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メ モ |
まだ手つかずの九州の山行を計画した。まず今年は久住、祖母などの北部の山々を目指す。
早朝飛行機で大阪を発ち熊本に降り立つ。レンタカーでやまなみハイウェーを走って牧ノ戸峠登山口まで行く。ほぼ満車の駐車場に何とか車を止めて久住山目指して出発したのは正午に近かった。沓掛山を越えて扇ヶ鼻分岐まで緩やかに登り、正面に久住山を見ながら広々とした西千里浜を行く。左手の星生山は硫黄山の噴火のために登山禁止となっている。星生崎を見上げながら岩の道を下り、避難小屋の前を通ってしばらく行くと久住分かれだ。そこに荷物を置いて久住山を往復する。山頂からは久住連山の主要な峰々を始めとして、阿蘇山や祖母山、由布岳などの山々を眺めることが出来た。
久住分かれまで戻って、次は九州本土の最高峰である中岳に向かう。天狗ヶ城を越えてその山頂に着いたのは3時を大きく回っていた。中岳は、星生山、久住山、稲星山、白口岳、大船山、三俣山などに囲まれた文字通り久住連山の中心にあった。素晴らしい眺めもそこそこにして今日の宿の法華院山荘に向かう。中岳に登ったため坊がつるへは白口谷を下る。牧ノ戸峠から山荘へ連絡したときに道の様子を聞いたが、あまりよくないという返事だった。少し心配しながら下っていったが、途中で崖崩れのために迂回路がつけられてあった以外は大きな問題もなく、無事眼下に坊がつるを見渡せるところに出て一安心した。
法華院山荘は温泉がある山小屋で、早速お湯に浸かって一日の疲れを癒した。明日は大船山に登るため早めに就寝した。
翌日は5時頃に起きて支度をしてから5時半頃に出発した。空は晴れてはいるが少し靄がかかっている感じだった。正面に平治岳と大船山を見ながら坊がつるのキャンプ場を通り抜けて行く。しばらく急登を続けると登りも緩やかになる。まわりにはアセビの木が多く小さな白い花を沢山つけていた。幾筋にも分かれた溝状の道を登って5合目を過ぎると、木々の背丈も低くなって頭上が明るくなる。ガレ場を過ぎ、赤い岩の道を急登して段原には7時前着。まわりにはミヤマキリシマが多いが花はまだまだ先のことだ。眼下の坊がつるの向こう側には久住の峰々が高さを競うようにして連なっていた。
段原から稜線上の道を歩いて大船山には7時10分に着く。山頂を一人占めして、宿で作ってもらったお弁当を戴きながら九州北部の山々を心ゆくまで眺めていた。
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行 程
牧ノ戸峠 ↓
西千里浜
↓
久住山 ↓
中岳 ↓
法華院山荘(1日泊) ↓
坊がつる ↓
段原←→大船山 ↓
坊がつる ↓
雨ヶ池越 ↓
長者原
距離 : 17.6km
最大標高差: 756m
累積標高 : 1,246m |
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天 候
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原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」 |
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