蔵王連峰 2006年(平成18年)8月6日 |
メ モ | 月山に続いて蔵王連峰を歩く。 昨日月山に登ったあと山形に戻り、蔵王エコーラインを走って刈田峠に着いたのは夕方の6時頃だった。夕食のお弁当を戴いたあとはすることもなく、人の気配が途絶えた刈田峠から黒い影となった杉ヶ峰や屏風岳などの南蔵王の山々を夕闇が包み隠そうとするのを眺めるのみだった。まわりが夜の帳に包まれたあと明くる日の好天を願ってこの刈田峠で車中泊した。 明ければ快晴の好天気だった。4時に起きて支度をし4時半に出発する。天気がよければ気分も軽やかになる。黎明の南蔵王を正面にしてまずは杉ヶ峰目指して刈田峠を下る。早朝の山の清々しい空気を味わいながら刈田峠避難小屋への分岐を過ぎて旧刈田峠まで下ったあと緩やかに登り返して辿り着いたところは前山という杉ヶ峰の前衛峰だった。前山に登る途中で日の出を迎える。振り返れば朝日を浴びる刈田岳が立派だった。前山を越え、朝露に濡れたヒメシャジンやミネウスユキソウなど見ながら暫し急登して杉ヶ峰に着く。まだ日が昇って間もない時刻の杉ヶ峰山頂からは早朝の清冽な大気を透かして蔵王連峰の盟主らしい堂々とした山容の熊野岳が眺められた。振り返ると行く手には南蔵王の中核である屏風岳や南屏風岳が文字通り屏風のように大きく横たわっていた。 杉ヶ峰を20分ほど下ると芝草平の湿地帯に出る。しかし一帯はかなり荒廃しており、瑞々しい湿原の面影は全くなかった。芝草平から屏風岳への登り道も相当痛んでおり、砕石を敷き詰め、階段や手摺りを設ける保全工事が施されている最中だった。工事箇所を過ぎて程なく登りは緩くなり、平坦な広い稜線を進んで行くと不意に屏風岳の山頂に出た。屏風岳山頂のまわりには笹や灌木が茂っており、あまり展望はよくないのでゆっくりと休むこともなく先に進む。(下につづく) |
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行 程 刈田峠登山口 ↓↑ 前山 ↓↑ 杉ヶ峰 ↓↑ 芝草平 ↓↑ 屏風岳 ↓↑ 南屏風岳 ↓↑ 不忘山
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天 候 快晴 |
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(気象庁 : 過去の天気図) | ||
黎明の南蔵王連山 | 登山口の案内板 | |||
南蔵王縦走開始 | 前山への登りから刈田岳を振り返る | |||
前山に咲くヒメシャジン | 前山山頂 | |||
前山から杉ヶ峰を目指す | 杉ヶ峰山頂 | |||
杉ヶ峰山頂から北蔵王を振り返る。手前は前山 | ||||
杉ヶ峰の下りで南屏風岳を見る | ||||
朝露に濡れるミネウスユキソウ | ||||
芝草平 | 屏風岳に咲くハクサンシャクナゲ | |||
屏風岳山頂 | 水引入道分岐 | |||
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南屏風岳と不忘山(左) | ||||
南屏風岳から熊野岳を望む(手前は杉ヶ峰) | ||||
南屏風岳山頂 | 南屏風岳を振り返る | |||
不忘山へ続く稜線 | 不忘山 | |||
屏風岳を振り返る | ||||
南屏風岳を振り返る | ||||
クルマユリとミネウスユキソウ | イブキジャコウソウ | |||
不忘山西斜面のお花畑(ヒメシャジン、イブキトラノオ、ミネウスユキソウ) | 鞍部からの不忘山 | |||
不忘山から南屏風岳と屏風岳を振り返る | ||||
不忘山北峰 | 不忘山山頂 | |||
不忘山山頂から南屏風岳(左)と屏風岳(右) | ||||
山頂のお花畑(イブキトラノオ、ハクサンフウロ、ミネウスユキソウ、ミヤマトウキなど)を見納めて下山の途に着く | ||||
帰途、屏風岳の下りから熊野岳越しに月山を望む | ||||
芝草平 | ||||
帰途、杉ヶ峰の登りで屏風岳と南屏風岳を振り返る | ||||
戻ってきた杉ヶ峰山頂から北蔵王を見る。手前は前山 | ||||
ミヤマトウキと刈田岳(帰途、前山からの下りで) |
コースタイム (休憩を含む) |
往 刈田峠(4:35)−前山(5:07)−杉ヶ峰(5:30)−芝草平(5:48)−屏風岳(6:28) −南屏風岳(7:00)−不忘山 (7:45) 復 不忘山(8:10)−南屏風岳(8:48)−屏風岳(9:17)−杉ヶ峰(10:10)−刈田峠(11:10) |