横山岳 2004年(平成16年)4月25日 |
メ モ | 琵琶湖の北東に位置する横山岳は冬季は多量の雪に覆われるが、それが融け出す春先には数多くの花々が咲くことで有名だ。平成12年の7月に初めてこの山に登ったが、ちょうど梅雨の最中でもありあまり納得できる山行ではなかった。そこでこの山の本領が発揮される4月末の休日を利用して再挑戦することとした。 杉野の集落で国道303号と分かれて網谷の登山口に着いたのは5時15分だった。支度をして5時35分に出発し網谷の左俣右岸につけられた道を行く。途中、ヤマブキやイチリンソウ、スミレソウ、ユキワリソウなどを見ながら幾度か小さな登降を繰り返して左岸に渡ると間もなく経ノ滝に着く。一休みの後右岸に移って滝を高巻いてから左岸に渡り返す。ニリンソウが咲く道を進むうちに渓は狭くなり左に大きく曲がって行く。さらに右や左に沢を渡り返しながら登って7時過ぎに五銚子ノ滝に着く。 沢沿いの道はここまでで、五銚子ノ滝の上部に登った後は沢と分かれてひたすら急登を続ける。ヒトリシズカやカタクリ、イワウチワなどの花が見られたが、先日降った遅い雪のせいかあまり元気がない様子だった。1時間ほども急登を続けて横山岳の頂上には8時15分に着く。しんどい目をして登った割には山頂は樹林に囲まれていて展望は利かず少し物足りない。またここに来たのはこれで3回目になるので、今日は少し足を延ばして東峰に行ってみることにした。 横山岳から少し進んで下って行くと樹林帯を抜けて見晴らしの良い痩せ尾根上の道になる。左手遠くには三国岳から三周ヶ岳、黒壁山と奥美濃の高峰が続き、その右手の遙か彼方には純白の白山が霞んで見える。尾根の右手には今朝登ってきた網谷が一望でき、そのずっと先には余呉湖や琵琶湖が眺められた。吊り尾根を緩く登って再び樹林帯に入り、それを抜けると東峰に出る。東峰の標高は1131mで横山岳本峰より1m低いが、西側以外は展望が開けていて本峰よりも頂上らしい感じがする。その頂きからは先ほどから見えていた山以外に、能郷白山や蕎麦粒山、小津権現山、金糞岳などの奥美濃の山々が波打つように連なっている様子を眺めることが出来た。まずまずの展望が得られたことに満足して9時10分に東峰を辞した。 帰途は横山岳まで戻った後三高尾根を下った。尾根の上部ではカタクリやイワウチワ、イカリソウなどの花を、また下部では瑞々しい新緑を楽しみながら鳥越峠からコエチ谷を下り、網谷登山口に戻ったのは11時30分だった。 |
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行 程 網谷登山口 ↓ 五銚子ノ滝 ↓ 横山岳←→東峰 ↓ 三高尾根 ↓ 鳥越峠 ↓ コエチ谷 ↓ 網谷登山口
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天 候 晴れ |
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(気象庁 : 日々の天気図) | ||
網谷左俣登山口 | 網谷左俣を行く | |
ニリンソウ ニリンソ | ||
経ノ滝 | ||
網谷左俣を行く | ||
五銚子ノ滝 | ||
横山岳への道 | 頂上まであと少し | |
遅雪が残った横山岳山頂 | ||
横山岳東峰(中央遠くに能郷白山と蕎麦粒山が見える) | ||
黒壁山や烏帽子山の彼方に白山が見える | 能郷白山 | |
元気のないカタクリ | いつまでも元気なイワウチワ | |
三高尾根から横山岳を振り返る | 新緑の三高尾根の道 | |
山麓からの横山岳(左が横山岳、吊り尾根を辿って右が東峰) |