八ヶ岳
1971年(昭和46年)5月1日〜3日

メ モ
5月のゴールデンウィーク時の高山がどんなものかも知らず、今から思えば大胆な山行をしたなぁと思うのがこの八ヶ岳行だ。昨年秋の単独縦走の余韻が残っていたのか、下界は既に春だと言うことで、大した装備も持たずに素人登山者6人でまだ冬の八ヶ岳に突入したのだった。
1日目は大阪を朝に立ち、名古屋・塩尻経由で茅野に着いた。バスで美濃戸口まで行き美濃戸で泊まる。
2日目は北沢ルートで赤岳鉱泉まで行き、そこから硫黄岳に登る。山はまだまだ雪が多く冬の姿のままだった。なんとか硫黄岳に登り、昨年と同じ石室に泊まる。小屋は超満員だった。
3日目もまずまずの天気で横岳を越えて赤岳に登った。前回と違って周りの展望は良く、目の前の南アルプスはもとより、遠く中央アルプス、北アルプスまでも見渡すことが出来た。帰りは真教寺尾根を下ったが、雪山の困難さは下りにあると言うことを身をもって知った山行であり、無事に帰ることが出来て何よりだったと思う山行でもあった。

行 程

美濃戸口

美濃戸(1日泊)

北沢

赤岳鉱泉

硫黄岳

硫黄岳石室(2日泊)

横岳

赤岳

真教寺尾根

清里

距離     :  20.7km
最大標高差: 1,409m
累積標高  : 1,648
m 



 
天 候

1日:快晴
2日:晴れ
3日:晴れ後曇り
 

 
原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」 

山行記録

1日目は美濃戸口から歩いて美濃戸で泊った。
2日目は絶好の登山日和。美濃戸から北沢ルートで赤岳鉱泉に向かった。
途中で横岳と阿弥陀岳が見えてきた。まだまだ雪が多そうです。

横岳と阿弥陀岳。
撮影場所は不明。恐らく北沢ルートの途中。

ピラミダルな山容の阿弥陀岳。
2024年2月現在、八ヶ岳の八つの峰の中で西岳とともに登り残している山です。

途中で一休み。
雪山に登る恰好ではないです。

赤岳と中岳。
これも撮影場所不明(以下の写真もほとんど不明です)。赤岳鉱泉の手前かな。

同じところから阿弥陀岳。
殆ど冬山と変わらないような姿だが、ピッケルやアイゼンなどはまだ持っていなかったので、
もし天気が悪ければ引き返していたかも知れない。

赤岳を望む。
多分、赤岳鉱泉を過ぎて硫黄岳への道からと思います。

上と同じところからの阿弥陀岳。

硫黄岳山頂で。疲れて座り込んでいる。
前年の秋山の時と同じような出で立ちです。

2日目は去年と同じ硫黄岳石室に泊まったが、GW中と言うこともあり超満員だった。
3日目もいい天気の朝を迎えた。

石室から夜明けの浅間山方面。

中央アルプスと御嶽山。

八ヶ岳核心部の縦走開始です。
手前に大同心とと小同心。その向こうに阿弥陀岳や中岳、権現岳。遠くの彼方に南アルプス。
前の年も同じところから撮っているが、今回は天気も良く見通しが利いている。

中央アルプスと御嶽山。

長大な北アルプス。

赤岳、中岳、権現岳と南アルプス。

遥かに富士山も見えました。

これから登る赤岳。
碌な冬山装備も持たずによく登ったと思う。無知とは恐ろしい。

赤岳の右の阿弥陀岳の彼方には御嶽山と中央アルプス。

なんとか無事赤岳山頂に辿り着きました。
権現岳と編笠山の向こうに南アルプスの山々が見える。

縦走してきた横岳、硫黄岳を振り返る。
よくも無事通過できたものです。

硫黄岳の北には天狗岳と北八ヶ岳、蓼科山が続く。

大展望を満喫してご機嫌のようです。

赤岳から真教寺尾根を下る。背後には権現岳が聳える。
しばらく晴天が続いたが、そろそろ下り坂になって来たようでした。
下りは登りよりも慎重に行くべきだが、装備不足で滑りまくりながら清里目指して下って行った。

 
  |ホーム地域別山行一覧年別山行一覧