久住山・大船山
1999年(平成11年)5月1日〜2日

メ モ
これまで月の連休は日本アルプスや上越など東方の残雪の山々に行くのが通例だったが、今年はまだ手つかずの九州の山行を計画し、その目標を久住、祖母、阿蘇としました。
九重連峰は盟主久住山を始めとして、中岳、大船山、三俣山などの1700m級の山々からなる一大山塊です。その最高峰は1791mの中岳ですが、これはまた九州本土の最高峰でもあります。この九重連峰から遥か南に祖母山から傾山に続く山並みと阿蘇山の大らかな姿が望まれます。女性的な九重、男性的な阿蘇、そして標高1756mを有し、かつては九州本土の最高峰とされ、今なお深い原生林に包まれている祖母山。これらは九州北部を代表する山々でもあります。
初日は久住山に登ることにして、当日の早朝飛行機で大阪を発ち午前9時前に熊本に到着。レンタカーで立野から阿蘇カルデラの中に入る。阿蘇は高校のときに修学旅行で来たところで、大観望から見た外輪山に囲まれた雄大さに感動したことはまだ覚えている。今日はその大観望を左に見送り、宮地から「やまなみハイウェイ」に入る。
西日本ではあまり見られない広々とした景色を眺めながらやまなみハイウェーを走って、牧ノ戸峠に着く。ほぼ満車の駐車場に何とか車を止めて久住山目指して出発したのは正午に近かった。


行 程


牧ノ戸峠

西千里浜

久住山

中岳

法華院山荘(1日泊)

坊がつる

       段原←→大船山

坊がつる

雨ヶ池越

長者原

距離     : 17.6km
最大標高差:  756m
累積標高  : 1,246m
 





天 候

5月1日:晴れ
   2日:晴れ
 
原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」  

山行記録

 
1日目。11時50分に久住山目指して牧ノ戸峠を出発した。
しばらくはコンクリートの歩きにくい登り道。時刻も遅く、家族連れのハイカー以外に登山者の姿は見られない。

10ほど登ると展望台に着く。三俣山が大きく見える。さらに急登して1210分に沓掛山に到着。
星生山から扇ケ鼻に続く稜線上に久住山の頂きが少し見える。


 
 沓掛山からはごつごつした岩の間を下ったあとゆるい登り坂になる。
明るく開けた緩やかな起伏の尾根道を歩き、午後時に星生山から扇ケ鼻へと続く稜線に出る。
ここで少し遅い昼食をとって休憩する。



 
 立ち入り禁止となっている星生山。


 
 広々とした西千里浜を行くとしばらく隠れていた久住山が再び姿を現わしてきた。
星生崎の岩峰を見上げながら岩の道を登って行く。



 
 岩道を登り詰めると中岳や久住山など九重連山の核心部の山々が視界に飛び込んできた。
眼下には避難小屋が見える。岩道を下り避難小屋の前の広い平地を横切って登り返すと久住分れ。40分着。

荷物を置いて間近に迫った久住山に向かう。ざらざらした滑りやすい道を登って10分に山頂に着いた。
かつては九重連山の最高峰とされていた久住山だが、今では中岳にその栄誉を譲っている。


 
 昼を過ぎてはいるが天気は安定しており、青空の下に素晴らしい眺めが広がっている。
西には星生山と歩いてきた西千里浜。


 
 南には三俣山とその右に天狗ヶ城
三俣山と天狗ケ城の間の遠く遥かに由布岳の双耳峰も望める。


その右に最高峰の中岳。天狗ヶ城と双耳峰を成す。中岳の後方には明日登る予定の大船山。
久住山からの眺めを満喫して、このあと最高峰の中岳に向かった。


 
 久住分れで荷物を拾い、空池を右に見て天狗ヶ城に取りつく。右手の下方には御池が青い水を湛えている。
天狗ヶ城の登りは見た目ほど大したことはなく時に頂上に着く。
頂上から険しい岩場を急降下して鞍部に降り立ち、そのあとひと登りで15分に中岳の山頂に立つ。

ここは名のとおり九重の真っただ中で、星生山、久住山、稲星山、白口岳、大船山、三俣山などにぐるっと取り囲まれている。
眼下には明るく開けた坊がつるが広がっていた。



3時半を過ぎて人影もめっきり少なくなってきた。このあとは白口谷を下るのみなのでゆっくりとしたいところだが、
時間も遅いので中岳に分かれを告げて法華院に向かって下り始めた。

白口谷の出会いまでは急峻な岩場で、下りきったところから谷道に入る。涸れた沢沿いのこの道は思ったほど悪くはなく、
一部で崖崩れのため迂回を余儀なくされた他は道に迷うこともなく無事坊がつるが見下ろせるところに出た。
そこから中岳の山裾の巻き道を下り、時に法華院山荘に着いた。



 
 2日目。今日は朝のうちに大船山を往復する。
5時近くになったので起きて支度をし、簡単な朝食をとって35分に出発した。

行く手に大船山と平治岳を見ながら坊がつるのキャンプ場を通り抜けて大船山の登山口に着く。
頂上まで2kmと書いてある。


 
 樹林帯の道を登って625分に合目を通過する。中岳と三俣山が大きく見える。
合目からは樹々の背丈も低くなり、頭上が開けた明るい道になる。まわりのミヤマキリシマはまだ堅い蕾だった。
登り続けて大船山が間近に迫ってきた。ガレ場を過ぎ、赤い岩道の急登を続けて50分に段原にたどり着いた。



段原からは、稲星山、久住山、中岳、星生山、三俣山など九重の核心部が一望だった。
ここはミヤマキリシマの名所で、小広い平地だが最盛期には人で埋まってしまうことだろう。



 
 段原からは稜線上の道になる。始めは平坦だが山頂に近づくと岩場の急登となる。
しかしそれも長くは続かず、10分に頂上に到着した。


 
大船山山頂と坊がつる賛歌


大船山からの久住連峰の眺めは段原から見たのとは大きくは変わらない。
三俣山の麓の坊がつるの端の方には法華院の赤い屋根が認められる。

今日も天気は良さそうだが、霞は昨日より濃くなっている。


 
 大船山から北大船山と平治岳


 
 霞はかかっているものの、由布岳や阿蘇山、祖母山は何とか見ることが出来た。
宿で作ってもらった弁当を食べているうちに数人の登山者がやってきた。
騒がしくなる前に山頂を辞すことにして50分に下山の途につく。



途中で何人もの人とすれ違いながら山を駆け下りてキャンプ場に時前に着いた。
小屋まで戻りしばらく休憩してから50分に長者原に向かって出発。

坊がつるの草原を右に見て歩くうちに道は緩やかな登り坂になる。雨ヶ池越には11時頃に着く。
ここは三俣山と星生山の鞍部に開けた明るい湿地帯で、天気も良く休日のため長者原から続々と人が登って来ていた。

雨ヶ池越から平治岳と大船山を振り返ってから長者原へ下って行った。


新緑の樹林の中を下って1155分に長者原に到着した。
そのあとバスで牧ノ戸峠まで戻って久住山山行は無事終了した。



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