御池岳 2000年(平成12年)4月23日 |
登山口まで車道を5分ほど歩いてコグルミ谷に入って行く。 初めのうちは両岸が迫った狭い谷だが、 タテ谷との分岐を過ぎて登って行くうちに広く開けた明るい谷に変わる。 |
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登山口から30分はどで長命水と呼ばれる水場に着き一息入れる。このあたりから残雪が現れてくる。 さらに登り続けるうちに道は谷筋を離れて左の山腹をトラバースするようになる。 途中で何箇所か残雪を横切り、雪に埋もれた小さな沢に沿って急な坂道を登る。 |
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やがて前方が明るくなり樹林の間に青空も見えるようになる。 登りはじめたときは小雨もぱらついていたが、 いつの間にか雲も切れて日が差し始めて天気は回復してきたようだ。 8時15分に天ヶ平と書かれた稜線に達する。ここから右に折れて御池岳に向かう。 |
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林の中の平坦な稜線を進むうちに小さな沢に出会う。 沢を渡り左手にトラバースしてバイケイソウが生える小さな尾根を乗り越え、 少し下って真ノ谷出会いに着いた。 谷に沿ってしばらく行くと左手に御池岳に取り付く道が分かれている。頂上まで25分と書かれていた。 |
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山頂への谷筋にはまだ結構な残雪があった。 徐々に傾斜を増してくる雪の道を登り続けて9時10分に御池岳に到着した。 山頂のまわりは灌木に囲まれており東側以外はほとんど展望がきかない。 買ってきたパンを食べてから9時25分に鈴北岳に向かって出発した。 |
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曲がりくねった灌木の中の道を下り、真ノ谷の上部に出たあとは明るく開けた笹原の中の道となる。 真ノ池を左に見て進んで行くと広々とした日本庭園に出た。何となく霊仙山の山頂部に似た雰囲気だった。 笹原の中に白い石灰岩が立ち並ぶ景色を見ながら右に大きく回り込んで9時50分に鈴北岳に着いた。 |
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笹を切り開いた眺めの良い明るい頂きからは春霞の中に霊仙山や伊吹山を眺めることができた。 振り返ると先程までいた御地岳が一際大きく見える。 |
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眼下の日本庭園の向こうには夕日のテラスや西ボタンブチなどがある山並みが続いている。 10時5分にコグルミ谷に向かって山頂を辞す。 |
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下りはタテ谷を行く。鞍掛峠に向かう道を進むと、ほどなく右手に谷に下る道が分岐している。 笹に覆われた急な道を下りタテ谷に降りて行く。 タテ谷上部の谷筋は多量の残雪に埋もれており、サクサクと快適に下る。 雪がなくなったあたりからは道も平坦になる。 この谷にもやはりバイケイソウが芽を出しているが、 日当たりが良いためか御池岳付近よりも成長は少し早いようだった。 |
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やがて道は谷の右岸を高巻くようになる。 このあたりの道は狭くあまり踏まれていないようで歩きにくかった。 バイケイソウに囲まれた道を急降下して沢筋に出てしばらく行くとコグルミ谷に出た。 そこから10分ほどで登山口に帰り着いた。 |
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登山口から車道を歩いて駐車地には11時15分に戻る。車道の縁には延々と車が止めてあった。 帰りは鈴鹿スカイライン経由で国道1号を行き、 水口から国道307号を走って家に帰りついたのは午後2時50分だった。 |