銚子ヶ峰 2007年(平成19年)6月17日 |
メ モ | 今年は梅雨入りが例年より1週間ほども遅れたが、そのあとも晴天が続いて空梅雨の様相を呈している。梅雨入り直後の晴れた空は平ヶ岳や三ノ峰の時のように秋晴れとは違った美しさがある。その青い空を求めて、白山の南縦走路の起点である銚子ヶ峰を目指して6月16日の夜に車で出掛けることにした。 東海北陸道を白鳥で降りて石徹白の登山口に着いたのは2時50分。駐車場には既に何台かの車が止まっていた。しばらく休んでから支度をして、まだ暗い4時に登山道に入る。430段ある石の階段を登ると暗闇の中にボンヤリと大杉が見える。その左手の登山道を緩く登って行くうちに漸くまわりは明るくなってくる。初めのうちは少し登りがあるものの、概して平坦な道を進んで行く。やがて空が朝焼けに染まり始めたが、動きの早い怪しい雲がまだ黒い稜線の上にかかっている。ほどなく“おたけり坂”にさしかかる。しかしそれも10数分の短い登りだった。坂の途中には“雨やどりの岩屋”があった。登る途中で振り返ると朝日を受け始めた日岸山から野伏岳に続く山並みが眺められた。 “おたけり坂”を登り終えると平坦な尾根道が続く。左手の樹林の間から朝日に輝く銚子ヶ峰の前衛峰が見え隠れしている。新緑の木々を眺めながら歩いて行き、3km地点を過ぎるとほどなく神鳩ノ宮避難小屋に着く。小屋の中は綺麗に整理されており、なかなか居心地が良さそうだった。小屋からは白山主脈の尾根を進んで行くが、そのうち空模様が怪しくなり雲が低くなって、4km地点を過ぎる頃にはとうとうまわりは霧に包まれてしまった。“母御石”を過ぎ、前衛峰を乗り越えて霧の中の銚子ヶ峰山頂に着いたのは6時35分だった。 |
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行 程 石徹白登山口 ↓↑ おたけり坂 ↓↑ 神鳩ノ宮避難小屋 ↓↑ 母御石 ↓↑ 銚子ヶ峰 ↓↑ 一ノ峰 ↓↑ 二ノ峰手前
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天 候 晴のち霧のち晴れ |
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(気象庁 : 過去の天気図) | |||
未明に石徹白登山口を出発 |
2km地点を通過。ようやく明るくなってくる | |||
空は晴れているが、雲の動きが怪しい | ||||
おたけり坂を登る | おたけり坂の途中にある雨やどりの岩屋 | |||
おたけり坂から振り返り見た小白山、野伏ヶ岳、薙刀山(左から)の山並み | ||||
小白山と野伏ヶ岳 | ||||
おたけり坂を登り終えて尾根道を行くと銚子ヶ峰の前衛峰が見え出す | 前衛峰へと続く尾根道 | |||
朝日に輝く新緑 | 3km地点を通過 | |||
銚子ヶ峰前衛峰 | ||||
神鳩ノ宮避難小屋 | 前衛峰目指して尾根道を行くうちに雲行きが怪しくなる | |||
4km地点を過ぎる頃まわりが霧に包まれ始める | 前衛峰を越えて辿り着いた山頂は霧の中 | |||
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山頂で待つこと1時間ほどでようやく霧が晴れ始めた。手前から一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰と続く山並み | ||||
一ノ峰への登りの道脇に咲いていたイワカガミ | ハクサンチドリ | |||
ツバメオモト | 一ノ峰に着く。別山はまだ雲の中だ | |||
一ノ峰から見た二ノ峰と三ノ峰 | 二ノ峰の登りから一ノ峰と銚子ヶ峰を振り返る | |||
帰途、一ノ峰直下から見た別山 | ||||
一ノ峰からの二ノ峰、三ノ峰、別山 | ||||
一ノ峰からの銚子ヶ峰 | ||||
銚子ヶ峰への帰途、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山を振り返る | ||||
雲湧く白山への山並み(ももすり岩から) | ||||
ももすり岩からの白山支脈(右から願教寺山、よも太郎山、日岸山、薙刀山、野伏岳) | ||||
ももすり岩から山頂に向かう | 再び訪れた銚子ヶ峰山頂 | |||
帰途、前衛峰から銚子ヶ峰(左)と別山を振り返る | 母御石 | |||
石徹白大杉 | 石徹白登山口に帰り着く |
コースタイム |
往路 石徹白登山口(4:00)−おたけり坂(5:05)−神鳩ノ宮避難小屋(5:40)−母御石(6:15) −銚子ヶ峰(6:35-7:40)−一ノ峰(8:20)−二ノ峰下(8:50) 復路 二ノ峰下(8:50)−一ノ峰(9:05)−銚子ヶ峰(9:50-10:20)−母御石(10:35) −神鳩ノ宮避難小屋(10:55)−石徹白登山口(12:25) |