能郷白山
2002年(平成14年)12月1日

行 程 能郷谷登山口−林道出合−郡界尾根−前山(往復)
天 候 曇り時々晴
メ モ この年の11月は真冬のような寒さの日々が続き、22日の早朝新幹線から眺めた能郷白山は早くも純白の衣を纏った冬の姿に変わってしまっていた。10月の皇海山以来しばらく山から遠ざかっていたが、こういう景色を眺めると矢も盾もたまらなくなり、天候の具合を見計らってこの週末に出掛けることとした。
深夜の2時前に家を出発し能郷の集落に着いたのは5時20分頃だった。能郷谷の林道へ入って進んで行き、橋を渡って左岸に移りもう少しで登山口というところで道が崩れてこれ以上進めなくなった。仕方なく道の脇の広場に車を止め、支度をして6時10分に出発した。
能郷白山にはこれまで4度登っているが、いずれも初夏か秋の季節で、このような冬の季節に訪れたのは初めてだった。幸い気温はそれ程低くなく、天気もまあまあと云ったところで、この時期としては条件はよかったが、慣れない雪の道の登りはなかなかに厳しく、郡界尾根の登りはこれまでよりも20分ほど多くの時間がかかってしまった。ようやく辿り着いた郡界尾根は始めのうちは平坦で夏道も出ていたが、そのうち本格的な登りとなるとともに完全な雪山の道となってきた。
行く手の北の空は晴れているにもかかわらず、背後の南の空の雲はなかなか切れず、太陽は雲間から時々顔を覗かす程度だった。何日か前のワカンの足跡を辿りながら進んで行くが、軟らかい雪のため一歩ごとに足が潜り込んでしまい、歩くリズムも狂って体力の消耗を強いられた。左手の木々の梢を空かして見える磯倉山の姿に元気づけられて、何とか前山にたどり着いたのは9時10分だった。
ここから能郷白山山頂までは夏道で1時間弱だが、予定より大幅に遅れたのと、慣れない雪の道の登りで気力が萎えてしまったため今日はこれまでとすることにした。前山山頂で30分ほど休憩し、神々しい能郷白山の眺めを満喫してから下山の途に着いた。下りは登りの苦しさが嘘のように楽で登りの半分の時間しか掛からず、登山口に戻ったのは11時15分だった。途中で出会ったのはわずか3パーティの4人だけで初冬の静かな山行だった。
今日は時間的には充分山頂まで行けたかも知れなかったが、山登り、なかでも特に単独行というものはやはり気合いが大事で、一旦気力を失うとどうしようもなくなってしまうものだ。事前の正確な状況把握とそれに対する物質的・精神的な準備が必要と云うことを改めて認識した次第だった。


能郷谷からの前山 能郷谷登山口
郡界尾根への途中(1合目) 郡界尾根から前山を見る
郡界尾根を行く(2合目) 郡界尾根(3合目)
郡界尾根を振り返る(左は能郷谷、右は揖斐川源流)
前山間近
前山山頂付近 前山からの磯倉山
前山からの能郷白山
磯倉山と能郷白山
磯倉山
能郷白山

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