大天井岳・槍ヶ岳
1972年(昭和47年)10月8日〜10日

メ モ
この年のGWに初めて残雪の北アルプスを目指して合戦尾根を登り、燕岳から蝶ヶ岳までの縦走を計画したが、悪天候と装備不足のため燕岳の往復だけで断念せざるを得なかった。その後梅雨が明けて夏山になってから同じルートを歩きとおして来年の再挑戦に備えた。そして秋になって今年3度目の合戦尾根を登って表銀座を縦走し、槍ヶ岳に登ることになった。
1日目は天気も良く、三度目のこともあり順調に歩いて燕山荘を通り過ぎて大天井岳まで行った。連休のため小屋は超満員だった。
2日目も穏やかなまずまずの天気で、大天井岳から朝焼けの北アルプスを眺めてから喜作新道と呼ばれる東鎌尾根を行く。間近かに迫ってくる槍・穂高の峰々に圧倒されながらの槍ノ肩までの尾根歩きだった。特に危険なところはなかったと思うが細かなことはもう記憶にない。槍ノ肩の山小屋も超満員だった。
3日目は快晴で、未明から槍の穂先に登り頂上でご来光を見る。モルゲンロートに染まる穂高岳や笠ヶ岳などを始めとして、裏銀座、立山、後立山など北アルプスの山々の眺めを満喫した。帰りは槍沢から上高地を目指したがその道のりは長かった。

行 程

中房温泉

合戦尾根

燕山荘

大天荘(8日泊)

大天井岳

東鎌尾根

槍ヶ岳山荘(9日泊)

槍ヶ岳

槍沢

横尾

上高地

距離     : 36.2km
最大標高差: 1,725m
累積標高  : 2,611
m  



天 候

 8日:晴れ
 9日:晴れ
10日:快晴
 
原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」 

山行記録

この年三度目の合戦尾根を登る。
尾根の上部から槍ヶ岳が見え始めた。左には大天井岳。

こちらは針木岳方面と思います。

雷鳥がいました。

1日目は燕山荘を通り過ぎて大天荘に泊まった。
小屋の様子は忘れてしまっているが満員だったことは覚えている。
2日目はまずまずの天気の朝を迎えた。山頂で雲海の彼方からのご来光を拝む。

山頂で記念写真。

大天井岳からの槍・穂高連峰。

朝日を受ける穂高連峰。

槍ヶ岳。左に東鎌尾根と右に北鎌尾根。
左奥は大喰岳。

鷲羽岳と水晶岳。

水晶岳を拡大。
後ろに薬師岳の山頂部が見える。

北の彼方には立山と剣岳。
1年前に登った山。

右に歩いてきた稜線。燕岳も見えている。
その後方には蓮華岳や針ノ木岳と爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳などの後立山の山々。
爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳は数少ない既知の山。

喜作新道を進んで行きます。
行く手に聳える槍ヶ岳。

喜作新道から見た穂高連峰。

西岳からの喜作新道と槍ヶ岳。

もう少しで槍ノ肩です。
2日目は槍ノ肩にある槍ヶ岳山荘に泊まったがこの小屋も超満員でした。

3日目は快晴の朝を迎えた。
暗いうちから槍の穂先に取り付き、山頂でご来光を迎えた。

穂高連峰と手前に中岳、大喰岳。

朝日を受ける笠ヶ岳。

鷲羽岳、水晶岳、薬師岳。
いつかはあの山々に・・・。と思ったかどうかは今となっては分かりません。

北には裏銀座の山々と立山、後立山連峰。

睡眠不足で眠たそうですが、素晴らしい景色を眺めて満足げです。

帰りは槍沢を下って上高地を目指す。

徳沢付近からの前穂高岳。
疲れた体で長い道程を下って行ったのは大変だったと思うが、
今となっては苦しかったことはすべて忘却の彼方となってしまいました。


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