれてあった。 本格的な噴火に対しては気休めのようにしか思えないが。 |
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左に行けば浅間山だが登山禁止となっている。 |
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荷物を置いて空身で前掛山に向かう。 |
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車坂峠から5時間近くかかって10時過ぎに前掛山に辿り着く。 本日の一番乗りだった。しばし展望を楽しむ。 |
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山頂の標識には浅間山と書かれてあった。霧氷が張り付いている。 |
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前掛山からは正面に浅間山が見える。山頂は奥の稜線上にあるようだ。 標高は2568mで前掛山との差は44m。湧きあがる雲と噴煙との区別がつかない。 |
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剣ヶ峰を見下ろす。といってもこの山も2281mの高さだ。右端の絶壁は牙山。 中部山岳はすでに雲の中。 |
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剣ヶ峰の右手には第一外輪山の山々が続く。中央左よりの山が黒斑山で標高は2404m。 その左にトーミの頭や草すべりも見える。あんな絶壁みたいなところをよく下ってきたものだ。 |
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第二外輪山越しに四阿山から続く信越国境の山々を見る。 湧き立つ雲に遮られて残念ながら全貌はつかむことが出来なかった。 |
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まずまずの眺めを得た前掛山にお別れをして、浮き石を踏んで何度も転びながら下って行く。 Jバンドへは樹林帯に入る手前のケルンから直接向かうことにした。 どこがJバンドか不案内だが正面の鋸岳を目指して行けば間違いないだろう。(Jバンドは写真の右端でした) |
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道なき原野を歩いて鋸岳に近づいてくると幸いなことにJバンド分岐からの道に合流することが出来た。 一安心してJバンドに向かう。 |
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Jバンドの下で休憩して腹拵えをしてから急登を始める。 見上げると険しい稜線が眼前に展開する。 |
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背後にせり上がってくる浅間山を感じながら急登を続けて外輪山の稜線に辿り着く。 標高差は少なく草すべりよりも格段に楽な登りと思われた。おそらく下りもそうだろう。 |
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外輪山最初のピークの鋸岳から浅間山を見る。歩いてきた登山道がよく分かる。 |
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これから歩いて行く外輪山の稜線。手前から仙人岳、その奥に蛇骨岳、左端に黒斑山と続く。 |
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辿り着いた仙人岳から湯の平を見る。左に剣ヶ峰、右にはトーミの頭の岩峰、右端は黒斑山。 |
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仙人岳からの浅間山。曇ってきた空から雪が降り出す。 |
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次は蛇骨岳だ。 |
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蛇骨岳山頂 |
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蛇骨岳からの浅間山。降雪で霞んでいる。 |
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蛇骨岳からはしばらく樹林の中に入るが、やがて外輪山の縁に沿った稜線歩きとなる。 曇り空ではあるが時々日も差す中を黒斑山に向かう。 |
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稜線の登山道。雪に覆われてはいるが、軟らかくてアイゼンを使うほどでもない。 |
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本日の最後のピークである黒斑山に到着。浅間山を眺めながらしばらく休憩する。 |
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辿ってきた鋸岳、仙人岳、蛇骨岳など外輪山の山々を振り返る。 |
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正面にはドーンと浅間山が。ここで見納めです。 |
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剣ヶ峰と右にトーミの頭。 |
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黒斑山から下って草すべり分岐に戻ってきた。ここを下り始めたのは7時間半前のことだった。 |
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帰りは中コースを下り、登山開始からおおよそ10時間かかって車坂峠に戻り着いた。 予定よりも時間が掛かったが何とか計画通りに歩き通すことができた。 疲労感は大きかったが変化に富んだ充実した山歩きができた達成感も大きかった。 |
コースタイム |
車坂峠(5:15)−トーミの頭(6:45−7:05)−湯の平(7:55)−Jバンド分岐(8:15-8:25)−前掛山(10:05-10:15) −Jバンド取付(11:30-11:40)−鋸岳(12:20−12:25)−仙人岳(12:40−12:45)−蛇骨岳(13:10-13:15) −黒斑山(14:00-14:20)−トーミの頭(14:35)−車坂峠(15:25) |