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メ モ |
去年の九州北部に続いて今年は南部の山を目指す。
前日夜行で西鹿児島に着き、トッピーで屋久島に渡る。船に乗るころから雨が降り出し、屋久島に着くころには本降りになる。仕方なく雨の中を淀川登山口から淀川小屋まで歩く。1日目はここで泊まる。
夜半まで降り続いた雨は翌朝は小雨になっていた。暗いうちから支度をして5時前に小屋を出る。天気が悪いためにまだ周りは暗い。1時間ほど登って高盤岳展望台に着くころには雨も上がり、ようやくあたりは明るくなってくる。相変わらずの曇り空だが、一瞬雲が切れて高盤岳が姿を見せた。これからの天候の回復を期待して先に進む。霧に包まれた小花之江河や花之江河を過ぎ、黒味岳への道を左に分けて投石湿原を登って行く。時折霧が晴れ、雲が切れて青空が覗く。投石平から安房岳、翁岳を巻いて行き、栗生岳に登るころには雲の動きも早くなり空の明るさが増してきた。巨岩が積み重なった栗生岳の頂上を越えて宮之浦岳に辿り着いたが、相変わらずの天気で山頂からの視界はほとんどなかった。しかし風は強く時々雲が切れて永田岳の黒い山体や抜けるような青い空が現れた。天候の回復傾向は顕著だったが一気に晴れるところまでは行かない。時間もないので取り敢えず永田岳に向かう。
焼野三差路を過ぎて下っていくと前方の雲がゆっくりと動き始めて青い空を背にした永田岳が姿を見せ始めた。いよいよ本格的に天候が回復して来たようで、見る見るうちに永田岳の全容が目の前に現れる。急いで鞍部まで下り頂上を目指す。振り返ると宮之浦岳にまとわりついていた雲も急速に消えて行く。喘ぎながら辿り着いた永田岳からは次々に雲が追い払われて姿を現してくる屋久島の山々を眺めることが出来た。絶妙のタイミングの回復だった。
永田岳から下ったあと再度宮之浦岳に登る。先ほどとは打って変わった山頂で広闊な展望を楽しんでから山頂を辞し帰途についた。(下の写真は天候が回復したあと下りの時に撮ったものが多いが、ここでは登りを想定して編集した)
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行 程
淀川登山口
↓↑
淀川小屋(30日、1日泊) ↓↑
小花之江河 ↓↑
花之江河 ↓↑
投石平 ↓↑
栗生岳 ↓↑
宮之浦岳 ↓↑
永田岳
距離 : 16.5km
最大標高差: 565m
累積標高 : 1,192m |
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天 候
4月30日:雨
5月 1日:曇り後晴れ
2日:晴れ |
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原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」 |
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