十勝岳・美瑛岳
2008年(平成20年)6月29日

メ モ
昨日ニペソツに登ったあと帯広まで戻り、駅前のホテルに泊まる。天気予報では明日は曇りで午後は雨も降るようなことを言っていた。これは困ったことになったと思ったが、西の方ほど天気は良さそうなので石狩岳は諦めて十勝岳に登ることにした。睡眠不足もあって7時過ぎに消灯し床についた。
ぐっすり眠って目が覚めたのは未明の2時半頃だったろうか。外を見ると雨が降ったらしく地面が濡れている。天気も悪く、体がだるくて今日はどうしようかと思ったが、とにかく行けるところまで行こうと3時20分にホテルを出発する。
国道38号を西に向かい富良野を目指す。途中新得を通過。旭岳からトムラウシまで縦走したあとバスに乗ってやってきたところだ。しばし当時を懐かしむ。やがて道は大きくカーブを描いて登りにかかる。狩勝峠にさしかかるとたちこめていた霧が突然晴れてきた。峠の駐車場に車を止めて展望台に登ると眼下は一面の雲海となっている。案内板にはニペソツも見えるように描かれていたが、どれかは見分けがつかなかった。
今日もEnyaのCD(A Day Without Rain)を聞きながら富良野の田園地帯をとおって望岳台へ向かう。富良野の丘陵地帯はイタリアのトスカーナ地方の雰囲気によく似ている。植えてあるものが
ブドウであれば、なお一層それに近い風景となることだろう。などと考えながら十勝連峰の裾野を登って行き、6時35分に望岳台に到着した。
いつもの山歩きに比べて時間的に遅い到着となったが、帯広から3時間近くかかるのでは仕方のないことだった。幸い天気はそれ程悪くはない。簡単な朝食をとって6時50分に駐車場を出発した。火山特有の山道を3時間20分ほど登って十勝岳山頂に着いたのは10時18分。時刻も遅く、まわりの展望も今一つだった。
これからどうしようかと考えたが、登ってきた砂礫の道を下るのも味気ない。しかし美瑛岳を回って行くと望岳台に着くのは4時を回ることになり、レンタカーの期限である午後8時までに帯広に戻るには時間的に余裕がない。などといろいろ考えた挙げ句、未知の縦走路や山への気持ちが勝って美瑛岳経由の道を行くこととした。
そうと決めれば即実行。ということで10時40分に出発。平ヶ岳や鋸岳を経て美瑛岳の鞍部に着く頃にはまわりは霧に包まれてしまったが、そのあたりから高山植物が現れ始めて展望が利かないことの埋め合わせをしてくれた。霧の中の美瑛岳には午後1時過ぎに辿り着いた。時間もないので、10分ほど休憩したあと山頂を辞し、望岳台目指して下山を開始した。このコースは十勝岳の登りとは違って緑が多く、高山植物も豊富だった。やはりこちらの道をとって正解だったと自分で納得するのだった。
ポンピ沢で休憩してから平坦な巻き道を雲ノ平分岐まで行ったあとは望岳台までは僅かな道のりだった。

行 程  
望岳台−雲ノ平分岐−昭和噴火口−十勝岳−平ヶ岳−美瑛岳−美瑛岳分岐−ポンピ沢
−雲ノ平分岐−望岳台

天 候 晴れのち曇り


偶然得られた狩勝峠からの展望。このあとすぐに霧に包まれてしまう

早朝の田園風景
望岳台から正面に十勝岳を望む。しかし雲に覆われて山頂部は見えない
その左手には美瑛富士と美瑛岳が
また右手には、イソツツジ咲く溶岩台地の彼方に富良野岳が見える
望岳台から1時間ほど緩やかに登って雲ノ平分岐に着く。左に行けば美瑛岳だが、まずは正面の十勝岳を目指す

避難小屋を過ぎると道は左に折れて岩の尾根を行くようになる
1時間ほど登り続けるとようやく稜線が近くなる 登り着いたところは昭和噴火口のそばで、火口の彼方には美瑛岳の鋭い頂を見ることが出来た

噴煙に包まれた十勝岳の山頂はまだまだ遠い 右手には無味乾燥な火山岩に覆われた峰々が並んでいる

風向きが変わって姿を現した十勝岳を目指して進んで行く
頂上直下の登りはなかなか厳しい 望岳台から3時間半で山頂に到達する。雲が多く、残念ながら遠くの眺めは得られなかった

登ってきた道を振り返る
眼下には砂山のような平ヶ岳と、険しい山容の鋸岳が見える。その後ろの美瑛岳には雲がまとわりついている
一瞬雲が切れて美瑛岳の全容が現れた。帰りはあの峰を越えて行かねばならない
山頂での休憩も早めに切り上げて先を急ぐ。まずは平ヶ岳を目指す

火山礫に覆われた道を行く
平ヶ岳から十勝岳を振り返る。山頂を見たのはこれが最後だった

平ヶ岳を越えたあとは鋸岳に向かって下って行く
道は残雪を横切り、鋸岳を巻いて行く。何とも不可思議な山容の平ヶ岳を振り返り見る
砂礫の道を下って進んで行くと美瑛岳との鞍部に着く。まわりは霧に包まれてくる

美瑛岳に取り付くころには、まわりはすっかり霧に包まれてしまった。あとは稜線に咲く花々を見ながら行くしかない(ミネズオウ)

エゾノツガザクラ メアカンキンバイ
キバナシャクナゲ エゾコザクラ
美瑛岳の稜線は十勝岳付近とは打って変わって緑が多く、高山植物も豊富なところだった(チングルマ)
霧のため2度ほど道を見失ったが、何とか美瑛富士分岐に着く。あと少しで頂上だ

岩だらけの稜線を辿ってようやく霧に包まれた美瑛岳の山頂に着いた
時間もないので10分ほど休憩してから山頂を辞す。下山道にもエゾノツガザクラやミネズオウが沢山咲いていた
美瑛岳分岐を過ぎハイマツの中を下って行く 途中で見かけたサンカヨウ
道はポンピ沢目指してドンドン下って行く
ポンピ沢で最後の休憩をとる ポンピ沢から少し行くと雪渓があった
雪渓のまわりにはエゾコザクラの群落がある。高山植物の眺めをしばし楽しむ
その後平坦な巻き道を歩いて雲ノ平分岐に着く 雲ノ平分岐から30分でようやく望岳台に戻る。時刻は4時前で、人や車もすっかり少なくなっていた


コースタイム
望岳台(6:50)−雲ノ平分岐(7:47)−昭和噴火口(9:10)−十勝岳(10:18-10:40)
−美瑛岳鞍部(11:20)−美瑛岳(13:05-13:15)−美瑛岳分岐(13:55)−ポンピ沢(14:22-14:40)
−雲ノ平分岐(15:25)−望岳台(15:53)


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