北穂高岳
(北穂高岳からの展望)
2006年(平成18年)10月20日〜21日

メ モ
北穂高小屋の受付で案内された部屋は2階のノルダーカンテというところだった。シーズンオフのため2人用の部屋を一人で占領する贅沢さだ。部屋に行き濡れた服を着替えてしまえばあとはすることもないので夕方までしばらく休憩する。
夕食は6時頃から始まった。泊まり客は男性ばかりの8人だった。3千メートルの頂にある山小屋でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を聴きながら夕食をとるという、これまた経験したことのない贅沢を味わう。しかし天気は相変わらずの状態で、小屋のまわりは白い霧に閉ざされてうっすらと雪も積もっている。予報では明日は曇りのち晴れらしいが、もしも今日のような天気が続くと降り積もった雪が凍って危険な状態になるのではないかと気が気ではなかった。しかしとやかく思っても仕方がないので、今日1日の疲れも出てきたことでもあり7時過ぎから布団を被って横になった。
夜半ふと目が覚めた際天気の様子が気になったが、窓の外は暗くてよく分からなかった。再び寝入って次に目を覚ましたのは5時前だったと思う。暗い窓を見るとその枠の中程に赤い水平な線が見える。急いで起きて窓から外を見ると、常念山脈の黒い影の彼方に星をちりばめた黎明の空が広がっていた。小屋の外に出て山頂まで行ってみると、まだ暗いながらも槍ヶ岳や穂高岳もはっきりと認めることが出来た。笠ヶ岳や黒部五郎、薬師、後立山方面の山々は雲に覆われていたが動きは速く、その頂が姿を現すのは時間の問題と思われた。
そのあとのことは下の写真のとおりで、半ば諦めていた晩秋の北アルプスの雄大な眺めを満喫したあと上高地に向かって帰途についた。

行 程

上高地
↓↑
横尾
↓↑
涸沢
↓↑
北穂高岳
↓↑
北穂高小屋(20日泊)


距離(2日間): 34.6km
最大標高差 :1,594m
累積標高   :1,690m
 
天 候

20日:晴れのち曇り
    時々雨と雪  
21日:快晴
 
  (気象庁 : 過去の天気図)  

山行記録

ご来光(手前は常念山脈)
モルゲンロートに染まる穂高岳
朝焼けの槍ヶ岳
槍ヶ岳遠望 奥穂高岳と北穂高南峰(手前)、ドーム(右)
常念岳
笠ヶ岳
黒部五郎岳、双六岳、三俣蓮華岳、薬師岳、鷲羽岳、水晶岳
大キレット越しの槍ヶ岳 奥穂高岳と北穂高南峰
燕から大天井の山並み 常念岳と蝶ヶ岳(手前は屏風ノ頭)
雲海と常念岳
前穂高岳と北尾根
白山遠望 南アルプス遠望
滝谷を見下ろす 南峰から涸沢岳(左)とドーム
南峰からの奥穂高と涸沢岳
南峰からの槍ヶ岳
帰途、横尾〜徳沢の紅葉
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